室蘭岳(鷲別岳911.1m)855m峰 825m峰
コース 南〜西尾根 西〜南尾根 東〜南尾根

 ポイント
 東西南北の尾根に夏道がある珍しい山だ。噴火湾を挟んで駒ケ岳、北側には羊蹄山が望める。
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 室蘭環状線(道道107号線)「望洋台霊園」東側の標識に従い、舗装道路を上がって行くと、右手に「むろらん高原だんパラスキー場」が見えてくる。スキー場にあるレストランは周年営業(現在廃業?)しているようなので道路整備は良い。スキー場の左手前に「室蘭岳山麓総合公園」があり、この広い駐車場に車を停める。登山口は駐車場の一角にある(舗装道路を登って真っ直ぐキャンプ場?に入っても行ける)。
 国土地理院地図 周辺地図
道道107号の山側に標識あり 室蘭岳山麓総合公園の広い駐車場
西尾根〜南尾根コース
 11月4日<2002(H14) 登り1:57 下り58>北の山游詩:光の浮島
 公園の駐車場に車を停め、舗装道路を登って行くと、キャンプ場になり、その左側に登山口の標識がある(本来の登山口は公園駐車場の一角にある)。
総合公園の登山口(左)と案内板 舗装道路から室蘭岳
 登山口から、「カムイヌプリ」と「室蘭岳」への縦走路のある稜線が綺麗に並んで見えた。林道を歩くと「白鳥ヒュッテ」に着き、登山届に記入する。「白鳥ヒュッテ」はトイレも完備されている手入れの行き届いた山小屋だ。「白鳥ヒュッテ」からは「夏道(南尾根)コース」「西尾根コース」を選択できるが、登りに「西尾根ルート」を辿ることにする。
カムイヌプリと稜線 白鳥ヒュッテへ 白鳥ヒュッテ 登山届ポスト
 小屋の左から沢に下って行くと、小川が待っている。この小川は「ペトトル川」というようだ。愛棒は足を滑らせないように慎重に通過する。朽ち折れた大木があり、まるで門のようだ。ここから「825m峰」に向かって登って行くが、この登りは終りそうで、なかなか終らない。登りきった尾根上は笹原なので展望が良く、山頂も望める。
ペトトル川へ 清流のペトトル川 朽ち折れた大木 頂上を望む
 尾根からは「噴火湾」の対岸にある「駒ケ岳」や道南の山々も望むことができた。「825m峰」への登りは木立の無い笹原を登って行く。「825m峰」のピークには、山頂標識の代わりに道標が立っている。
白い駒ヶ岳を望む 825m峰へ登る 825m峰(大×)
 次の岩塔のある「855m峰」への登りも景色は良く、今まで山の陰になって見えなかった「伊達紋別岳」「洞爺湖」「来馬岳」「樽前山」などを見ながら登って行く。岩塔からは、「室蘭岳」が間近に望めるようになり、北壁が切り立って見えて来る。
855m峰へ 855m峰へ 855m峰の岩搭 室蘭岳を望む
 尾根道は南側に偏って付いているので、北側は見ることができないが、室蘭方面の展望は良かった。鉛色の海に陽が照っていて、光りの小島のようだった。
 最後にやや急登となり「夏道コース」と合流する。ここから登って行くと、すぐに「カムイヌプリ」からの道と合流する。頂上の鐘と大きな山頂標識が現れる。
最後の登り 夏道分岐(大×) カムイヌプリと分岐 頂上の鐘が見える
 山頂の木立の間から「有珠山」や「洞爺湖」が見える。あまり熱中して「洞爺湖」を見ていたので、足元は崖の縁まできていた(崖から落ちると命はない)。「樽前山」も真っ白な姿を広げていた。
鐘を鳴らす 頂上(大×) 有珠山と洞爺湖 樽前山
 山頂は風があり寒いので、分岐まで下りて登山者の邪魔にならないように昼食をする。「カミシロコタン(上白子反462m)」や「室蘭」の市街地、鉛のような海を見ながらくつろぐ。
                               ←大
幌別       カムイヌプリ       カミシロコタン462m   室蘭市街
 帰りは「南尾根」を下ることにする。スキー場目掛けて一直線に下りる。途中で「ガンバリ岩」があり、タイヤの階段を下りる。下り切ったところに、「水神社」の鳥居があり祠が祀ってある。
 そこから下ると、「水元沢」との分岐がある。あまり登山道が泥んこなので、「水元沢」方向からゲレンデを下る。草の上に積もった新雪を踏むとクッションが良くて気持ちが良かった。登山靴も綺麗になった。ゲレンデを下って、感じたが超初心者でも安心して滑ることのできるゲレンデだと思った。ハウスの近くは小さな子供でも遊べるようになっていた。それにしても、「だんパラ」とはなんで平仮名と片仮名なんだと思う。
スキー場へ下る ガンバリ岩 水神社(大×) ゲレンデを
 =道中記=
 高速道路料金が馬鹿にならないので、帰りに国道を恵庭まで行くことにしたが、千歳を過ぎて恵庭に入ったとたんに渋滞が始まった。そのうち、パトカーと消防車が追い越して行く。何事が始まったかと思ったらどうやら、事故らしい。ようやく動くが、今度は、警察が三角コーンを3つ持ってきて、私の目の前に置く。良く見ると消防車の傍に事故車が見えた。その中から人が一人また一人と出されて救急車に乗せられた。恵庭の電光掲示板で知ったのだがどうやら死亡事故だったようだ。私も2日前に運が悪ければ、同じ運命を辿ったと思うと他人事ではなかった。
 みなさんも、運転には十分気をつけてください。
コース 南〜西尾根 西〜南尾根 東〜南尾根

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2002(H14)年11月4日(月) 晴れ後、曇り 西尾根〜南尾根コース(登り1:57 下り58)
 9:39駐車場→9:53白鳥ヒュッテ→11:01(825m峰)→11:13(855m峰)→11:31夏道分岐→11:36頂上12:03→12:38カンバリ岩→12:38水神社→13:01駐車場