チセヌプリ(1135.4m)シャクナゲ岳(1075.2m) 神仙沼(764.3m1.19ha) 長沼(780.1m5.9ha) チセ沼(1125m 10uと290u) シャクナゲ沼(975.8m7750u) |
コース | 神仙沼 | 湯本 (廃道) |
神仙沼コース |
ポイント 神仙沼からは、長沼、シャクナゲ沼も楽しめる。チセヌプリには二等三角点袴腰1134.22mが設置されている。山頂は、これから東側の岩の上。昔は山頂標識もあった。 |
アクセス 岩内町から道道66号線(ニセコパノラマライン)を登り、神仙沼自然休養林の大駐車場に一番乗りをする。登山届は無く、トイレは時間制限があり9:00〜17:00以外はシャッタが閉められていた。 国土地理院地図 GPSトラックは「山の地図帳2008.7.30」へ Google Map |
7月30日< 2008(H20)年 往復12.274km 4:54> |
「神仙沼」入口から入ると、快適な木道が続いている。やがて、チセヌプリが見えるようになる。ハイマツも肩に触れるくらいに木道に迫っている所を抜けると、分岐になり「神仙沼湿原(4.18ha)」が現われる。 |
神仙沼入口 | 快適な木道 | チセヌプリを見ながら | 神仙沼湿原を |
湿原の沼には「コーホネ」「ウメバチソウ」が咲いていた。振り返ると「白樺山」の左に「シャクナゲ岳」が見えていた。木道は「大谷地」の方に延びて行くが、分岐になり奥に「神仙沼」が見え出した。 |
ネムロコウホネ | ウメバチソウ | シャクナゲと白樺山 | 神仙沼 |
「神仙沼(1.19ha)」の辺には「ミツガシワ」の群落が健在だった。トンボも「ミツガシワ」の葉に止まって日向ぼっこをしていた。「サワギキョウ」は紫の花を咲かせ始めていた。「ミツガシワ」と「神仙沼」を改めて昔と変わったところが無いかを見るが、変わりは無いようだ。 |
神仙沼のミツガシワ | トンボ | サワギキョウ | ミツガシワと神仙沼 |
沼の辺に立っている説明文を読むと、一枚の看板に「神仙沼の大きさ1.19ha、神仙沼湿原4.18ha、水深最大2.00m、平均13.0m」、もう一枚の看板に[「神仙沼」命名の由来昭和3年10月7日、日本ボーイスカウトの生みの親である下田豊松氏一行が・・・]と書書かれている。 |
←大 |
神仙沼 |
「神仙沼」を後にして、「神仙沼湿原」を一周しようと木道を探すが、目の前で途切れて奥に行けないようだ(見落とす)。仕方が無く、「大谷地」の分岐から元来た道を「シャクナゲ岳」と「白樺山」から派生する山稜を見ながら帰る。沼の辺を通りかかったらラン科と思われる花が咲いていた。「神仙沼湿原」を帰っていると、右に分岐があるが、どうやら湿原を一周する木道のようだが、先を急ぐことにする。やがて、木道が途切れて「長沼」への立派な道標があり左折する。 |
シャクナゲと白樺山を | ラン科? | 神仙沼湿原 | 長沼への分岐 |
「長沼(面積5.9ha、貯水量597,000立方メートル)」は宿内(そこない)川を堰きとめた潅漑用水のためのダムだが、自然の沼の様な佇まいを見せている。正面に「チセヌプリ」が見え、ここから見る「チセヌプリ」はアイヌ語のチセ(家)の意味が良く分るようだ。 |
←大 |
長沼とチセヌプリ |
堰堤はロックフイルの様だが、本体はコンクリートダムだ。堰堤を引き返し、登山道に入ると笹薮の中になり隣りの「長沼」が見えない。昔はくっきりと沼の辺に道が延びていたのだがと思い出しながら辿る。沼から離れ高度を上げると、「長沼」が見えるようになる。この辺りで、後続のご夫婦に先頭を明渡し、ゆっくり登ることにする。尾根に上がると分岐になり、先ほどのご夫婦が休まれていて、丁度、立ち上がる所だった。どうやら、「シャクナゲ岳」方面に向かいそうなので、われわれは「チセヌプリ」を先に登ることにした。道すがら、振り返ると、地図の「シャクナゲ岳」の奥に「シャクナゲ岳」がオッパイ山の様な雰囲気を醸し出していた。 |
コンクリートのダム | 登山道へ | 長沼を振り返る | 二つのシャクナゲ岳 |
コルへ下って行くき、少し登り気味になると「チセヌプリの入口」が出てくる。登山道は一気に急勾配になり、汗をかきながら登って行く。斜面には「ノリウツギ(サビタ)」の白い花が咲いていた。一息入れながら振り返ると、「シャクナゲ岳」の後に「目国内岳」と「岩内岳」が雲の中から顔を出して来ていた。平らになりだすと、ケルンや山頂標識の立つ「チセヌプリ」の山頂が見え出す。 |
チセヌプリ入り口 | ノリウツギ(サビタ) | シャクナゲと目国内 | チセ山頂へ |
三角点のある山頂に着いて、石の上に腰掛け、ココアを飲みながら「羊蹄山」から雲の取れるのを待っていたが、終始すっきりとは見えなかった。目の前の小さな沼には、以前、苦労しなくても下りられたが、今は道が無くなったようだ。しかし、ピンクテープが付いているところを見るとマニアが下りているのだろう。 以前は、愛棒と下りたが、今日は一人でテープの所から下りてみようと藪漕ぎを開始する。道床は確りしているので、迷うことなく沼に到着する。手前(西側)の沼は湿原の中に出来ていて盛り上がった沼だ。沼には水草が浮かび、辺には「ワタスゲ」が咲いていた。 |
チセヌプリ山頂の沼(西側) |
東側の沼は確りとした沼で、辺には「ワタスゲ」「タチギボウシ」が咲いていた。しかし、湿原に入ってから気が付いたが、踏みつけると湿原が駄目になるのではと思い、早々に引き揚げる。やはり、遠くから見るだけの沼に違いない。 |
チセヌプリ山頂の沼(東側) |
沼を後にするときに、枯草の上にトンボが止まっていた。今度は、ハイマツのトンネルを越えて、旧山頂を見に行く。愛棒が待っているので、ハイマツ漕ぎをして山頂には行かず、岩塔越しにニセコパノラマラインを見下ろしながら、「羊蹄山」から雲の取れるのを待つ。 |
トンボ | ハイマツのトンネル | 旧山頂 | 岩塔越しに |
完全では無いが「羊蹄山」から雲が取れ出したのでパノラマを写し、引返す。 |
←大 |
旧山頂 イワオヌプリ ニト アンヌ 羊蹄山 |
山頂に戻って、パノラマを写す。海側は青空が広がっているが、南側は雲が広がっていたので、海側を中心に写す。余市の尻場山(岬)がみえるのは驚きだ。 |
←大 |
岩内湾 積丹岳 尻場山(岬) ワイスホルン 余市岳 |
山頂で記念写真を写し下山する。急傾斜を下って行き、「チセヌプリ」の入口に到着する。入口には真新しい道標に混じって古い道標も健在だった。 再び、緩やかな尾根筋を登って行くと、道端に「タチギボウシ」が咲いていた。上から朝に出会ったご夫婦が下りて来たので、お互いにあいさつを交わす。どうやら、これから「チセヌプリ」に登るようだった。二つの「シャクナゲ岳」も見え出す。地図の「シャクナゲ岳」に取り付く踏み跡が無いか探して歩くが、見当らない。 |
チセヌプリ山頂(大×) | チセヌプリ入り口 | タチギボウシ | シャクナゲ岳へ |
「シャクナゲ岳」の入口に着くが、先に「シャクナゲ沼」に寄ることにして、大きな岩がごろごろしている道を辿る。木立の中を抜けると、目の前に「シャクナゲ沼」が現われる。沼の奥には「目国内岳」が見えていた。 |
シャクナゲ岳入り口 | シャクナゲ沼へ | シャクナゲ沼 | 沼と目国内 |
「シャクナゲ沼」は紅葉の時期が綺麗だったり、春先は登山道が冠水する位水が多かったりするが、夏の沼は青々とした水草に覆われている。 |
←大 |
シャクナゲ沼 |
沼の辺にはサワギキョウ、カキツバタ、アヤメ、イワイチウなどの花が咲いていた。 |
サワギキョウ | カキツバタ | アヤメ | イワイチウ |
再び、「シャクナゲ岳」の入口に戻り、急な岩場を登って行く。一息入れながら振り返ると、地図の「シャクナゲ岳」が見えていた。踏み跡を探すが、やはり見当らない。「チセヌプリ」「ニトヌプリ」「アンヌプリ」「羊蹄山」のラインは地下のマグマで繋がれているのか一直線に見える。高度が上がると、眼下に「シャクナゲ沼」が長い全景を現す。 |
シャクナゲ岳へ | 地図のシャクナゲ岳 | チセ・ニト・アンヌ・羊蹄 | シャクナゲ沼 |
遠くには「真っ青な「岩内湾」の海が広がっていてその奥に積丹半島が突き出ている。 山頂に着いて、少し早い昼食をとりながら、「チセヌプリ」「ニトヌプリ」「アンヌプリ」「羊蹄山」のシャッターチャンスを窺うが、中々青空が広がらない。山頂の奥にも「目国内岳」と「岩内岳」が雲に見え隠れしていた。山頂で記念写真を写し、下山を開始する。 |
岩内湾 | チセ・ニト・アンヌ・羊蹄 | 目国内岳・岩内岳 | シャクナゲ山頂(大×) |
下山の始めに「シャクナゲ沼」「神仙沼」「ワイスホルン」「チセヌプリ」「ニトヌプリ」「羊蹄山」が望まれる。 |
←大 |
シャクナゲ沼 神仙沼 ワイスホルン チセヌプリ ニト・アンヌ・羊蹄 |
「シャクナゲ沼」に向かって下って行くような所もある。始め、「白樺山」から延びる山稜の陰に見えているのが「長沼」だと勘違いしていたが、段々、丸い沼の全景が見えて来る。良く見ると、沼の辺に木道が見える。この沼は「神仙沼」だとようやく気が付く。「神仙沼」の右手にも名の無い小さな沼が見えていた。登山道が木立の中に入って行くと、下からホイッスルが鳴り、団体さんご一行が登って来た。人数が多いと言うので、先に下ってくださいと言われ、甘えて先に行くかせていただく。 |
シャクナゲ沼 | 神仙沼 | 小さな沼 | 岩場を下る |
やれやれと思いながら白やピンクの「ホツツジ」を写す。「長沼」分岐に着くと、湯元方向から来た登山者が陰に座っているようだった。再び、「長沼」が見え出すし、湖畔の登山道を辿る。 |
白いホツツジ | ピンクのホツツジ | 長沼分岐 | 長沼を |
再び、「長沼」に帰ってきて、今度は沼の辺まで入って見る。沼の辺に入ると、秋には金色になる草が青々としていた。今日は、風が強く、水面を叩きつけているので、「チセヌプリ」が水面に映えっていない。 |
←大 |
長沼 |
幅の広くなった登山道を「神仙沼」方向に向かって辿ると、クジャクチョウ(sacwaさん同定)が舞っていた。帰りは、段差の無い木道を辿って見る。木道からいきなり広い駐車場に着き登山は終る。 |
神仙沼入口へ | クジャクチョウ | 段差の無い木道 | 駐車場へ |
駐車場に着いて、駐車場の奥にある「展望台」に寄ってみる。三角点「中小屋」があるはずだが、探すのを忘れ、真っ青な岩内の海を見て帰る。計画では「大沼」と「鏡沼」に立ち寄り、ニセコの沼を回るはずだったが、その意気込みは既に萎えいていた。 |
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二人の山行記録 2008(H20)年7月30日(水) 晴れ 往復12.274km 4:54 7:15駐車場→7:32神仙沼7:36→7:56長沼8:02→8:39長沼分岐→8:46チセ登山口→9:26チセヌプリ頂上10:00→10:27チセ登山口→10:33長沼分岐→10:57シャクナゲ登山口→11:02シャクナゲ沼11:07→11:15シャクナゲ登山口→11:29シャクナゲ頂上11:55→12:10シャクナゲ登山口→12:33長沼分岐→13:03長沼13:07→13:28駐車場 |