樽前山(溶岩円頂丘1041m)
東山(1021.9m)西山(993.8)南東峰(974.7m)南峰(921m)
コース名 樽前ヒュッテ 苔の洞門
(閉鎖中)
樽前林道
西山
アルテン
(途中)
東山 東・南・西 北・東 北・西・南・東
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 登ることのできるピークは東山(1021.9m:三角点名は樽前岳)、西山(993.8m:三角点名は樽前山)、北山(932峰、ペウレ峰)、南東峰(974.7m)、南峰(921m」:奥の院)がある。以前は噴気孔(950m)まで行けた。
 外輪山は一周できるが、ガスが発生している時には道が分からなくなるので注意。尾根には遮るものが無いので、季節ごとに日射や寒風対策が必要。
 ヒュッテコースは、東山へ登るメインの登山口と風不死岳方向から登る2つの登山口がある。登山届ポストはメインの登山口にある。
 苔の洞門コースは、残念ながら2001(H13)頃に閉鎖され久しい。
 樽前ガローとアルテンコースは、道標は殆ど無いので慎重に地図を読むこと。
解説板
樽前ヒュッテコース

 アクセス
 支笏国道(276号線)から樽前錦岡(道道141号)線に入る入口に大きな看板がある(手前の駐車場に入らないように)。樽前錦岡(道道141号)線が直角に曲がる所から、真っ直ぐ未舗装道路に入る。登山口の駐車場が満車の時には、ゲートが閉まるので注意。駐車場では係員がいた場合は誘導に従うこと。トイレは日本式でトイレットペーパは無く状態は最悪。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2009.9.30」へ 周辺地図
東山・南東峰・南峰・西山コース
 9月30日<2009(H21)年 往復9.342km 登山口→44→東山→42→西山→58→登山口 >
 登山届ポストで記帳して、最初は東を向いて林の中を登って行く。登山道が南に方向を変え出すと、山麓の紅葉が、その奥には三角のペウレ峰も見え出す。再び、丸太で土留めをした林の中の登山道を登って行く。
登山届ポスト 林の中を ペウレ峰と紅葉 丸太の階段
 今度は風不死岳が紅葉の奥に見えて来る。登山道は広場になり、観光客には絶好のビューポイントとなる。振り返ると真っ青な支笏湖が望まれる。広場を過ぎると、再び、林の中を登って行く。
風不死岳 東山 広場から支笏湖 丸太の階段
 樹林地帯が終ると、遮るものが無くなり、一気に展望が開けて来る。風不死岳と真っ青な支笏湖が大きく見え、湖を取り囲んでいるイチャンコッペ山、紋別岳、キムンモラップ山、モラップ山が見える。
                     ←大
風不死岳  イチャンコッペ山 支笏湖 紋別岳 モラップ山
 青空の下に広がる平らな東山の山裾に、丸太で土留めをした登山道が延びている。霞んだ勇払原野を振り返ると、銀色にウトナイ湖が輝いている。登山道の先は見えるが、中々外輪山に着かない。一息入れながら振り返ると、真っ青な支笏湖が望める。
丸太の階段(大×) ウトナイト湖 裸地の登山道 支笏湖を
 何度も、支笏湖を振り返りながら登って行く。外輪山にもう少しで上がりそうになるころ、シラタマの白い実が目立つようになる。外輪山に上がると熔岩円頂丘が頭をだす。以前は、火口原に下りれ噴気口まで行けたが、今は立入禁止になっている。
支笏湖 外輪山の手前 シラタマの実 外輪山からドーム
 西山の左にオロフレ山、右にホロホロ山と徳瞬瞥山を見て、東山に進路を取る。真っ青な空に向かって登って行くと、だんだん熔岩円頂丘が大きく見え出す。
西山を 東山へ 山頂直下 熔岩円頂丘を
 山頂へ上がったかと思ったら、山頂はもう少し奥にあった。再び、支笏湖を望みながら、山頂に着く。振り返ると、相変わらず太平洋は霞んでいたが、外輪山越しに白老が見えていた。
山頂へ 支笏湖を 山頂 白老方向を
 山頂からは、遮る物が無いので太平洋から窟太郎山、尖ったカムイヌプリ、室蘭岳、来馬山、西山、西山の真上にカルルス岳、オロフレ山、ドーム、徳瞬瞥山、尻別岳、羊蹄山、ペウレ峰、丹鳴岳と続く。
                     ←大
太平洋 窟太郎 カムイ 室蘭 来馬 西山 オロフレ ドーム 徳瞬瞥 尻別 羊蹄 ペウレ
 風不死岳の肩越しに、烏帽子岳、百松沢山、砥石山が、イチャンコッペ山の肩越しに藻岩山、アンテナ群の光る紋別岳、その隣りにシリセツナイ山、キムンモラップ山、モラップ山と連なっていた。残念ながら、勇払原野は霞んでいて絵にならないが、晴れていれば夕張山地が望まれることだろう。
                     ←大
風不死岳   イチャン 支笏湖 紋別 シリセツナイ モラップ山
 一息入れて、反時計回りに外輪山を回ろうと風不死岳に向かって下って行く。避難小屋の跡は何も残っていないようだ。稜線を下って行くと、支笏湖が一段と近づいて来る。方向が変わると、レペウ峰に向かって下って行く。
風不死岳に向かって 稜線を下る 支笏湖を ペウレ峰に向かって
 稜線上にある大きな岩を交しながら下って行くと、熔岩円頂丘の上にぽっかりと開いた火口が見えて来る。下って行くとペウレ峰が一段と近づいて来る。外輪山の外側斜面には、土壌が雪解け水や雨水で削り取られた筋が幾本も見られる。
大きな岩 熔岩円頂丘 ペウレ峰が近づく ソイルエロージョン
 登山道が西に向きだすと、風不死岳が真正面に見えて来る。ペウレ峰の左には尻別岳、羊蹄山、ペウレ峰と風不死岳の間には丹鳴岳が挟まっている。相変わらず、支笏湖は青く、イチャンコッペ山、紋別岳、シリセツナイ山、キムンモラップ山、モラップ山がそれを取り囲んでいる。
                     ←大
尻別 羊蹄 ペウレ  丹鳴岳    風不死岳    イチャン 支笏湖 紋別 シリセツナイ
 熔岩円頂丘の北側は尖った岩が多く、まるでイグアナを見ているようだ。沢から上がりペウレ峰への下りから外輪山を回る道に入ろうとしたら、立入禁止の看板が立っている。
 仕方が無く、ペウレ峰に登って風不死岳の登山道を下るか、戻って西山に行くか愛棒と相談する。結果は天気が良いので、戻って西山に行くことになった。早速、元来た道を登り返す。
熔岩円頂丘 沢から上がる 立入禁止 来た道を帰る
 東山は地図では分からないが二コブに見える。陽射しをまともに受けるので眩しいので、うつむいて歩いてしまう。千歳市と苫小牧市の境はこの辺りだろうかと思いながら登って行く。熔岩円頂丘は噴煙が上がっていないので、中が丸見えで虫歯のように見える。東山は山頂が手前のコブに隠れてしまうので、凄く近づいたように感じる。
東山へ 千歳と苫小牧の境 熔岩円頂丘 東山へ
 手前のコブに登っていたら、噴気孔から白い噴煙が上がっているのが見えた。ようやく、ケルン越しに東山の山頂が見えて来る。山頂はただ通過するだけで下ってしまう。外輪山の分岐に着き、棒杭を見ると「樽前山国有林」と書かれ、傍に、掠れた看板が立っていた。改めて熔岩円頂丘を眺め西山に向かう。西山とドームの間には白老三山が見えていた。
噴気孔 東山 熔岩円頂丘 西山
 東山を振り返ると、結構下って来たことが分かる。東山の山腹にはトラバース用の道が良く見える(通行禁止)。道が二股になるので、行きは内側の道を辿ることにする。熔岩円頂丘は刻々とその姿を変えて行く。道端にはシラタマの白い実が目に付き出す。
東山を 熔岩円頂丘 熔岩円頂丘 シラタマノキ(大×)
 二股の道が合流する所に「樽前神社奥の院」がある。看板には『樽前山神社奥宮略記「苫小牧市総鎮守樽前神社奥宮」樽前山は往古より秀麗なる尊容から山そのものを神山・神体と仰ぎ、或いは山嶺を神おわします崇高なる霊域と仰ぎ祭祀を厳修。その山嶺には昭和三年御大典を記念して木造社殿御造営、同二十七年八月十日コンクリート造堂宇に造替え神霊を奉斎今日に至る。毎年六月第二日曜日・山開き祭十月第二日曜日・山納め祭には多数の登山者参列の下に発展・人々の祥福・山の平穏・登山者の安泰の祈願祭が執り行われている。』と書かれていた。奥宮を後にして西山に向かうが、やはり熔岩円頂丘が気になり見上げる。西山に近づくに従い、大きく見開いた目のような斜面が気になりだす。
樽前神社奥宮 西山へ 熔岩円頂丘 西山へ
 熔岩円頂丘を間近に見ながら西山へ向かうが、目のような斜面を良く見ようとおもったが、ロープが張られ立入禁止のようだ。残念ながら山頂へ直行する。登りながら見ると、火口原にくっきりと道が見えていた。山頂直下になると、山頂に施設が見え出す。山頂に着くと国土地理院と開発局の観測施設が目に付くが、三角点も山頂標識もある。羊蹄山からも雲が取れすっきり見えていた。
熔岩円頂丘 山頂へ 山頂(大×) 羊蹄山
 目の前には白老三山、奥に貫気別山、尻別岳、羊蹄山が見え、支笏湖の後に丹鳴岳、漁岳、恵庭岳があり、目の前には風不死岳とレペウ峰が見えていた。
                     ←大
白老三山 貫気別 尻別 羊蹄山    丹鳴岳  漁岳  恵庭岳  風不死 ペウレ  
 風不死岳とドームの間からはアンテナ群の立つ紋別岳、山頂からも白煙が上がっている最高峰のドーム、噴気孔の奥に東山、外輪山の途中に奥宮がありその奥に苫小牧市が展開していた。
                     ←大
紋別岳  ドーム   東山 噴気孔  奥宮     苫小牧
 昼食には早かったので、ココアを飲みながら景色を楽しむ。呑み終えたので、ドームを目掛けて下って行く。尾根には何も書かれていない看板があるが、立入禁止の看板なのだろうかと思っていたら、ペウレ峰側から登って来る人が見えていた。
 われわれは、尾根から下って元来た道を帰る。途中、外輪山の切れ目を覗くきながら辿って行くと、奥宮の向うには苫小牧市が良く見えて来た。
ドームを目掛けて 尾根から下る 外輪山の切れ目 奥宮
 奥宮からは二股の登山道は海側を登る。再び、外輪山の分岐になり、下って行く。駐車場に戻ると、車で溢れていた。駐車場の一角にある悠久の鐘を見に行くと、足元にロープが張られ近づけなかった。
二股 外輪山の分岐に 悠久の鐘 ヒュッテ
 =悠久の鐘=
 自転車りむパパのパパむり!のプログの新聞記事を要約すれば、「この鐘は1952年植樹祭の時に、日赤赤十字支部が木造で建て、1987年9月に台風で倒壊、翌年鉄骨で建替えし、苫小牧市に寄贈された」と書かれている。以前は、子供と一緒に鳴らしたような気がするのだが、何があったのだろう。すっかり忘れられている。
 11月3日<1998(H10)年 登山口→1:12→西山→50→東山→風不死登山道経由1:16→登山口>
 雪が降ったので、高速道路で千歳まで行く。登山口の手前から僅かに雪があり、風も強かった。尾根に上がると更に風が強くなって来る。奥の宮を通り西山に向かうと、奥の宮の手前で物凄い風が吹き愛棒が飛ばされそうになる。噴気ガスは灰色気味で臭気も強いように感じられた。奥の宮でお賽銭を上げて、暫しお祈りをする。西山を目指す頃には、一時風が治まり暖かくなって来たが、それも束の間だった。西山に着いて、記念写真を撮そうと三脚を取り出すが、風に飛ばされ使えなかった。仕方がなく、一人づつ撮す。
 支笏湖は風不死岳を境に湖面の色が違った。
 西山から苔の洞門からの分岐を目指す。西山から見ると登山道が良く見えるが、辿って行くと不明瞭な所が多い。噴気口に寄らず真っ直ぐ東山へ行く。東山の山頂も風が強いので、風下で昼食とする。
 東山から風不死岳の分岐に向かうが、再び、強風で吹き飛ばされそうになる。分岐から下ると強風から開放され登山口に無事到着する。
奥の宮 西山 東山
コース名 樽前ヒュッテ 苔の洞門
(閉鎖中)
樽前林道
西山
アルテン
(途中)
東山 東・南・西 北・東 北・西・南・東

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2009(H21)年9月30日(水) 晴れ 往復9.342km (登山口→44→東山→42→西山→58→登山口)
 8:36登山口→9:13外輪山分岐→9:20東山9:239:45立入禁止看板(戻る)9:4810:13東山→10:18外輪山分岐→10:31奥の宮→10:55西山11:10→11:28奥の宮→11:41外輪山分岐→12:08登山口
 1998(H10)年11月3日(火) 曇り、強風 時計回り(登山口→1:12→西山→50→東山→風不死登山道経由1:16→登山口)
 登り:登山口→33外輪山分岐→14奥の宮→25西山→22苔の洞門分岐→28東山(2:02)
 下り:東山→22分岐→18風不死岳分岐→36登山口(1:16)