武利岳muriidake(1876.3m)

 ポイント
 登っている途中では頂上が見えないので気長に登ろう。三合目までは林の中、それから大きな岩が出てきたり、鎖場があったり、岩をよじ登ったりして尾根を進むと、だんだん尾根から木が無くなり岩場になる。山頂がアンギラスの背中のようにギザギザに見えだす。その奥が山頂だ。大雪山はもちろん、オホーツク海が近くに、斜里岳が遠くにも見える。三角点は無類山。
白滝コース
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 丸瀬布町に入り、温泉のある丸瀬布森林公園を目指す。それから、道路工事をしている砂利道を行く。工事のため止められたので道を聞いたら、突き当たりを左に行くけと言われた。やがて、道は舗装道路にぶつかるT字路になり、今まで親切にあった標識がないが、工事関係者に教えられたとおりに曲がる。ほっとした瞬間だった。しばらく行くと数枚の道標が現れ、整備された林道に入る。
 まもなく林道が二股になり、数枚の道標に導かれ右に入る。この近くの草むらに消えかかった鉄板で出来た武華岳と武利岳のルート図があった。縦走路も描かれていた。
最後の二股には左側にも真ん中みも道標がある 登山口の祠

 国土地理院地図 地図 Google Map
 8月3日<2002(H14)年 往復約8.6km 登り3:39 下り2:28> 北の山游詩:カムイの歯
 すでに、もう4台の車が駐車していた。登山届をと思いポストに近づくと、祠のお賽銭箱だった。駐車場は結構広い。始め林道のような登山道を歩く、上にも車を停めている人がいるようだ。かなり上にもタイヤの跡がある。道は大きくUターンをして、尾根伝いの道となる。荒れた林の急な道を登って行くと、三合目からは、隣の山が見えだす。四合目手前からは頂上方向を望むことができるようになる。ここで、夫婦連れを追い越す。かなり疲れているようだった。
荒れた林を登る 隣の山を 大きな岩を回り込む 山頂方向を
 大きな岩を回り込んだり、鎖場も現れてロープや岩を掴んで登る。岩にはミヤマダイモンジソウが咲いていた。五合目で男性一人が標識の前で休んでいたが、知らずに通過する。ここら辺りからがぜん景色が良くなる。
大きな岩を回り込む 岩場を登る ミヤマダイモンジソウ(大×) ようやく尾根に上がる
 クマネシリ山を見ながら、前のピークを目指して岩尾根を行くと、鎖やロープだけでなく、鎖の梯子も現れる。岩にはイワギキョウやエゾツツジが数輪咲いていた。
クマネシリを 岩尾根を行く イワギキョウ(大×) エゾツツジ(大×)
 相棒は前のピークを頂上だと思っているようだった。ポケナビを見るとまだ後だった。相棒は下ってきた夫婦に「後どの位か」と聞いていた。奥さんに言わせれば、夫は山の迷ガイドだという。年は70歳だが元気だった。奥さんは付いてくるだけとのことだった。武華岳のことを聞いてきたので、ここより楽だと言うと、奥さんは「キツイ」と言ってと笑顔でこたえていた。
 前ピークに登り頂上を見るが、アンギラスの背中のように尖ったコブを越えて行かなければならなかったので、15分では行けないと思った。前ピークに来て少し涼しくなったので、一気に向かう。
前ピーク 知床が アンギラスの背中を もう少しで頂上
 天気も下り坂なので、写真が間に合うか心配だった。頂上に着いて直ぐにパノラマ写真を撮したが、すでに雲が多くなってきていた。見えていたオホーツク海も知床連峰も霞んでしまった。
 頂上で昼ご飯の準備をしていると、若い男性が一人通り過ぎた。武華山の縦走路がある方のピークに消えた。われわれも直ぐそこなので、行きたかったが、大雪山を見ながら、おにぎり食べながら見ているだけだった。
                     ←大
クマネシリ      武華山                大雪山系 
 
                     ←大
西側の山並み
 頂上から来た方向を振り返ると、アンギラスの背中のような尾根が連なっていた。見ている分には雄大だが、帰るのが億劫になる位のコブの連なりだ。
                     ←大
アンギラスの背中のような尾根
 山頂で記念写真を撮り、コケモモの赤い実がなる登山道を下山する。アンギラスの背中をまた越えながら下る。
頂上(大×) コケモモ(大×) アンギラスの背中を帰る
 岩尾根を下っている最中に霧が出てきて展望が利かなくなる。辺りが見えなくなったので、道端の花を見ながら下る。この下りで相棒は膝の関節を痛めてしまう。どうも、サハリン旅行の疲れが出たようだった。
岩尾根を下ると霧が出てきた 岩尾根を ホソバツルリンドウ(大×)
 道端にはコガネギクやシナノキンバイが咲いていた。岩から水が染み出ているところがあり、「ペイラン(水滴り場)」の標識があった。五合目に戻っても、登りの時に良かった景色が何処にもなくなっていた。
コガネギク(大×) シナノキンバイ(大×) 岩から水が染み出して 五合目
 帰りはケンショマップ川沿いの舗装道路で、国道39号線の厚和に抜けた。林道からこの道路にでるT字路は数枚の道標があるので、来るときには間違いようがないと思う。途中、北見富士の道標を右に見る。国道39号線に抜けたところは、層雲峡から行くと小野牧場を過ぎたところで、道標はない?が、入り口が目立ち、左手にUターンする格好なので分かると思う。

 =道中記=
★札幌を出たときには晴れていたのだが、岩見沢辺りから雲が厚くなり、旭川まで天気が悪かった。安足間に差しかかると、前の車の下から金属片が出てきた。思わずハンドルを切るがこれが見事にタイヤの真ん中で踏ん付けてしまった。パンクをしているのを知らずに走り、タイヤを駄目にしてしまった。国道沿いには作業スペースがないので、安足間の郵便局の駐車場を借りて、スペアタイヤと交換する。

★登山に意外と時間がかかったのと、パンクをなんとかしなければならなかったので、早々に下りる。帰りは温泉にも入らず。ひたすら、旭川のガソリンスタンドを目指すが、タイヤは直らずじまい。○○タイヤは土日お休みで、取り寄せできませんとのことだった。
 仕方が無くて、雨も降ってきたので、一般道で札幌まで帰る。

二人の山行記録もくじへ   次武華山(岳)へ    アソビホロケール山へ

 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2002(H14)年8月3日(土) 晴れ後曇り 往復約8.6km 登り2:01 下り1:52
 9:36登山口→10:15二合目3.3km→10:43三合目2.8km、1340m→11:05四合目2.3km→11:46六合目1.4km→12:10七合目1km→12:32八合目0.6km→12:51前ピーク(九合目)→13:05頂上13:45→14:02前ピーク→14:19八合目→14:33七合目→14:48六合目→15:08五合目、1520m→15:20四合目→15:33三合目→15:47二合目→16:13登山口