尻場山(295.9m)南峰(204m)
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 石仏が配置され良く整備された参道がある。スキー場の山小屋からは余市湾や市街が一望できたが、今は木立越しでスッキリしない。参道から山頂まで登山道が出来た。山頂には自然石に彫った山頂標識と三角点「尻場崎(しりばざき)」がある。山頂の奥にビューポイントが出来た(滑落注意)
 尻場山関連の道標は一切無い。尻場山霊場(石仏)へ
モイレ山から
新四国八十八ケ所コース

 アクセス
 余市湾に突き出た三角のシリパ岬にある余市神社を目指す。余市神社に向って立つと、神社の右横からスキー場の道(道標なし)が延びている。少し荒れた道なので、神社前に路駐する。
 国土地理院地図 周辺地図 GPSトラックは山の地図帖「2010.11.21」へ
 11月16日<2002(H14)年 登り:スキー場ピークまで38分 下り:時計回りに八十八ケ所47分>
 余市神社脇の道路を登り、それらしい社がある所から尻場山霊場参道を探すが、探せなかった。仕方なく、スキー場のゲレンデを直登することにして、スキー場への道を上る。スキー場に近づくと、スキー場の規模にしては立派なロッジが顔を出す。
車教習所前から 余市神社の脇道を 光照院の門 スキー場とロッジ
 スキー場の道はそのまま、前峰とのコルへ向かって消えて行くので、ゲレンデを登る。スキー場のゲレンデは草刈はされているが、高刈りなので、潅木の切り株に苦労する。途中で、作業道跡が交差するが、これも間もなく藪に消えて行く。頂上の小屋が見えるのだが、中々着かない。
 ようやく、山頂に着くとスキー場の規模にしては立派な山小屋とトイレがあった。
ニセ積小海岸国定公園 ゲレンデを振り返る 山頂の小屋
 トーテムポールも二本スタートのゲートの様に設置されていた。小屋の中には地元の親たちの意気込みを子供達に伝えたレリーフが飾ってあり、余市町憲章も掛かっている。
小屋からは、前のピークがやや邪魔だが、余市湾と市街が一望できた。さらに、奥のピークを目指すと、霊場参道に突き当たる。それから奥は藪漕ぎになるので、最高地点の三角点「尻場崎」には行かなかった。
                     ←大
余市湾 204m峰 モイレ山                余市市街 トーテムポール
小屋の中のレリーフ スキー場のピーク 八十八番目の仏像
 突き当たった霊場参道は左右に下りているが、海側の霊場参道を下る。霊場参道には石仏が置かれ、道も良く手入れがなされていた。最高地点にも48番の石仏が置かれていた。
 時折、綺麗な海が顔をだす。204m峰の海側には海上自衛隊の基地と見られる堤防が見える。
参道から山頂を 手入れの行き届いた道 204m峰と基地
 振り返ると雪の被った岩礁が浮いている。一度下りて、前のピークを登りだす。前のピークから竜ケ岬や塩谷丸山が木立の合間から見えるが、展望は余りなかった。
綺麗な海 参道を下る 雪の被った大岩 参道を下る
 204m峰を過ぎると、アテナがあり、それを過ぎると石仏の広場に出た。まもなく、霊場の奥に飛び出した。登り口には「八十八ケ所登山入口」の看板があった。余市営林署の看板もある。霊場奥から階段を下る。山頂から付いていた犬の足跡は左に逸れていた。家へ帰ったのだろう。
 「新四国八十八ケ所霊場」の門をぬけると、光照院の上に出て、上ってきた道路と合流した。
アンテナ 石仏の広場(大×) 登山口(大×) 霊場の門
 帰りは、天気が一時回復したので、余市湾を眺める。シリパ岬、海上自衛隊基地、赤岩、竜ケ岬、塩谷丸山、毛無山等が一望できた。傍では海鳥が鳴いていた。
                                    ←大
シリパ山   海上自衛隊基地     竜ケ岬      塩谷丸山  毛無山  市街地
 11月21日<2010(H22)年 八十八ケ所反時計回り一周4.165km 登り1:14 下り37>
 余市神社の横に延びる道路を登って行くと、何が書かれているのか分からなくなってしまった門(尻場神社?)が右側に出てくる。更に登って行くと、左側の荒地に私有地に付き立ち入り禁止の看板が立っている。最終人家を過ぎると、向って左に光照院、右に新四国八十八ケ所霊場も看板が架けられている門の着く。
神社の右横から 尻場神社碑が スキー場が 光照院の門
 中には、信者用の駐車場があり、一人の男性が忙しそうに冬支度をしていた。あいさつを交わし、石仏の中を辿り、奥の階段を上ると登山入口になる。一番目の石仏から四国八十八ケ所がスタートする。いきなり、石がごろごろした登りになり、小春日和も手伝って一汗かいてしまう。
石仏 奥の階段 一番の石仏 石がごろごろ
 広場になると、三体の石仏とお堂があり、中にも石仏が入っていた。平らなので、休むには良いところだった。一息いれて、登って行くとアンテナが見えてくる。アンテナを過ぎると、傾斜が緩み204m峰に上がる。ここには十七番目の石仏が待ってくれていた。
広場のお堂 アンテナ 204m峰 十七番目の石仏
 204m峰から海を覗いたり山頂を仰ぐが、木立越しですっきりしない。コルに向って下って行くと大岩が見え出し、右が崖の尾根道になる。
海を覗く 山頂を仰ぐ 大岩が 右が崖の尾根道
 コルが近づくと木立越しだが山頂が見え出す。コルからの登りになると、大岩は見えないが青い海が覗ける。道端には八十八と刻まれた境界石が現れる。
山頂が コルからの登り 海岸が 境界石
 すっかり葉の落ちた裸の並木道を登って行くと、海岸に再び大岩が現れる。道端にはドングリの混じっている熊の糞を発見する。一応、周囲をうかがうがそれらしい影は見当たらなかった。海側の山頂も見え出す。
裸の並木道 大岩が 熊の糞 山頂を
 スキー場のコブへ上がると、四十八番目の石仏が待っていた。ここから、山頂に向う道は道床は確りしているが、藪道になる。嫌がる愛棒を説得して、藪道に突入するが、所々登山道化していた。山頂直下は潅木が茂って、踏み跡を見失い手前の高みに上がってしまう。断崖の縁を慎重に辿って行くと、石が突き出た山頂に着く。この石は人為的だと思い、良く見ると尻場山と彫られていた。
スキー場のコブへ 四十八番目の石仏 藪の尾根道を 山頂の石碑
 山頂には三角点「尻場崎」もあった。景色は海岸の絶壁の上だが、木立越しですっきりしないが、オオドマリ岬、烏帽子岬、ワッカケ岬と続いているようだ。最後に、潅木を尻にして、山頂の石碑の裏に回りこみ記念写真を撮す。
 山頂からスキー場までは、藪漕ぎに没頭して、写真を撮す余裕はなかった。スキー場の小屋に着いて、余市を一望する。
三角点 オオドマリ岬 記念写真(大×) スキー場の小屋
 204m峰は結構な小山に見え、モイレ山は海に突き出、その奥に、黒光りしながら流れている余市川、余市市街のバックに蒔田山、市街地の高みに円山が見えていたが、晴れていればもう少し遠くが見えるのだろう。
           ←大
204m峰  モイレ山   余市川      余市市街地  蒔田山 円山
 帰りは四十九番目の石仏を見ながら、急な坂を下って行く。落ち葉が積もっているのでスリップしないように慎重に下って行くと、沢地形になってくる。沢地形はじめじめしている上に、タヌキの溜め糞が落ち葉に隠れているので踏まないように下って行く。
四十九番目の石仏 急な坂道 沢地形へ タヌキの溜め糞
 七十二番の石仏を通過すると、少し登りになってくる。最後に八十八番目の石仏があり、平らな地形になるとスキー場への道に飛び出る。出た所には標識もなにもないが、振返ればスキー場が見えていた。
少し登りに 八十八番目の石仏 スキー場を振返り スキー場分岐

 =道中記=
★蘭島外れの四等三角点(蘭島64.68m)に行って見る。場所がわからず、農家の方に聞くとオレの畑の中だという、景色も良くないという。
★次に、フゴッペ洞窟を見に行くと工事中で入れなかった。フゴッペ山(65.64m)も上る気はしなかった。
★モイレ山(65.7m)にも寄ってみるが、景色は良くなかった。

二人の山行記録もくじ1へ   次尻場山(純登山)へ   アソビホロケール山へ

 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2010(H22)年11月21日(日) 晴れ 一周4.165km 登り1:14 下り37
 9:51余市神社脇→9:56光照院→10:10石仏広場→10:18アンテナ→10:20P204m→10:29コル→10:38境界石→10:46スキー場ピーク→11:05山頂11:1111:21スキー場小屋往復11:26→11:48道路→11:53神社脇
 2002(H14)年11月16日(土) 曇り時々晴れ 登り38 下り47
 11:06余市神社脇→11:11光照院→11:15スキー場→11:44スキー場ピーク11:59→12:12境界石→12:21P204m→12:24アンテナ→12:31石仏広場→12:37登山口→12:42光照院→12:46神社脇