余市岳(1488.0m)
コース名 常盤登山口
(林道閉鎖前)
常盤林道 キロロゴンドラ 白井川右股林道
(廃道)
往復 〜キロロスキー場
 常盤林道往復コース

 ポイント
 小樽・札幌近郊で一番高い山なので、展望は最高だ。お花畑も隠れた所にあり、折角登ってもお花畑を見ないで帰る人が多い(貴重なお花畑なので、踏み跡から外れないよう注意)。常盤林道ゲートに登山届ポストがある。渡渉地点では慎重にルート取りを。キロロリゾートには黄金岩の滝と盤ノ沢滝がある。

 アクセス
 赤井川村のキロロリゾート奥にマウンテンセンターがあり、その右手前の駐車場に駐車する。土手の上に常盤林道のゲートが見える。
  国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2022.9.3」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 9月3日<2022(R4)年 往復17.684km 登り4:08 下り3:03>
 林道ゲートには、入林ポストがあり、蓋を開けて記入する。既に、数パーティが出発していた。土曜日なので登山者が多いのだろう。ゲートには案内板「余市岳登山者ご利用者へ/ゲートから登山口まで距離約3.9km/片道所要時間約75分/登山口から山頂までの距離約4.7km/片道所要時間約120分」が付いていた。往復距離にすると17.2kmと結構長いと感じる。最初は、舗装道路を登って行き、カーブする所から振り返ると、松倉岩が見えていた。後は、林の中に延々と延びる林道を登って行く。左右に分岐する道を横目で見て辿って行く。
登山届 松倉岩 分岐 分岐
 今時期は、花も少なくサラシナショウマやコガネギクが咲いている程度だ。林道に舗装部分が現れると、ジグを切りだして登って行く。どうやらカーブするところが舗装されているようだ。林道の真正面にピラミダルなアポロが見え出し、最後のカーブを曲がると分岐になる。分岐には道標「余市岳登山口→」が設置されていた。
サラシナショウマ 舗装のカーブ アポロ 分岐
 展望が開けると、余市第2リフトのトイレと朝里第1リフトが見えて来る。右股の沢川方向に分岐した林道が、この広場に出て来るように地図には表示されていたので、少し下ってみたが痕跡は無かった(帰ってログを調べてみたら、結構ズレていた)。戻って、スキー場の案内板の下に道標「→/余市岳/登山口入口」を見付ける。以前は、ここまで車で来れたのだがと愚痴を言いながら登山口を目指す。以前あった登山口のゲートは既に無く、クマ出没注意の看板があった。後続者の二人の男性が追いついて来たので、先に行ってもらう。
スキー場 道標が 登山口 登山道
 登山道は清流の縁に延びていて、石だらけの河原のようだ。渡渉地点に着くと、石を入れていた網が破れて流れのなすがままだった。飛石伝いに対岸に渡り、1014目掛けて登って行く。1014に上がると一瞬平らになるが、直ぐに急登が始まり大きな木の根を越えて登る。この尾根伝いに登って行くと、時折、南に山頂が覗くが、遠くに感じられる。
清流 渡渉地点 大きな木が 山頂が
 モンスターの様なダケカンバの木を眺めながら尾根道を登って行く。振り返ると、余市のシリパ岬や小樽が見えて来る。
モンスター 展望のない尾根 余市が 小樽が
 ようやく尾根に上がると分岐になり、道標「←ゴンドラ山頂駅まで/To the top the gondla/2.44km↓登山道/KIRORO trekking path →余市岳山頂まで/To the top of Yoichi peak/1.56km」が設置されている。分岐から山頂や定山渓天狗岳、恵庭岳等を眺めコルへと下って行く。コルに下りると、クマの糞が一盛あった。白井分岐は藪に覆われ廃道になってしまっていた。
ゴンドラ分岐 山頂が クマの糞 白井分岐
 朽ちた標柱だけが、白井分岐の名残だった。ジグを切って登るにつれてアンテナの光る手稲山、烏帽子岳、神威岳、定山渓天狗岳、恵庭岳等が見えて来る。エゾオヤマリンドウが咲いて来ると、角度を変えて沢状地形の石原になる。
道標跡 神威・定天 エゾオヤマリンドウ 石原に
 山頂近くの尾根筋に上がると、ゴゼンタチバナの実やコケモモの実が秋を感じさせる。ケルンと観音像の奥に羊蹄山を見て、ハイマツの中を頂上に向かう。山火事跡の白骨を彷彿とさせる枯れたハイマツ帯を辿って行く。
ゴゼンタチバナの実 コケモモの実 ケルンと観音 山火事跡
 頂上に着くと、先行者が寛いでいた。邪魔にならないように、烏帽子岳、神威岳、定山渓天狗岳、無意根山、尻別岳、羊蹄山、本倶登山、ニセコ連峰、阿女鱒岳、赤井川のカルデラ、シリパ岬、遠藤山、小樽、石狩湾と眺める。
                     ←大
烏帽子 神威 定山渓天狗岳  無意根山  尻別岳 羊蹄山  本倶登山 ニセコ連峰
                     ←大
羊蹄山  本倶登山 ニセコ連峰  阿女鱒岳    赤井川 シリパ岬
                     ←大
シリパ岬    遠藤山   小樽              石狩湾
 最後に、頂上標識と三角点を撮って、小樽港に入って来るフェリーを眺める。
頂上 頂上標識 三角点 小樽
 頂上近くのケルンを眺めるが、嵌め込まれた銅板の文字が全く読めなくたっていた。再び、ケルンや観音菩薩のある東端(1487.3m)に戻る。頂上とは1mも違わないので、山頂は本当に平らだと実感する。花の終わったお花畑を少し下りて、沼(名前を知っている方は教えて頂きたい)を覗く。
ケルン ケルン 観音
 頂上とは見える範囲が一寸違うが、手稲山、烏帽子岳、神威岳、定山渓天狗岳、豊羽鉱山、無意根山、尻別岳、羊蹄山、本倶登山、ニセコ連峰と連なって見える。
                     ←大
手稲山 烏帽子 神威 定山渓天狗岳         無意根山  尻別岳
                     ←大
無意根山 尻別岳 羊蹄山  本倶登山 ニセコ連峰 
 山頂の端で、ハイオトギリを見付けたり平らな朝里岳の奥に石狩湾を眺めながら、沢状地形の石原に入って行く。沢状地形を抜けると定山渓天狗岳が見えるようになる。白井コースの跡がいまでも確認できる。後続者も続々登って来ていた。ゴンドラ分岐で菓子パンをかじりながら一息入れる。山頂でも座らなかったので、ベンチがあれば座りたかった。頂上にいた人達が、分岐から下って行く。昔と変わらないペースだと思っていたが、登りも下りも結構時間がかかっていることに気が付く。ツバメオモトの実はいつ見ても真っ青だと思う。林道に出て、最後の菓子パンを食べながら下って行く。この林道は、整備が行き届いているので、車の通行を許してもらいたいと思いながら下って行く。
ハイオトギリ 定山渓天狗岳 白井コース跡 ツバメオモトの実
 
 黄金岩の滝
 9月3日<2022(R4)年9月3日 往復350m 8分>
 駐車場から車で移動して、喜多野橋を渡ったところで路駐しする。ストリームパークに入り、朝里沢川の岩壁を眺めながら遊歩道を下って行く。滝見台は、草生していたが、座って滝を見る。岩壁は色とりどりの砂岩や泥岩の層が幾重にも重なっていて、夕日が当たると黄金色に輝くことから黄金岩とよばれているようだ。以前あった案内板や滝の標識も無くなっていた。
岩壁 滝見台 黄金岩の滝 黄金岩
 
 盤ノ沢滝
 9月3日<2022(R4)年 往復500m 24分>
 ホテルピアノ前の駐車場P6の一角に、歩道マークがあったが、すっかいり掠れていた。中に入ると階段があり、所々壊れていた。植木ばさみで所々ササを刈りながら、土留め処理した道を下って行くと、崖崩れの跡があり大きな倒木が道を塞いでいた。邪魔になる蔓を切って、倒木を越えやすくする。余市川の左岸沿いを辿って奥に入ると滝が見え出す。
歩道マーク 壊れた階段 土留め 左岸沿いを
 今回は、水量が多いのか以前よりも幅が広かった。
                     ←大
盤ノ沢滝
 
コース名 常盤登山口
(林道閉鎖前)
常盤林道 キロロゴンドラ 白井川右股林道
(廃道)
往復 〜キロロスキー場

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 山行記録
 2022R4)年8月14日(土) 晴れ 往復17.684km 登り4:08 下り3:03 黄金岩の滝往復350m8 盤ノ沢滝往復500m24
 6:40林道ゲート→6:57分岐→7:08分岐→7:56登山口→8:08渡渉点→8:32P1014→8:35大木→9:04大木→9:27ゴンドラT分岐(後1.56km)→8:57白井分岐→10:41ケルン・観音→10:48頂上10:52→10:58ケルン11:02→11:34白井分岐→11:49ゴンドラT分岐→12:22P1014→11:41渡渉点→12:53登山口→13:59林道ゲート→14:03車移動→:14:06黄金岩の滝往復14:14→車移動→14:23盤ノ沢滝往復14:47