海向山(569.4m)南峰(456m)  
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 ポイント
 殆ど林の中だが、道標やテープが完備され迷う心配は無くなった。海向山からは恵山の全容が良く見えるが、手前にある456mピークの展望も良い。登山道は野生化した農耕馬の馬糞だらけになってしまった。高山植物の影響も心配だった。
弁天岬と恵山・海向山
賽の河原コース

 アクセス
 恵山道立自然公園の賽の河原駐車場を目指す。登山口は駐車場の西側隅にある。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2007.4.28」へ Google Map
 4月28日<2007(H19)年 一周5.240km 登り1:30 下り1:06>
 連休初日だと言うのに誰も居ない駐車場に着き準備をしていると、管理人の車が入ってきた。登山口の傍にある標識から一旦下りながら登山道を辿る。最初は、海向山の前にあるP456m峰を目指すと、以前は無かった道標が現れる。大きな何も描かれていない看板の横を通り過ぎて行くと海向山が段々見えなくなり、沢に架かる立派な橋を渡る。
登山口(大×) P456mへ P456mと海向山 立派な橋を渡る
 道端には何故か馬糞が落ちている。馬糞は古いのから真新しいのまであり、黄金の絨毯状になっている所もある。以前は全く無かったピンクテープが木立に巻いていた。道端には道標も現れ、分岐にも確り標識が立っていた。今日は、時計回りで登ろうと、P456m峰を目指す。
馬糞 木立に巻いたテープ 道標 分岐
 P456m峰へは北斜面を登るので、残雪が現れる。残雪の上にはスノーシューの跡が僅かにある程度で、最近はあまり登られていないようだ。まだらに残った残雪期はピンクテープが目印になりありがたい。残雪を踏みながらP456m峰に上がると展望が開ける。最初は木立越しだが、南端からはすっきりと見渡せ、恵山や大澗港・日浦岬が望まれる。驚いたのは馬糞が尾根上の道にもあり、馬も登山して楽しんでいるのかと思う。
残雪 P456m尾根へ P456mから恵山を 大澗港・日浦岬
 P456mからは海向山を仰ぎ見る格好になり、一旦南斜面からコル方向へ下る。下は林の中でまた展望の無い道を辿る。登って行くと灰皿が現れる。中は空だが、タバコの吸わない私には理解が出来なかった。展望のない林の中の登りでは岩が現れなんとなくほっとする。
海向山を仰ぐ 一旦南へ下る 灰皿 岩を見ながら登る
 青空を見上げれば、2機編隊の戦闘機が2筋の飛行機雲を引きずりながら飛んでいた。山頂直下では展望が開け大澗港や日浦岬が見えていた。残念ながら函館方向は霞んでいて見えなかった。反対側の椴法華の銚子岬も望むことができた。
2機編隊の戦闘機 大澗港・日浦岬 山頂 椴法華の銚子岬
 山頂からは西側が開けていて、大澗港、日浦岬、三枚岳、毛無山、隣の丸山が望まれる。残念ながら山頂は馬糞だらけで厩肥の臭いまでして休む気がしない。風も強いこともあり、早々に引上げる。
                                 ←大
大澗港・日浦岬      三枚岳  毛無山           丸山  噴火湾
 まだ残雪で白い隣の丸山を見ながら山頂を後にする。山頂の東側に来ると恵山が見えだす。刻々と変わる恵山の姿を見ながら急傾斜を下る。
山頂から丸山を 山頂から恵山を 下りながら恵山を 急な下り
 北側は残雪があり、蹴散らしながら下り、小さな沢に架かる木段や小さな橋を渡りながら辿って行く。途中で、迷わないようにと設置されたと思われる柵が現れる。
階段 迷い防止柵
 「高原コース」という登山道があった平地に出ると4頭の農耕馬が草を食んでいた。農耕馬だけあってかなり大きいが若い馬のいるようだ。平地にはイソツツジなどの高山植物があるのだが、馬の食害と馬糞の栄養分に耐えることができるのか不安が残った。立派な橋の架かった沢は雪解け水が流れていて綺麗だった。また、何も描かれていない大きな看板の傍を通り、駐車場へ到着する。
農耕馬 綺麗な流れ 何も描かれていない看板 駐車場へ

 =野生に戻った馬=
 北海道立自然公園内に、捨てられた農耕馬が野生に帰ってしまい、貴重な高山植物を荒らす結果になっているのは凄く残念だ。
 10月26日<2001(H13)年 登り56分 下り47分 >    北の山游詩:山頂の転寝
 恵山の次に、海向山へ向かったまでは良かたのだが?道標は駐車場と下ってすぐに立派な看板があるだけ。まもまく橋を渡り、荒れた道を下り気味に行く。標識がまったくなかったので、モンテローザから登ってくる道(左側:高原コース)を下ってしまった。小川を渡ると、鹿の足跡が沢山付いていた。これは変だと戻って、始めの登山道を行くが、この登山道もドンドン下り気味に行くので、凄く不安になる。やがて沢を渡り、林道に辿りついて右に行くがここもドンドン下って行く。林道の終点には鉄棒があり、そこから今度は直角に登りになる。やれやれ!登っていると椴法華村の放送も聞こえるくらい近くに見えた。
駐車場から下ってすぐ 小川に架かる橋と紅葉 振り返って恵山を 高原コースを戻る
 頂上直下は恵山が良く見えたが、結構急だった。シャクナゲ、ガンコウラン、イワカガミもあるのにはびっくりした。頂上からは北側が良く見え、大澗港、日浦岬、三枚岳、毛無山、丸山、噴火湾と一望出来た。南側の恵山はブラインドになっていた。
                                 ←大
大澗港・日浦岬     三枚岳 毛無山        丸山  噴火湾
 頂上からシャクナゲのある所まで戻って、恵山を見ながら昼食をした。その後、あまり天気が良かったので寝てしまう。帰りは456m峰を通り帰ろうと思ったが、どうも道が荒れているので止めた。
 このボーットした状態で下りたら、急斜面でスリップし頭を打つ。落ち葉は意外と滑る。こんな状態で下山したためか、林道を真っ直ぐ進み456m峰に登ってしまう。山頂には公園によくある網で作ったゴミ箱が置いてある。こんなのあったかな?と思いつつ、恵山の雄姿に見とれる。海向山と同じようなアングルだった。今度はちょっとした岩場を下る。それでも変だ変だと言いながら下りる。すると、海向山を目掛けてまた登っているではありませんか。
 これは違うは!とバックするも、今来た道が落ち葉で見当たらない、沢沿いの道はテープも付いていてくっきり見えるので、はじめはそれを辿るが、もしもと考え、456m峰に再び登ることにした。
頂上(大×) 椴法華村が見える 頂上直下から恵山を 456m峰から海向山
 今度は私が先頭に立ち、どうやら、道を見つけ一気に456m峰に登りそして下り、見落とした林道の分岐を見つける。このとき私の後で、愛棒がギャーギャー声をだしていた。
 私は蛇にでも噛まれたかと思い慌てて戻るが、愛棒は私の姿が見えなくなったので、不安になって本当に泣いていた。

 =標識考=
 初心者向きの山なので、分岐の標識ぐらいは付けてもらいたい。恵山に比べると海向山は粗末にされている。それにしても、途中にあった超特大の剥げ落ちた看板はなんだったのだろう?

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 二人の山行記録
 2007(H19)年4月28日(土)
 晴れ 一周5.240km 登り1:30 下り1:06
 9:06駐車場→9:13橋→9:25分岐→9:52P456m→10:36頂上10:40→11:29分岐→11:42橋→11:46駐車場
 2001(H13)年10月26日(金) 賽の河原駐車場コース 晴れ 登り56 下り47
 9:49駐車場9:58高原分岐迷う10:0710:54頂上11:48→12:08林道鉄柱→12:38p456→12:48引返し地点(迷う)→13:03・P456m→13:16分岐→13:35駐車場