砥石山(826.3m)
コース別 砥石沢
(源八沢)
小林峠→
砥石沢
小林峠 中の沢
=砥石沢コース=
時期 5/4 5/6 5/13 5/23 6/4

 ポイント
 札幌市街から砥石山を見ると、右の頂上が少し凹んでいるのがワレ山、左が三角山、真ん中が砥石山になる。中の沢と小林峠は人気のコースだが、砥石沢は静かなコースだ(詳細は札幌市のHP/自然歩道)。

 アクセス
 砥石沢の登山口は、西野から手稲左叉通りを真駒内方向へ行き、五天山公園を過ぎたカーブのところに「Wonderland Sapporo」の看板がある。そこを右に曲がると、「関係者以外立ち入り禁止」の看板の立つ採石場のゲートがある(駐車スペースは少ないので、五天山駐車を利用)。ゲートの中に入り、真っ直ぐ砥石山林道を辿ると、採石場の分岐に自然歩道の看板がある。この歩道は採石場の中を潜り抜けて造られていて、迷路のようだ(採石場の道路は通行禁止)
 国土地理院地図 周辺地図

=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 5月4日<1998(H10)年 登り2:36 下り2:26>
山頂
 専用駐車場が無いので、砕石場ケート近くの駐車スペースに車を停める。ゲートを交わし中に入り、砂利道を辿って行くと、自然遊歩道の入口に辿り着く。どうやら、砕石場を通らないように道が出来ているようだ。この道は、アップダウンを繰り返し沢を二つ位越えて行く。
 遊歩道から、再び林道に出ると常次沢の分岐から砥石沢に入る。間もなく、中の沢との分岐になり右に曲がる。林道を登って行くと、登山口があり急な登りから始まる。
 途中で、百松沢山、手稲山、三角山、藻岩山、三菱山などが見えて来る。大きなコブを二つ越えながら尾根道を辿ると山頂に着く。山頂からは真っ白な無意根山が見えていた。山頂は大混雑していたので、記念写真を撮し、山頂手前のコブに引き返し昼食とする。余りにも天気が良かったので、昼寝をする。
 帰りは、エゾエンゴサク、キクサキイチゲ、シラネアオイ、桜などを見ながら下る。
 5月6日<2008(H20)年 往復13.422km 登り2:50 下り2:26>
 砥石山林道のゲートを交わし、採石場方向に歩き出す。採石場の分岐があり、真っ直ぐ進むと「札幌周辺自然歩道(現在地)源八沢入口 砥石山山頂6.8km」の標識が出てくる。直ぐに、分岐になり真っ直ぐ進むが、何かの建物が建っていたので振り返って見る。
砥石山林道ゲートへ 採石場の分岐 源八沢入口 何かの建物
 「札幌周辺自然歩道 砥石山山頂へ」の標識が出てくる。標識から左股川へ下って行き、川沿いを辿ったり、川を渡ったりしながら進む。道端には真っ白なオオカメノキが顔を出す。間違え易い所には手書きの標識も立っている。
砥石山山頂へ 左股川を渡る オオカメノキ(大×) 手書きの標識
 清流の左股川と採石場の間に延びる歩道を辿ると、丸木橋がある。採石場を抜けると沢になり、ニリンソウやツルシキミ、エンレイソウの花が咲いている。
清流の左股川 採石場の中を辿る ニリンソウ(大×) ツルシキミ(大×)
 シラネアオイも咲いているが、みんなうつむき加減に咲いていたが、その中で、満開に咲いている花もあった。再び、砥石山林道に出ると、手書きの標識があった。この林道は何に使っていたのか、川側に鉄のフェンスがあり、右にクラブハウスか何かの跡がある。また、営林署の実験林でもあるのか右斜面に階段がある。砥石沢川を堰き止める砂防ダムを過ぎると砥石山林道は砥石山支線林道、砥石山支線作業道に分岐する。登山口へは右の砥石山支線作業道に入る。
シラネアオイ(大×) 砥石山林道 砥石山林道分岐 砥石山支線作業道
 「砥石沢川」沿いの流れは苔生した滑滝のような早瀬が見られる。作業道脇にはニリンソウに混じって「サンカヨウ」も咲いて来た。「砥石山支線作業道」の途中に登山口が見えて来た。いよいよ林道歩きから沢沿いの登山道へと足を運ぶ。シラネアオイを写していると、変な十字架が飛んできて目の前に止まった。どうやら、ビロウドツリアブと言い、ハチの擬態だと言う(sacwaさん鑑定)。
滑滝のような流れ サンカカヨウ(大×) 登山道へ ビロウドツリアブ
 沢沿いには「ネコノメソウ」が咲いている。沢を渡りながら登って行くと、真っ白なニリンソウや紫のシラネアオイの道になり、スミレサイシンやエンレイソウが混ざってくる。
ネコノメソウ 沢を渡る スミレサイシン(大×) エンレイソウ(大×)
 ワレ山への急登で、一息入れながら振り向くと手稲山が望まれた。道端には赤く小さなコヨウラクツツジが咲いていた。シラネアオイも登山道の両側を埋めていた。再び、一息入れながら振り向くと、採石で三角に岩肌をさらけ出している五天山が見えていた。
手稲山を望む コヨウラクツツジ(大×) シラネアオイの小路 五天山
 ワレ山の山腹をトラバースする前には岩場があり、大きな岩を見上げながら辿る。ワレ山の北側に回り込むと一気に展望が開け、三角山方向に札幌市街が見え出す。トラバースする斜面は雪崩斜面と思われ、残雪期には通過に気を使うが、今回はほとんど雪が無かった。ワレ山から次のコブに上がると、盤渓山の一直線上に藻岩山が見え出す。
岩場 札幌市街と三角山 藻岩山と盤渓山 空沼岳
 主稜線上を辿って行くと、札幌岳から恵庭岳にかけての山々が木立越しに見えて来る。小さなコブを越えながら、左に少し方向を変えながらこんもりとした山頂を目指す。山頂直下で開けた所があり恵庭岳が見える。山頂に上がると、先客で溢れていた。
札幌岳を 頂上直下 恵庭岳を 山頂
 山頂には標識が無く、三角点と案内板があるだけだ。山頂から少し戻ると定山渓天狗岳、神威岳、烏帽子岳が団子状態に見え、その奥に真っ白な余市岳が見えていた。喜茂別岳、中岳、無意根山と真っ白な山並みが連なっていた。ワレ山越しに「手稲山」も見える。
三角点 定天・神威・烏帽子 無意根山 手稲山を
 山頂は風が強いので、少し戻って、コブとのコルに陣取り、少し早い昼食とする。昼食が終わり、恵庭岳を見て、下って行くと、小さなエゾイチゲも咲いていた。ワレ山は結構急な山に見え帰りに登ろうかと思ったが、藪も深いので止めた。珍しく、小さな白い花のミヤマエンレイソウが咲いていた。
恵庭岳を エゾイチゲ(大×) ワレ山に向かって ミヤマエンレイソウ(大×)
 下りで黄色いコキンバイを見たり、西峰を伴った手稲山を見たりしながら下って行く。林の中になるとコミヤカタバミも咲いていた。沢を渡って、登山口に出て、再び、林道を下る。帰りは、採石場が休みだったので、場内を通していただく。
コキンバイ(大×) 手稲山を コミヤカタバミ(大×) 沢を渡って
 5月13日<2001(H13)年 登り2:21 下り2:16>      北の山游詩:春の一幕
 採石場のゲート前の左側に駐車スペースがある。ゲートをくぐり、真っ直ぐ行くと、自然遊歩道の看板がある。この遊歩道は採石場の中を通っているが、川を渡ったり、結構、自然に恵まれている。フデリンドウ、ニリンソウ、タチツボスミレ、エンレイソウが咲いていた。ここを過ぎると、また、常次沢の林道に出て、砥石山林道へと進む。林道は枝分かれしているとこともあるが、道なりに真っ直ぐ進むと、砂防ダムがあり大きく左にカーブをする。この次の分岐は右に曲がる。さらに、真っ直ぐ進むと左側に看板があり登山口になる。この道は真っ直ぐ伸びているが、行き止まりになる。
フデリンドウ(大×) ニリンソウ(大×) タチツボスミレ(大×) エンレイソウ(大×)
 いよいよ、林道歩きが終わって、山らしくなってくる。ワレ山を目がけて登って行と、百松沢山、手稲山が見えてくる。尾根に上がると三角山、三菱山、藻岩山等が見え山座同定をしながら辿る。ワレ山の下をトラーバスするときには滑り落ちないように注意しながら辿って行く。後は、コブを数個越えると頂上に着く。木が茂る前だったので定山渓天狗岳、神威岳、烏帽子岳、余市岳が一直線に見える。木立越しにはイチャンコッペ山、恵庭岳、空沼岳、札幌岳、無意根山も見える。
 帰りは、三角山、奥盤渓山、盤渓山越しに藻岩山を見ながら尾根道を下って行く。
定天・神威・烏帽子 山頂 無意根山 藻岩山
 登山道には、エゾエンゴサク、フクジュソウ、シラネアオイ、サンカヨウの春の花を見ながら下って行く。
エゾエンゴサク(大×) フクジュソウ(大×) シラネアオイ(大×) サンカヨウ(大×)
砥石沢川
 登山口から砥石沢川の清流を覗きながら下って行く。
 5月23日<1999(H11)年 登り2:33 下り2:40>
 
山頂
 駐車スペースは山菜採りの車で一杯だった。砕石場は日曜日でも操業していた。今年は尾根道には数か所でで残雪があった。ワレ山の下をトラーバスする傾斜は残雪があり、通過するときには滑り落ちないように注意しながら辿る。大きなコブ二つと小さなコブ一つを越えると、山頂だったが、山頂は相変わらず混んでいたので、写真を撮して直ぐ引き返し、コブを一つ越えた所で昼食とする。
 余りにも天気が良いので、昼寝をする。起きて、鎌倉で買って来た鈴がないのに気が付く。今日は天気の良い割には遠目が利かず、百松沢山、手稲山、三角山、藻岩山などが見える程度だった。
 帰りは、エゾエンゴサク、キクサキイチゲ、シラネアオイなどを見ながら下る。
 6月4日<2000(H12)年 登り2:45 下り2:18>
山頂
 採石場のゲートをくぐり真っ直ぐ行くと、自然遊歩道の看板がある。この遊歩道は採石場の中を通っているが、川を渡ったり、結構、自然に恵まれている。ここを過ぎると、また、常次沢の林道に出る。
 登山口からは、林道歩きが終わって、山らしくなってくる。登山道はワレ山を目がけて登って行く。途中で、百松沢山、手稲山が見える。尾根に上がると三角山、三菱山、藻岩山等が見え景色を楽しむ。
 後は、コブを数個越えると頂上に着く。木が茂る前の春先に天気がよければ、定山渓天狗岳、神威岳、烏帽子岳、余市岳が一直線に見える。
コース別 砥石沢
(源八沢)
小林峠→
砥石沢
小林峠 中の沢

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2008年5月6日(月) 晴れ 往復13.422km 登り2:50 下り2:26
 8:27駐車場→9:03砥石沢入り口→9:17分岐→9:52登山口→11:17頂上11:39→12:49登山口→13:36分岐→13:50砥石沢入り口→採石場内経由→14:05駐車場
 2001年5月13日(日) 晴れ 登り2:21 下り2:16
 8:58駐車場→9:28砥石沢入り口→9:40分岐→9:58登山口→11:19頂上11:49→12:57登山口→13:19分岐→13:32砥石沢入り口→14:05駐車場
 2000年6月4日(日) 曇り 登り2:45 下り2:18
 駐車場→23砥石沢入り口→15分岐→19登山口→1:48頂上→1:18登山口→31分岐→11砥石沢入り口→18駐車場
 1999年5月23日(日) 晴れ 登り2:33 下り2:40
 駐車場→6遊歩道入り口→27砥石沢入り口→15分岐→22登山口→1:24頂上→1:29登山口→25分岐→17砥石沢入り口→23遊歩道入り口→6駐車場
 1998(H10)年5月4日(月) 晴れ 登り2:36 下り2:26
 駐車場→6遊歩道入り口→29砥石沢入り口→15T4分岐→22登山口→1:24頂上→1:17登山口→24分岐→17砥石沢入り口→22遊歩道入り口→6駐車場