神威岳(983m)
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 ポイント
 札幌市内からも見える山で、JRの車内からは琴似を過ぎると見えなくなる。定山渓へ行く国道からは西部劇に出てくるような形をしているので、名前を知らない人でも山の形は知っていると思う。隣りの烏帽子岳へも登山道があり、元気な人は縦走している。
 木挽沢林道終点からの登山道はもう廃道になっている。
  国土地理院地図 周辺地図
小金湯’02.12.1(↑大)
木挽(こびき)沢林道コース(廃道)

 アクセス
 さっぽろ湖に架かる木挽大橋がありその辺に駐車できるさっぽろ湖の展望台がある。その山側に木挽沢林道がある。木挽沢林道から数年前に、沢登りでなく登山道が出来たのだが、現在は廃道になっている。
 6月22日<666m地点で引き返す>
 展望台から道路を渡り、木挽沢林道を目指すとゲートの閉まった林道の入口がある。ゲートから振り返ると、まだ、展望台が見えていた。ゲートを交わし少し荒れ気味の林道に入る。
展望台 木挽沢林道入口 展望台を振り返る 林道の状態
 林道の途中から振り返ると木挽大橋と小天狗岳が見える。中に入ると林道は思いのほか良くて順調に進む。木挽の沢は、川というよりは湖のように水が溜まってた。岩を削ったような林道を辿って行くと、沢の音が随分下で聞こえてくる。思ったよりも深い沢でびっくりだった。林道の脇からようやく川が見えて来る。
木挽大橋と小天狗 木挽沢が湖に 岩を削ったような道 ようやく川が見下ろせ
 林道は岩盤を削って奥へと延びて行く。やがて、川に下りられるようになり、沢登りで有名だったコビキ沢川の清流が覗ける。苔むしていてなかなか綺麗だったが、流木や大きな切り株が無造作に川の真ん真ん中にあった。道端にはノビネチドリが咲いていたが、突然、林道がなくなる。
岩盤を削って作った 清流を覗く ノビネチドリ(大×) 林道終点
 ウツギが咲いている藪をこいで行くと、朝露で濡れているフキでびしょ濡れになる。時々アザミのとげが刺激しするが、どんどん中へ進んで行く。すると、林道跡は沢に消えていた。今日はここまでと思いチョウセンゴミンやノビネチドリを見ながら引き返す。
ウツギ(大×) 突き当たり チョウセンゴミン(大×) ノビネチドリ(大×)
 帰る途中に、道は下るはずが登って行く。どうやら、別な道に入ったようだった。道なりに奥へと進んで行くと、赤いテープがぶら下がっていた。やがて、その道も二股になった川に消えていた。
 神威岳に行くには右側の川を登れば行けそうでだったが、私は軽登山靴で、水の中は駄目なので、ここで、終わりにした。GPSを見ると、沢だったので、受信状態が悪く、かなりいい加減だったが、666mを示していた。
 帰りに何度か山の方向を振り返るが、神威岳の頂上と烏帽子岳の岩壁を見ることができた。藪の中で首がチクチクしていたので、指を突っ込むと何か入っていた。つまんで出して見ると、ダニだった。林道に着いてから、総点検したがダニは1匹だけだった。
終点の二股になった沢 神威岳(大×) 烏帽子岳の壁(大×)
 帰り道オオカメノキを見たり、苔むした綺麗な滑床や倒木で埋まった沢を改めて見ながら下って行く。最後に烏帽子岳の岩壁を見て林道を下る。
オオカメノキ(大×) 苔むした滑床 倒木で埋まった 岩壁が見える(大×)
 道端には、エゾノヨツバムグラの清楚な花が咲いていたり、まだ残雪のある林道には結構大きい熊の糞を見つける。最後にコビキ沢川の清流を見て帰りを急ぐ。
エゾノヨツバムグラ 残雪 熊の糞 清流

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2003年6月22日(日) 晴れ
 6:22ゲート→7:10林道終点→7:36引き返し地点666m→7:53林道終点→8:49ゲート