チセヌプリ(1135.4m)チセ沼(1125m 110uと290u) 
コース 東口 神仙沼休憩所 ダム保守道路 湯本温泉
(廃道)
東口→神仙沼

 ポイント
 山頂には二等三角点袴腰1134.22mが設置されている。頂上は東側の岩の上で、昔は標識「チセヌプリ頂上」もあった。山頂には小さな2つのチセ沼がある。融雪期には一つの沼になっているのだろうか。
 東口(夏山ガイドの北口)は一番時間がかからないが、大きな岩が多く這い上がらなければならない所もある。神仙沼休憩所からは、少し遠回りになるが神仙沼や長沼が楽しめる。ダム保守道路(林道)からは取り付きとしては味気ないが、観光客と出会わない分静かな登山になる。湯本温泉からは単調な林道歩きだが、雪や雨の降った後は水浸しになる道なので注意。下山後、直ぐに温泉が楽しめた(廃道)。昔は、大湯沼から小湯沼経由の登山道があった。今でも、所々に登山道の痕跡があるが復元は夢のまた夢か。
湯本温泉コース

 アクセス
 岩内方向からニセコパノラマライン(道道66号線)に入ると、崖崩れの恐れがあるため通行止めになっていた。仕方がなく、花園に向かい、倶知安ニセコ(道道58号)線に入り、ニセコパノラマラインに入り直す。ニセコパノラマラインに突き当たり、湯本温泉に下って行き、トイレ付の駐車場に無事到着する。
 国土地理院地図  周辺地図
 9月8日<2011(H23)年 往復6.934km 登り1:59 下り1:25)>
 青空の下、登山ポストで届出を済ませ、馬場川に架かる仮設の橋を渡ると、「チセヌプリ登山口/大湯沼300m」の真新しい道標が立っていた。最初は笹の背が高いゲレンデの中を登って行く。札幌近郊のスキー場はこれ程のブッシュでは営業できない、流石にニセコだと思いながら登って行く。
登山ポスト 馬場川を 登山口(大×) ゲレンデを
 笹薮には大きなトンボやエルタテハが止まっていた。振り返ると鉤鼻のような昆布岳が望まれる。ゲレンデを登りきると、林の中を辿るようになる。
トンボ エルタテハ(大×) 昆布岳を望む 林の中へ
 林の中は岩が多く傾斜もあり歩き難い。登山道が平らになると、古びた「チセヌプリ/湯本温泉」の道標が出てくる。鉄製の道標を懐かしく思いながら、雨後で水浸しになった平らな登山道を辿って行く。木立越しにチセヌプリの山頂が見えるが、中々すっきりとはしない。道端には「←チセヌプリ/シャクナゲ岳」の道標も立っていた。
古い標識 平らな登山道 山頂を望む 道標
 登山道は、分岐になり、新旧の道標が立っている。中でも、懐かしい鉄製の看板には「長沼・神仙沼/チセヌプリ/湯本温泉/シャクナゲ岳・新見温泉」の表記がある。分岐で、シャクナゲ岳に行くかとうかと協議するが、今日は時間が足りないので、チセヌプリ一本にする。シャクナゲ岳を振り返り、チセヌプリの登山道を登って行く。一息入れながら振り返ると、蘭越平野を流れる尻別川は濁流で水位が上がっているようだった。
分岐 古い標識 山頂を望む 尻別川が
 急傾斜の登山道を登って行くとシデムシが岩の上を移動中だった。登山道が一旦970m辺りで平らになると山頂が見え、振り返ると海に突き出た弁慶岬とその背後に狩場山が見えていた。
急登を シデムシ 山頂が 狩場山を望む
 シャクナゲ岳の高度を超えたと実感しながら、急な登山道を登って行くと、エゾオヤマリンドウが咲いていた。平らな登山道に変わると、山頂標識やケルンが間近に見えて来る。
シャクナゲダケを 急登を エゾオヤマリンドウ 山頂が見え出す
 早速、山頂標識と記念写真を撮す。愛棒は直ぐに、三角点の前で腰を下ろしていた。私は二つの沼を眺め終わると、旧山頂に愛棒を誘う。ハイマツは、綺麗に刈られていて、普通に立って通過できた。ハイマツを抜けると旧山頂(頂上)が見えだす。以前は岩の上まで行けたのだが、藪が濃くなっていて諦める。
山頂(大×) 沼を ハイ松の中を 旧山頂(頂上)
 旧山頂付近からはイワオヌプリ、アンヌプリ、羊蹄山が一望できた。
                     ←大
イワオヌプリ アンヌプリ 羊蹄山
 岩の上にはコケモモの花が咲いていた。羊蹄山を見ると傘雲(高積雲)が二重にかかっているので、雨になるかと心配になる。岩塔の間から小湯沼を眺めて、山頂に引き返す。少し早目の昼食を済まし、ケルン越しに羊蹄山を見ると、まだ傘雲が掛かっていた。 
コケモモ(大×) 傘雲 小湯沼 ケルン
 山頂から、アンヌプリ、羊蹄山、昆布岳を見渡す。
                     ←大
アンヌプリ 羊蹄山            昆布岳
 狩場山、雷電岬、シャクナゲ岳、目国内岳、雷電山、岩内岳と見渡す。
                     ←大
狩場山 弁慶岬         シャクナゲ岳 目国内 雷電 岩内岳
 積丹半島は白い雲がかかっていて、雨が降っているのではと思えた。急に、頭の上に影が横切るので、見上げると鷹が飛んでいたが、強風に戸惑っているように見えた。
 帰りは、転がるように下って行くが、アカモノの実を撮していないことに気が付く。足元を見ながら下って行くと、ゲレンデに飛び出し、何時の間にか登山口に辿り着く。愛棒が登山届けに記帳している間、アンヌプリを眺めていた。
積丹半島を 鷹が(大×) アカモノ アンヌプリを
 10月13日 <1996(H8)年 登り1:45 下り1:15>
シャクナゲ岳を(大×) チセ沼と(大×) 山頂(大×)
 薄っすらと雪の降った跡だったが、林道だから状態は良いだろうと思って登って行くと、水浸しになる道だった。
コース 東口 神仙沼休憩所 ダム保守道路 湯本温泉
(廃道)
東口→神仙沼

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 二人の山行記録
 2011(H23)年9月8日(木)  晴れ後曇り 往復6.934km 登り1:59 下り1:25
 9:14駐車場→9:50リフト下→10:27分岐→11:13頂上11:44→12:13分岐→12:44リフト下→13:09駐車場
 1996(H8)年10月13日(日)  晴れ 登り1:45 下り1:15
 駐車場→30→リフト下→30→分岐→45→頂上→30→分岐→30→リフト下→15→駐車場