西崎山(74.4m)

 ポイント
 階段を100段上ると遊歩道になり、その奥にストンサークルがある。展望が開けシリパ岬から竜ケ岬を見渡せる。夏至の日には、ロウソク岩に灯が灯り太陽が二度沈むと言われている。西崎山は地図に載っていないのが不思議です。

 アクセス
 小樽の塩谷からフルーツ街道を余市に向かって走ると、小樽と余市の境に「西崎山トンネル」がある。トンネルを抜けてすぐ、右に看板があり右折して、Uターンするようにトンネルの上方向へ車で上ると、駐車場がある。
 駐車場は舗装していて結構広く、青い海と余市のシリパ岬が見える。駐車場の上にあった景色の良い広場は草が生えてしまっていた。
  国土地理院地図 Google Map
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
西崎山トンネル(’02) 入り口の看板(’02) 上の駐車場から(’02) 入口の階段(’02)
 5月6日<2002(H14)年>
 駐車場は舗装していて、結構広く、青い海と余市のシリパ岬が見える。良いところだと、思った途端に、後を振り返ってびっくり、ごみ籠からごみが溢れていた。ごみを回収できないのなら、ごみ籠はいらないのではと思う。
 駐車場の海側にある階段を100段上がると、ストンサークルの説明書きがある。立ち止まって一通り読む。ここから、さらに飛び石が敷いている明るい林の中を遊歩道が続く。
 ストンサークルは遊歩道の奥の柵をした中にあった。さらに、奥には先ほどの看板と同じ内容の看板があり、石碑もあった。どうやら、古い入り口と思われる。
新しい説明看板 明るい遊歩道 奥にある石碑 古い入り口(大×)
 ストンサークルは大きな石を囲むように小さな石が配置されている。古代の人はどのような考えで、石を並べたのだろうか。今の私には、ここに立ち止まって、ストーンサークルと会話する余裕は無かった。考古学でなくて古代人の生活の臭いを嗅ぎたかった。なにかが隠されているはずだ。
ストーンサークル群 分かり易いサークル 最も大きいサークル
 縄文時代にはこの辺には木はなかったのだろう。木が無いとかなり見晴が良い。今でも、左手には余市のシリパ岬、右手には蘭島の兜岩が見える。下は農家の生活の場である、家やビニールハウスがあった。古代も今も生活しやすいところには違いないと思う。
海が透けて シリパ岬 兜岩 階段を下りて終わり
説明看板の内容
           説 明

一、指定文化財の名称
   道指定史跡 西崎山環状列石
二、指定の年月日 昭和二十六年九月六日
三、指定の理由 古代人の残した石造り遺
   構として考古学界の学術調査上重要な
   遺跡として認められ、北海道教育委員
   会より史跡文化財として指定を受けた。
四、説明事項   環状列石(ストンサーク
   ル)直径一米程度の環をなして、自然
   石のやや大きいのが並んでおり現在七
   ケ所残っているが元はそれ以上あった
   ものと思われその構造からみてもまた
   穴の中の燐分から云っても古代の墳墓
   であろうと推定されております。
   この丘陵には4つの墓環状の列石があ
   り立石の最大のもので、高さ約七〇〜八
   〇糎、穴の深さ一米位穴内の土中か
   ら燐分が検出され、また敷石附近から
   縄文土器の破片が多数出ました。
五、注意
 一、無断で柵内に入らないようにして下さい。
 一、地域内より出土した埋蔵物を勝手に持
    ち去ることのないようにたしましょう。
 一、その他史跡の保存に支障のある行為を
    した場合、厳重に処罰されることがあ
    りますからお互いに気を付けましょう。
             北海道教育委員会
             余市教育委員会
 8月3日<2010(H22)年>
 駐車場の海側にある階段を100段上がると、ストンサークルの説明書きがある。立ち止まって一通り読む。
 ここから、さらに飛び石が敷いている明るい林の中を遊歩道が続く。愛棒と孫が木立にエゾリスを見付け歓声が上がる。
階段へ 明るい遊歩道
 遊歩道は柵で囲まれた環状列石に突き当たる。環状列石を見ながら一周して、古い方の入口に回る。
                     ←大
環状列石群
 古い入口からは、シリパ岬から兜岬が見渡せた。シリパ岬の一直線上にフゴッペの洞窟、シリパ岬の沖にはローソク岩も見えていた。この直線の延長上に、夏至の日に太陽が二度沈むと言うから、古代の人々にとっては聖地だったことだろう。
                     ←大
シリパ岬 ロウソク岩        フゴッペ             蘭島 兜岬
 10月23日<2014(H26)年>
 駐車場の上にあった広場は、階段はあるが草に埋もれていた。階段を登りながら広場のあった所を見るが跡形もない。階段を登りきって林を抜けると、ストンサークルが見えて来る。柵越しにストンサークルを見て歩く。
階段を ストンサークル
 中には、目立つストンサークルもある。北口の前からは、シリパ岬の先に煙ったローソク岩、反対側の兜岬には兜岩が見えていた。
目立つストンサークル シリパ岬とローソク岩 兜岩
 北口からは、シリパ岬から兜岬が見渡せた。フゴッペの洞窟とローソク岩が延長線上にあるのは、何とも不思議な場所だと思う。
                     ←大
シリパ岬 ロウソク岩        フゴッペ          蘭島 兜岬

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 二人の散歩路記録(階段を100段上る)
 2014(H26)年10月23日(木) 2010(H22)年8月3日(火) 2002(H14)年5月6日(月)