余市岳(1488.0m)
コース名 常盤登山口
(林道閉鎖前)
常盤林道 キロロゴンドラ 白井川右股林道
(廃道)
往復 〜キロロスキー場
白井川右股林道コース

 ポイント
 小樽・札幌近郊で一番高い山なので、展望は最高だ。お花畑も隠れた所にあり、折角登ってもお花畑を見ないで帰る人が多い(貴重なお花畑なので、踏み跡から外れないよう注意)。
 往復20kmを越えるロングコース(2002(H14)年10月19日と2005(H17)年10月23日の2回HYML有志で笹刈りをしたが、遂に廃道になってしまった)

 アクセス
 定山渓温泉から、道道95号線を豊羽鉱山に向かって白井川沿いに走ると、道路の右手に「登山口白井川右股林道入口」の看板が立っている。その看板に導かれ車を進めると直ぐに白井川に架かる「右股橋」を渡る。奥には、「天狗小屋(登山届)」があり記帳する。定山渓天狗岳の登山口ともなっている。
 国土地理院地図   GPSトラックは山の地図帖「2006.8.6」へ  周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 8月6日<2006(H18) 往復21.146km 登り4:06 下り2:46 >
 登山届けを済ませて、右股川沿いに伸びる右股林道のゲートを交し中に入る。暑くなってきたので、団扇で扇ごうと思ったら、天狗小屋に忘れてきたらしい。今日は、団扇が無ければ体を冷却できないので、取りに帰るかと思うが、億劫なので、そのまま進む。
 直ぐに、右股川に架かる「ふたまたばし」があり、渡ると直ぐに、左に「白井川左股林道」、右に「右股林道」が分岐する。引き続き、右股川沿いに延びる右股林道を辿ると、水の落ちる音がして対岸に滝が現れる。花時期が過ぎたのか、道端にはルリトラノオが咲いている程度だった。その代わりギンヤンマが飛び交っているところもある。トンボが飛んでいると、蚊がいないのでほっとする。
天狗小屋と林道ゲート ふたまたばし ルリトラノオ
 次の橋には、橋の名前は無かったが、欄干に「右股川」の標識が張り付けられていた。地図では右股川と左股川が反対に表示されて久しいので、あえて表示しているようだ。また、直ぐに橋が現れ、林道が橋の手前で右に分岐する。橋を渡り、道端にぶら下っているピンクテープを見ると「白井川右股支線 玉木」と記されていた。
 白井川の右岸を辿る林道「白井川右股支線」はやがて、川から離れて登って行く。林道は崖崩れで、無くなったと思ったら、その奥に延びていた。林道が奥へと上って行く途中で、左に登山口らしきテープが多数下がっているところがあり、その入口の木には「←余市岳」と赤く記されていた。
 夏山ガイドでは登山口の手前で「白井小屋」の道が分岐するはずだが、それらしき道は無い。道が分岐したのは、白井川右股支線に入る橋の袂で右に分岐していたが、その道だろうかと想像する。
橋(右股支線へ:直進) 登山口 木に記された文字
 登山道はフキやイタドリなどの夏草が茂り、たっぷりと露を含んでいるので、衣服が濡れる。時折、白井岳が顔を出す以外に何も見えない中を進む。ヒクタ峰の岩塔が見えるかと密かに期待していたが、駄目なようだ。ヒクタ峰は白井岳が見え出すより手前でなければ見えないのだろう。それにしても、毒矢峰は想像していた以上に急なので冬に登ろうと思っていたが、無理だなどと思いながら登って行く。
 崖の崩れた沢を2回位通過しながらP980mの山腹を辿る。やがて、尾根に出ると下りだし、次に、比較的平坦な地形になり、時には、ミズバショウを踏みつけながら湿地を横切る。何も無い登山道に突如、見上げるような大木が現れる。この辺りから、余市岳の山頂が見え出すが、まだまだ遠く、山頂まで3600mのテープを見た時には、気が遠くなった。
登山道の様子 登山道から白井岳を 大木 余市岳の山頂を望む
 倒木の橋を渡ったり、沢状の地形や岩だらけの道を辿ったりしながら、また高度を上げて行く。ようやく、小沼が現れ、余市岳が望める様になりほっとする。常盤の分岐に出たときには本当に正直ほっとした。
倒木の橋 小沼 余市岳を望む 分岐と余市岳
 常盤から登ったときには分岐から頂上が遠かったが、今回は何と近いことかと実感した。ケルンに着いて、ザックをデポしハイマツを潜り、枯れたハイマツの野原を快調に歩くと直ぐ頂上だった。
枯れ沢状の道 ケルン 枯れたハイマツ越しに 頂上
 直ぐに、ケルンに引き返し、今度はお花畑を見に下る。お花畑は相変わらず綺麗で、エゾカンゾウ、エゾコザクラ、ミヤマキンバイソウ、チングルマなどが咲いていた。
 カップヌードルとココアの質素なブランチも食べ終わり、そろそろ下山しようと思い、愛棒に下山を告げようと電話を取り出すが、圏外だった。前回は愛棒の電話だったので通じたのだろうか?
エゾカンゾウ エゾコザクラ ミヤマキンバイソウ チングルマ
 山頂から下る時に、分岐する登山道を眺めて良く来たなと思う。帰りは、笹の切り株に足を取られたり、石の上をステップしながら下る。最後の林道は良い汗をかこうと、走る予定だったが、重たい足を引きずるのみだった。あまりにも暑く、扇ぐ団扇も忘れ、下ばかり見ていたのか、ミヤマクワガタを見つける。早速、軍手の中に入れて、孫のお土産とする。道端をよく見て歩くと、クロイトトンボみいた。道端には錆びた「白井川左股林道/延長1786m」の看板が立っていた。登山口が近づくと、白井川の清流が現れる。
分岐が クロイトトンボ 白井川左股林道 清流
コース名 常盤登山口
(林道閉鎖前)
常盤林道 キロロゴンドラ 白井川右股林道
(廃道)
往復 〜キロロスキー場

二人の山行記録もくじ1へ   次銭函天狗山へ   アソビホロケール山へ

 山行記録
 2006(H18)年8月6日(日) 晴れ 単独 往復21.146km 登り4:06 下り2:46
 
6:06林道ゲート→6:18ふたまたばし→6:37橋→6:40橋→7:00登山口→7:19沢→8:07大木→8:27丸木橋→8:44沼→9:15分岐→10:06ケルン→10:12頂上→10:17ケルン10:52→分岐→11:41丸木橋→12:34登山口→13:18ふたまたはし→13:33林道ゲート