シャクナゲ岳(1075.2m)
神仙沼(764.3m1.19ha) 長沼(780.1m5.9ha) シャクナゲ沼(975.8m0.76ha)
コース 長沼・神仙沼 長沼林道
(立入禁止)
湯本温泉郷
(廃道)

 ポイント
 神仙沼、長沼、シャクナゲ沼も楽しめバラエティーに富んでいる。長沼まで観光客が来るので長沼までの道は広いが、長沼からは大きな岩が多く歩き難い登山道になる。現在、長沼林道は立入禁止、湯元温泉は廃道になっている。
長沼・神仙沼コース

 アクセス
 ニセコパノラマライン(道道66号線)を走り、神仙沼自然休養林の無料駐車場に車を停める。トイレは9〜17時。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2011.9.14」へ Google Map
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 7月8日<1995(H7)年 登り 1:30>
 夫婦で登山を初めて3回目の登山だった。ハイキングの延長だったが、見る物が何でも新鮮に感じた。神仙沼に寄らず、シャクナゲ岳を目指す。途中の長沼で休憩するが、霧でほとんど見えず終いだった。
神仙沼入り口 沼分岐 長沼 休憩
 ヴィーナスの丘に上がり、シャクナゲ岳を目指す。シャクナゲ沼の分岐から、最初に山頂を目指して岩場を登って行く。山頂に辿り着き山頂標識で記念写真を撮す。山頂には、3人の家族連れが居て食事中だった。娘が足首を捻挫したようで、痛いと言っていたら、男性が湿布をしてくれた。家族連れの食事が終わったのか、もう駄目だと言う奥さんの声がして、娘が何処か悪いのかと心配したら、男性が食い過ぎただけだと笑ってこたえてくれた。帰りに、シャクナゲ沼に立ち寄る。岩の上に腰掛けて休憩をする。シャクナゲ沼には白樺山からの道が下って来ていた。
シャクナゲ沼分岐 山頂 シャクナゲ沼と シャクナゲ沼から
 9月14日<2011(H23)年 往復9.072km 登り2:25 下り1:48>
 駐車場から横断歩道を渡って、遊歩道の入り口に取り付く。遊歩道の入り口にある協力金一人100円を募金箱に入れる。遊歩道は木道で、チセヌプリが真正面に見える所もある。長沼の分岐には立派で分かり易い看板が立っている。
駐車場から チセヌプリを 案内板 木道
 早朝で観光客が居ないので、湿原を反対方向に回って見る。水面に映る雲を見たり、沼に浮かぶ小島を見ると、宙に浮いている錯覚に陥る。オニヤンマが体にまとわり付いてくるので、撮そうとしても思うように行かない。湿原を半周すると神仙沼の入り口に辿り着く。
湿原の入り口 水面に映る雲 小島 神仙沼入り口
 沼の手前にはミツガシワが頭を出し、中央には水草が浮いていたが、風が無く水面が穏やかなので、空よりも青く雲よりも白く天地をひっくり返しても良い位に映えていた。
                       ←大
神仙沼
 沼に頭を出しているミツガシワにイトトンボが止まっているのだが、透けてしまって写真には写らない。貸切なので看板前で記念写真を撮す。沼の辺の潅木はすでに色付き初めていた。神仙沼を後にして木道を辿ると、反対回りなのでシャクナゲ岳と白樺山が小沼越しに見えてくる。ちょっと、腰をかがめて山が水面に映えるように撮す。
神仙沼 看板 紅葉 シャクナゲと白樺
 神仙沼の入り口に戻り、長沼を目指すが、娘と来た時には霧の中だったことを思い出す。長沼への遊歩道は、木道が途切れ、林道状の遊歩道になる。下り気味の遊歩道が、宿内川(そこないかわ)のせせらぎを聞くようになると登り気味に変わる。遊歩道は林道に突き当たるが、この林道はパノラマライン側は立ち入り禁止になっていた。林道を辿って行くと、真新しい道標が立っている。
神仙沼・長沼分岐 長沼ヘ 道標(大×) 林道
 チセヌプリの全景が沼に映えていたが、帰りに撮そうと思い、沼の入り口から撮してしまう。
                       ←大
チセヌプリと自然と同化した人造湖の長沼
 一息入れて、長沼を後にして、本格的な登山道に入る。長沼沿いに付けられた登山道は、苔むした岩が多いので滑り易い。長沼の南端に辿り着くと、再び、沼を眺めることができた。今度は、ビーナスの丘めがけて一直線に登って行く。エゾオヤマリンドウも道端に咲いて来る。
長沼とチセ 大きな岩を乗り越え 長沼の南端 エゾオヤマリンドウ(大×)
 ビーナスの丘に到着するとチセヌプリやシャクナゲ岳が見え、道標も数枚設置されている。一路、シャクナゲ岳を目指して登って行くが、行く手には3つのコブが見えてくる。山頂標識のあるシャクナゲ岳、地図のシャクナゲ岳、白樺山のコブと並んで見える。ビーナスの丘は冬には平らなのかもしれないが大きな岩が多く歩き難い。地図のシャクナゲ岳の横を通過する辺りから、色付き始めたシャクナゲ岳が見えて来る。
ビーナスの丘 シャクナゲ岳へ 大きな岩を交わし シャクナゲ岳を
 シャクナゲ岳の登り口に到着すると、シャクナゲ沼の真新しい標識が地べたに置かれていたが、白樺山の標識がある。シャクナゲ沼へ大きな岩が多い登山道を下って行く。以前、来た時には沼の辺まで登山道が確り付いていたが、今日は、沼が増水していて道が無い。
分岐の標識(大×) 真新しい標識(大×) 沼へ下る 沼と目国内
 愛棒を待たせて、飛び石伝いに沼の辺に辿り着く。沼の奥には目国内岳が見えていた。
                            ←大
シャクナゲ沼と目国内岳
 岩の上から水面を覗くと、オタマジャクシが日向ぼっこをしていた。再び、苔むした大きながある登山道を登り返すが、滑って転びそうになる。ようやく、分岐に辿り着き、真新しいシャクナゲ岳の道標に従い登って行くが、この登りも大きな岩が多い。振り返ると、海の方から雲が沸きだしていたが、神仙沼が辛うじて見えていた。
オタマジャクシ(大×) 大きな岩を 真新しい標識(大×)
 山頂が近くになると、シャクナゲ沼の全景が見えて来る。振り返ると、チセヌプリ、アンヌプリ、山頂が雲に切られたような羊蹄山が見えていた。平らな岩場を奥に辿ると山頂標柱が立っていた。以前、来た時には霧で何も見えなかったが、今日は少しは見えていた。山頂標柱を良く見ると、裂けかけていて、何本も紐がが巻かれていた。
シャクナゲ沼 羊蹄山を 山頂へ
 岩の上に座り、少し早めの昼食にする。山頂からはチセヌプリ、アンヌプリ、羊蹄山、アンヌプリのコブのモイワ山、昆布岳が見渡せた。
                       ←大
チセヌプリ アンヌ 羊蹄山  モイワ山             昆布岳
 更に、南側には幌内山、蘭越平野、幌別岳、目国内岳と連なって見える。突然、愛棒がスパッツの下なのに何かに刺されたと言う。中を開けて見ると、なるほどひょうたん型に刺された痕があったが、虫は発見されず不安になる。
                       ←大
幌内山          蘭越平野     幌別岳       目国内岳
 日本海から雲がどんどん押し寄せて来るので、長居は無用と下山を開始する。シャクナゲ沼や地図のシャクナゲ岳を眼下に見ながら、急な岩場を慎重に下って行く。オオカメノキの実は赤くなっていた。
下山を開始 シャクナゲ沼を シャクナゲ岳を8 オオカメノキの実(大×)
 分岐に下りて、16年前の標識を探すが、既に新しいものに置き換わっているようだった。チセヌプリを眺めながら、再び、ビーナスの丘を目指す。ビーナスの丘の分岐を一回りして、長沼へ下って行く。途中、サンドイッチ状の岩を見付ける。
ビーナスの丘へ (大×) 分岐の標識(大×) サンドイッチの岩
 長沼脇の登山道に下りてから、愛棒は来た道を、私は、長沼の辺を辿って長沼の入り口で合流することにした。長沼の辺には長い草が横たわり、岩がゴロゴロとしている。長沼の奥から見ると、ロックフイルダムだと良く分かる。チセヌプリを見上げると、水面に映えているチセヌプリは無かった。登りの風の無いときに撮せば良かったと後悔する。
登山道を 長沼の辺を ダムを チセヌプリを
 ロックフイルダムを覆うブロックに近づくと、その上にトンボが止まっていた。今度は、ダムの上に延びる道を辿って、平和の碑を見に行く。平和の碑はダムの上からも見えるが、自然石なので良く見ないと見つけられない。
 再び、神仙沼へと引き返し、木道にでると大きなカミキリムシが飛び出して来た。
トンボ(大×) ダムを 平和の碑を カミキリムシ(大×)
 
長沼林道(立入禁止)
 7月17日<1999(H11)年 登り 1:20>
山頂
 長沼の北に延びる林道から登るが、ガスの中で何も見えず登山者も居なかった。シャクナゲ沼分岐からの登りは、雨に降られ登山道も藪になっていて、ずぶ濡れになってしまう。
 山頂に上がっても、風が強く霧も濃くなってしまったので、早々に下山を開始する。
 下山中には晴れ間が僅かに覗く。タケノコ採りなのかハイカーに出会う。
コース 長沼・神仙沼 長沼林道
(立入禁止)
湯本温泉郷
(廃道)

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2011(H23)年9月14日(水)
  晴れ 神仙沼口 往復9.072km 登り2:25 下り1:48
 8:47駐車場8:58神仙沼分岐9:18→9:30長沼→10:09ビーナスの丘分岐→10:35シャクナゲ沼往復10:5411:12頂上11:35→11:52シャクナゲ分岐→12:14ビーナスの丘分岐→12:52長沼1300→13:12神仙沼分岐→13:23駐車場
 1999(H11)年7月17日(土) 曇り一時雨  長沼口 登り1:20
 1995(H7)年7月8日(土)  晴れ霧  神仙沼口  登り1:30