神威岳(983m)
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 札幌市内からも見える山で、JRの車内からは琴似を過ぎると見えなくなる。定山渓へ行く国道からは西部劇に出てくるような形をしているので、名前を知らない人でも山の形は知っていると思う。隣りの烏帽子岳へも登山道があり、元気な人は縦走している。
  国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2012.10.9」へ  周辺地図
小金湯’02.12.1
百松沢林道コース
時期 5/17 5/29 6/1 6/2 7/2 10/9 10/28

 アクセス
 定山渓手前の小金湯を過ぎてから一の沢川に架かる橋があり、橋を過ぎて直ぐ右側に道がある。そこを右折し、豊平川にかかる百松橋を渡ると、右に登山届のポストがある。そこで、記帳を済ませて、右に営林署の建物を見て、左の駐車場に駐車する。現在、百松橋は入口で閉鎖されている。百松橋の手前で中央分離帯の切れ目から、Uターンすると数十台の駐車スペース(百松橋から270m地点、一の沢橋手前)がある。
 5月17日<1998(H10) 登り 2:48 下り2:56> 
山頂(大×)
 道中、雨がぽつんぽつんと降ってきた。雨が落ちてきたから登る人が少ないだろうと思って駐車場に着くと満車だった。仕方が無く、営林署の方に停めさせていただく。短絡路の途中の池にはオタマジャクシがいた。
 山頂からは、まだ雪の残っている余市岳、無意根山、定山渓天狗岳、間近に烏帽子岳と百松沢山が見え、市街地は霞んでいたが辛うじて見えた。
 帰りは、短絡路を行かず林道を帰る。
 5月29日<1999(H11) 登り 2:33 下り3:24> 
山頂(大×)
 土曜日のせいか車が少なかった。途中の道は残雪が多く荒れていた。巖望台からみる頂上はいつも、険しく見える。
 頂上に上がると、夫婦連れがいて山頂標識の所に陣取っていた。記念写真を後にして、昼食にする。入れ替わりで、暗いおばさんが来て山頂標識の所に陣取る。山頂からは烏帽子岳、百松沢山の南峰、定山渓天狗岳、真っ白い無意根山、手稲山が見えていた。
 山頂直下で、烏帽子岳から帰って来た登山者に出会い、話を聞くと烏帽子岳の登山道はかなり良くなってきて1時間程度で行けるようだった。
 帰りは、短絡路を行かず林道を帰る。
 6月1日<1997(H9) 登り 2:25 下り3:30> 
山頂(大×)
 登山口から歩き始めると、間もなくと砥山ダムが見えて来る。1つ目の登山口があり、そこから短絡路を辿ると、再び、林道に出る。林道を登って行くと2つ目の登山口に着く。
 巌望台に着くと、頂上が良く見える。巌望台から最後の登りになり、木挽沢の沢登りコースを左に見て、登って行くと烏帽子岳の分岐になる。頂上に着くと、霧雨で何も見えなかった。
 帰りは、短絡路を通らないで林道を下る。
 6月2日<2001(H13) 登り 2:31 下り3:32>         山遊詩:捨て雪だるま
 林道のゲートを交わし中に入り、歩きだして直ぐに、綺麗な砥山ダムが見えてくる。林道沿いの崖は、以前にはおもしろい断層が見えたが、今はかなり崩れていて良く見ることができなくなっていた。崩れた分だけ林道は広くなったのではないだろうか。道端にはノビネチドリ、スダヤクシュ、オオダイコンソウ等が咲いていた。
ノビネチドリ スダヤクシュ オオダイコンソウ(大×) (大×)
 クルマバソウの咲く林道を15分位辿ると、左に神威岳へ行くバイパスの標識があった。バイパスの道に入ると、ノビネチドリの白花が咲いていた。20分位でもとの林道にでるので、そこを左に曲がり、15分位辿ると林道が川に突き当たる。以前、川に橋がかかっていたと思うのだが今はない。この川の左側に、登山口がある。
 登山道の入口は崩れて、一部川原を歩いて行くところもある。登山道脇に咲く、ホウチャクソウやコウライナンテンショウを見ながら辿って行く。
クルマバソウ(大×) ノビネチドリの白花 ホウチャクソウ(大×) コウライナンテンショウ
 クルマバツクバネソウを見ながら登山道を1時間位登ると、目の前が開け展望台に出る。ここから神威岳の山頂が見え隠れする。20分位で巌望台に着と、左側から木挽沢林道からの登山道(現在廃道)と合流する。巌望台から頂上を見上げると、初めての時には崖の様に見え、本当に頂上に行けるか不安になったものだ。
クルマバツクバネソウ 展望台近くから 山頂(大×)
 巌望台からまた急な登りになる。やがて岩場が見えてきて、この岩をよじ登りると、烏帽子岳への分岐があるが、神威岳の山頂に登って行く。山頂に到着して早速、記念写真を写す。
 頂からは、隣の烏帽子岳、百松沢山、奥手稲山、札幌市街地と三角山、砥石山、藻岩山、空沼岳、札幌岳、無意根山、定山渓天狗岳、余市岳が木立を避けながら見渡せた。
百松沢山、奥は手稲山(大×) 札幌市街方向、三角山(大×)
砥石山、奥は藻岩山(大×) 空沼岳、札幌岳方向(大×)
右端は無意根山(大×) 定山渓天狗岳と余市岳(大×)
オオカメノキ ヤシオツツジ(大×) トチバニンジン(大×)
 帰りがけ、烏帽子岳の登山道を少し下ってみると、オオカメノキ、ヤシオツツジ、トチバニンジンが咲いていた。
 
清流 砥山ダムと焼山 オドリコソウ(大×)
 帰りは林道のバイパスを通らないで、林道をそのまま下ると、綺麗な渓流が見られた。深い谷や崖も見ごたえがあったが、よそ見をして歩いていたら、危なく崖から落ちそうになる。今でも、深い谷が目に浮かぶ。
 7月2日<2000(H12) 登り 2:48 下り2:23> 山遊詩:林道の木漏れ日と遊ぶ 山とSL
山頂(大×)
 林道歩きから始まり、直ぐに砥山ダムが綺麗にてくる。崖に地層のおもしろい模様が見える。15分位行くと、左に神威岳へ行くバイパスの標識がある。そこから25分位でもとの林道にでる。分岐を左に曲がり、18分位で左に神威岳の登山口の標識がある。この林道を間違って真っ直ぐ行くと荒れてくる(現在は橋が無いので間違わない)
 ここから、登山道となり、1時間位で展望台に出る。展望台からは神威岳が見え隠れする。20分位で巌望台に着くが、ここから頂上をを見上げると、初めての時には本当に頂上に行けるか不安になる。
 巌望台からまた急な登りになる。やがて岩場が見えてきて、この岩をよじ登りると頂上になる。頂上はあまり広い方ではないが、隣りに百松沢山や烏帽子岳が見える。
 10月9日<2012(H24) 往復距離13.546km(現在は+1.3km) 登り 2:58 下り2:24> 
 橋を渡って直ぐ、百松沢小屋があり、登山届に記入する。奥の駐車場に着くと、一番乗りだった。ゲートの横も、跨がないと中に入れない位に厳重に杭を打っていた。林道を下って行くと、砥山ダムが木立越しに見えて来る。橋を渡ると崖の上に一本の木が青空をバックに生えていた。
登山届 ゲート 砥山ダム 崖の上
 橋の手前に短絡路の入口があり、直角に曲がり短絡路に入る。途中、小さな沢を渡りながら短絡路を辿って行くと、再び、林道に出る。
短絡路入口 短絡路 短絡路出口 再び林道
 道端には、ベニテングダケが生えていた。コルゲート管が道端や沢に転がっていて、荒れた沢になっていた。林道から山頂が見え隠れしだすと、登山口が現れる。以前、対岸に渡っていた橋は跡形もなく、荒れた沢状態になっていた。登山口からしばらくは荒れた沢を辿る。
ベニテングダケ 沢を 山頂が 登山口
 百松沢川を離れ、オオウバユリの大きな実を見ながら山沿いの登山道を登って行くと、木立越しに山頂が見え隠れする。一旦、小沢を横切る。沢沿いの道は狭いので、雪が積もったら大変だろうと思いながら登って行く。727m峰の尾根に上がると、再び、山頂が木立越しに望める。
オオウバユリの実 山頂が 沢へ 山頂が
 727m峰のコルには広場があり、ピンクテープが垂れていた。神威沢川から上がって来る人がいるのだろうか。尾根に上がると、少し谷側に寄ると山頂が望める。832mのコルへと下りだすので、木挽沢からの道を探すが、藪に飲み込まれてしまったようだった。紅葉した登山道をコルから登り出すと、巌望台の標識が現れる。
広場 山頂が 紅葉の登山道 巌望台
 巌望台で一息入れながら、山頂を見上げるが、最後の急登が待っている。登る角度が変わる頃、藤野三山が見えて来る。急登を登って行くとツルリンドウの花が咲き、山頂の岩壁が覗いて来る。
山頂が 藤野三山 ツルリンドウ 山頂の岩壁
 900m地点あたりで、藤野三山、近くに八剣山、遠くに紋別岳、空沼岳、板の様な盤ノ沢山、札幌岳、手前に五明山が一望された。
                     ←大
藤野三山  紋別岳         空沼岳     札幌岳    五明山
 急な岩場にはマイヅルソウが赤い実を付けていた。いよいよ最後の鎖場になりロープを頼りに岩場を上がる。登り切ると、烏帽子岳の分岐になり、烏帽子岳の登山道を覗いて見る。
マイヅルソウ 山頂直下の岩 烏帽子岳分岐 烏帽子へ
 山頂へはもう一息なので、愛棒はラストスパートをかけて登って行く。見慣れた山頂標識がある山頂に上がり、早速記念写真を撮す。目の前にはパラボラアンテナ群のある手稲山、百松沢山の南峰がよく見えていた。
山頂へ 山頂 記念写真(大×) 手稲・百松沢山南峰
 三角山越しに札幌市街も良く見えた。藤野三山の奥には紋別岳とイチャンコッペ山、札幌岳から空沼岳の連なりの奥には樽前山が見えていた。定山渓天狗山は木立が邪魔するが何とか覗け、その背後には余市岳も見える。
三角山 藤野三山 札幌岳 定山渓天狗岳
 無意根山は木立が邪魔するが、何とか見ることが出来た。山頂標識の所に陣取り、昼食には早かったので、茹でタマゴを食べとココアを飲む。飲み終えると、若いカップルが登って来たので、山頂を明け渡す準備をする。帰る支度をしながら、山の話をするが、どうも烏帽子岳まで行きそうな雰囲気だった。
 山頂、直下の鎖場をロープを頼りに下って行く。登山道は、ソロバン玉状態なので、スリップしないように下って行くと、男性が登って来た。紅葉越しに山頂を見上げていると、下の方で数人の登山者の声が聞こえて来ていた。山頂の岩壁を眺め下って行く。
無意根山 岩場 山頂を 山頂の岩壁
 巌望台から山頂を見上げて、下って行くと3人組みの熟女パーティに出会う。次に、若い女性とお父さん?が登って来たが女性はかなりのびているようで、登れることを祈りながら下って行く。727m峰からの下りにも小さな鎖場があり、沢に下る所にも小さな鎖場がある。
山頂を 鎖場 沢に下る 沢沿いに
 登山口に辿り着き、林道を歩いて、短絡路へと入ると、蚊とユキムシが入り乱れて飛んでいた。笹薮や木葉の間には、カラスアゲハが飛んでいると驚くが、どうやらコウモリのようでもあった。砥山ダムが見え出すと、板の様な盤ノ沢山が望まれた。道端にはタンポポの花の様なアレチノゲシ、日の光を受けて輝くエノコログサが揺れていた。
登山口へ 砥山ダムと盤ノ沢山 アレチノゲシ エノコログサ(大×)
 10月28日<1995(H7) 登り 2:30> 
 雨の後だったので、道は水浸しだった。橋にも水が溜まっていて橋の欄干を歩く。頂上近くになると20cm位雪が積もっていた。山頂では、雪だるまを作って遊んだ。
百松沢山南峰と 山頂標識と 雪だるまを 雪だるま完成

二人の山行記録もくじへ   次神威岳(木挽沢)へ  アソビホロケール山へ

 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2012(H24)年10月9日(火)
 晴れ 往復距離13.546km 登り2:58 下り2:24
 8:08ゲート→8:25短絡路8:45→9:04登山口→10:28巌望台→11:06頂上11:25→11:50巌望台→12:51登山口→14:22短絡路13:26→13:49ゲート
 2001(H13)年6月2日(土) 晴れ 登り2:31 下り3:32
 9:06ゲート→9:21短絡路9:40→9:53登山口→9:06巌望台→11:37頂上12:11→烏帽子岳方面散策12:36→13:03巌望台→14:05登山口→14:22短絡路12:52→14:43ゲート
 2000(H12)年7月2日(日) 曇り時々晴れ 登り2:48 下り2:23
 8:07ゲート→8:21短絡路8:38→8:55登山口→9:58展望台→10:15巌望台→10:45烏帽子岳方面散策→10:52分岐→10:55頂上11:32→11:54巌望台→12:12展望台→13:05登山口→13:22短絡路13:41→13:55ゲート
 1999(H11)年5月29日(土) 曇り時々雨 登り2:33 下り3:24
 8:42ゲート→17短絡路入り口→41出口→16登山口→54展望台→16巌望台→31頂上11:42→43巌望台→17展望台→48登山口→林道歩き1:36ゲート
 1998(H10)年5月17日(日) 曇り時々雨 登り2:48 下り2:56
 ゲート→15短絡路入り口→26出口→18登山口→1:06巌望台→34頂上→1:33登山口→21短絡路出口→36入り口→18ゲート
 1997(H9)年6月1日(日) 曇り時々雨と霧 登り2:25 下り3:30
 ゲート→頂上→林道歩き→ゲート
 1995(H7)年10月28日(土) 晴れ 登り2:30