室蘭岳(鷲別岳911.1m) |
コース | 南〜西尾根 | 西〜南尾根 | 東〜南尾根 |
ポイント 東西南北の尾根に夏道がある珍しい山で、噴火湾を挟んで駒ケ岳が、北側には羊蹄山が望める。 |
アクセス 室蘭環状線(道道107号線)の「望洋台霊園」東側の標識に従い、舗装道路を上がって行くと、右手に「むろらん高原だんパラスキー場」が見えてくる。スキー場にあるレストランは周年営業(現在廃業?)しているようなので道路整備は良い。スキー場の左手前に「室蘭岳山麓総合公園」があり、この広い駐車場に車を停める。登山口は駐車場の一角にある(舗装道路を登って真っ直ぐキャンプ場?に入っても行ける)。水元沢へは、ゲレンデの南東を目掛けて横切る近道がある。 国土地理院地図 周辺地図 |
道道107号の山側に標識あり(’02.11.4) | 室蘭岳山麓総合公園の広い駐車場(’02.11.4) |
水元沢・林道(東尾根)〜南尾根コース |
9月25日<2010(H22) 一周8.914km 登り2:39 下り1:01> GPSトラックは山の地図帖へ |
舗装道路を登って行くと、真正面に室蘭岳が望まれていた。キャンプ場?を横切っていると隣のカムイヌプリが見えす。登山口に合流し、白鳥ヒュッテを目指す。途中、水神社で汲んできたのかペットボトルを何本もぶら下げているご夫婦に出会う。 |
室蘭岳 | カムイヌプリ | 登山口 | 白鳥ヒュッテ |
ヒュッテの前にある登山届に記帳して、夏道と書かれた道標に従い昇って行く。直ぐに、水元沢の分岐があり道標が立っている。ここから、スキー場の縁を通って下って行く。右側がスキー場なので見晴が良く噴火湾の対岸に聳えている駒ケ岳を見ながら笹の中を下って行く。 |
夏道を(大×) | 水元沢分岐 | スキー場の境を | 駒ケ岳を |
明かるかった笹原の登山道は傾斜を増し、薄暗い植林地に中にへと消えて行く。薄暗い中を結構下って行くと、水の流れる音が聞えてくる。一度、小さな沢を渡り、次に、鷲別川を渡る。水量が思ったよりも少なくほっとしながら、飛び石伝いに渡る。 |
林の中へ | 植林地を | 小沢を | 鷲別川を@ |
岩場にはダイモンジソウが咲いていた。鷲別川を渡ると林道に出るが、登山用の標識が無い。目印は頭が折れた山田建設の青い棒杭だが、初めて下山に使ったら頭を悩ますところだと思う。林道は鷲別川の左岸沿いに延びているので、川のせせらぎを聞きながら辿ることになる。 |
ダイモンジソウ(大×) | 林道分岐 | 鷲別川 | 林道を |
林道の終点から、再び、鷲別川を渡り、川から遠ざかりながら登って行く。しばらくすると、川の音が聞こえ出し、再び、鷲別川を渡る。渡ると、薄暗いトトマツの植林地の中になり、林の中に丸い営林署標識「56S」が浮かんで見える。標識を見ると植えられているのは「とどまつ3,000本」と書かれている。道標の少ない所に、目印となるものがあると、何となく安心しながらとどまつ林を辿って行く。 |
鷲別川をA | 鷲別川をB | 56S | とどまつ林を |
再び、鷲別川を渡ると、営林署の標識「55A」があり、同じくとどまつ3,000本が植えられたいるようだ。薄暗いトトマツの植林地の中を辿って行くと、沢筋になり、激しく鷲別川を渡りだすと言うよりは川の中を進んでいるような状態になり、滑床も出てくるので、プチ沢登りの気分になる。 |
鷲別川をC | 55A | 鷲別川をD | 鷲別川をE |
鷲別川の中を縫うように登って行くと、自動車が近づいてきたような音が聞える。耳を澄ますと、早瀬の音だった。トリカブトの花を見ながら沢筋を登って行きながら、もう、何回川を渡ったか数えていたら、最後に、小さな滑滝が現れる。 |
鷲別川をF(大×) | 音を立てる早瀬 | トリカブト(大×) | 滑滝 |
この滝の前で最後の渡渉をすると、急登が待ち構えていた。ロープが垂れた鎖場になるが、ロープを頼らなくても何とか登れた。尾根に上がって登って行くと倒木の門が現れ、カムイヌプリの従走路に出る。分岐の標識は2か所に立ていた。 |
鷲別川をG | 急登を(大×) | 倒木の門(大×) | カムイ分岐 |
カムイヌプリの分岐から室蘭岳を目指すと、直ぐに「滝沢コース牛舎奥林道」の分岐の標識が立っていた。沢登のコースだが、随分、綺麗に刈られていた。室蘭岳の登山道は急な所も有り、休みながら登って行く。振返ればパン切り包丁のような格好のカムイヌプリが見え出していた。道端にはリンドウの花も咲いてくる。 |
沢登分岐 | カムイヌプリ | 室蘭岳へ(大×) | リンドウ(大×) |
展望が開けると、風不死岳、樽前山、その奥に煙った夕張岳、窪んだ倶多楽湖の外輪山の窟太郎山、間近にカムイヌプリが見える。カムイヌプリの山頂は手前のピークで丁度見えないようだ。 |
風不死 樽前山 夕張岳 窟太郎山 カムイヌプリ |
ツルリンドウの赤い実が黄色いコガネギクの中で、つるつると光っていた。展望が開け出すと、海に突き出たイタンキ岬、スリバチの皺のような倶多楽湖、恵山岬から横津岳をバックに室蘭の山並が見えていた。 |
ツルリンドウの実(大×) | イタンキ岬 | 倶多楽湖 | 室蘭の山並を |
振返ると、カムイヌプリの山頂も見え、樽前山の後ろには墨絵のような夕張岳が見えていた。なだらかな尾根道に急登か所が現れる。道端には、まだ、花だけのツルリンドウも見られる。 |
カムイヌプリ | 夕張岳 | 急登を | ツルリンドウ(大×) |
登り切ると笹が刈られた一角があり展望台にようで、上白子反、鷲別岬、イタンキ岬、母恋富士、室蘭市街、測量山、白鳥大橋が一望され、対岸には恵山岬、平らな横津岳、山肌の見える駒ケ岳が見えていた。 |
上白子反 鷲別岬 イタンキ岬 母恋富士 室蘭 横津 測量 駒ケ岳 |
一息入れながら、後ろを振返ると、風不死岳、樽前山、窟太郎山、登別、カムイヌプリ、幌別が見えて来る。 |
風不死 樽前山 窟太郎山 登別 カムイヌプリ 幌別 |
尾根道は夏道に合流して、ノギクの咲く登山道を辿って行くと、鐘の下で大勢の登山客が憩っているのが見える。山頂標識前で、記念写真の順番を待つくらい混み合っていた。ようやく順番が来て、記念写真をと思っていたら、男性がシャッター係りを買って出てくれるので、ありがたくお願いする。 |
夏道に合流 | ノギク(大×) | 山頂へ | 山頂(大×) |
山頂は込み合っていたので、三角点の山頂に逃げると、三角点の山頂からは稀府岳、紋別岳、有珠山、昆布岳、洞爺湖、ニセコ連峰、白くなった羊蹄山、貫気別山が見えていた。 |
稀府岳 紋別 有珠 昆布 洞爺湖 ニセコ連峰 羊蹄山 貫気別山 |
三角点の前に並べられた石の上に陣取って、昼食をしていたら、隣に、ご夫婦が来て羊蹄山をバックに盛んに記念写真を撮していた。昼食をしていたら愛棒の膝にダニが蠢いていた。この時期に、この山でとびっくりする。一応、ダニチエックをするが、その一匹だった。洞爺湖と冠雪した羊蹄山を撮し、下山を開始する。真正面に駒ケ岳が見えるので贅沢な下りになる。 |
三角点 | 洞爺湖と羊蹄山 | 下山開始 | 駒ケ岳を |
下り出すと直ぐに岩があったので上に上がり、鷲別岬、上白子反、イタンキ岬、母恋富士、白い煙の上がっている工場地帯、室蘭港、白鳥大橋、測量山を眺め、対岸に展開する横津岳、駒ケ岳を遠望する。 |
鷲別岬 上白子反 イタンキ岬 母恋富士 室蘭 横津 測量 駒ケ岳 |
下りの角度が変ると、室蘭市街地が良く見えるようになる。夏道の登山者は引っ切り無しに登って来る。室蘭岳は人気の山だと再認識させられる。笹原で木が無いので、石の上に「山頂マデ500m」と書かれている。引き続き室蘭市街を見ながら笹原を下って行くと、ダケカンバの林になる。その中には「山頂マデ1000m」の距離標識が架かっている。 |
室蘭市街を | 石の上に | 室蘭市街を | 後1000m |
ガンバリ岩が見え出し、その前で一息入れながら、岩肌を見ると「善門盛青年縁?・・・」と彫られているが意味が不明だった。ライヤのユニークな階段を下りながら振返って見る。途中、水神社があるが寄らずに下る。 |
ガンバリ岩 | タイヤの階段を | 下る | 水神社 |
=道中記= 室蘭から登別方向に向う帰り道に大渋滞に巻き込まれる。暫し、亀の様に進んで行くと、救急車が通り過ぎる。どうやら、交通事故のようだと思い、気長に待つことにした。ようやく、長蛇の列の先頭が見えてきたら、ガソリンスタンドに覆い被さるように大型トラックが横転していた。トラックの横腹には衝突の跡があるので、横からぶつけられたのだろうか。消防自動車も待機していたが、火災にはいたらなかったようだ。鷲別岬やイタンキ岬の見物で道草を食っていなかったら、事故に巻き込まれたかもしれないと思いながら通過する。 |
コース | 南〜西尾根 | 西〜南尾根 | 東〜南尾根 |
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二人の山行記録 (遊びの時間含む) 2010(H22)年9月25日(土) 曇り 水元沢・林道(東尾根)〜南尾根コース 一周8.914km 登り2:39 下り1:01 8:44駐車場→8:56白鳥ヒュッテ→9:58白鳥ヒュッテ→9:03水元沢分岐→9:28林道→9:35林道終点→10:05沢終点→10:26カムイ分岐10:28滝沢分岐→11:23頂上11:42→11:05頂上マデ500m→12:04頂上マデ1000m→12:21カンバリ岩→12:25水神社→12:32白鳥ヒュッテ→12:43駐車場 |