盤の沢山(944.5m)
三角点:盤ノ沢893.25m)市民の森F番(459m)
コース 盤龍山信行院
=駐車禁止=
豊滝市民の森
西口
=写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 盤の沢山は板を立てたような山容をしている。登山口は盤龍山信行院奥の豊滝市民の森の遊歩道CとDの間の分岐にある。沢状の地形からコルに上がり、傾斜が増して来ると、笹が無くなり苔むした岩が多くなる。十勝や道北の山を彷彿とさせる急登を登り切ると、ナイフリッジの主稜線になる。主稜線上の三角点や小さなコブを4つ位乗り越えると山頂に到着する(転落注意)。山頂からは支笏から定山渓の山並みが見渡せ、目の前にパゴダの岩塔が見える。
 道路情報館(水洗トイレあり)から盤の沢山が良く見える。
盤の沢山
豊滝市民の森西口コース

 アクセス
 札幌から豊滝に入り、道路情報館の信号を左折する。舗装道路は、左カーブするところがあるが道なりに行く。突き当たりを右に行くと、左手に「豊滝市民の森入口」「駐車場」の看板がある。更に奥に進むと白樺林の入口があり「市民の森P」の看板がある。盤龍山信行院の駐車場は登山者駐車禁止になっている。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2021.8.30」へ Google Map
 8月30日<2021(R3)年 往復6.945km 登り2:03 下り:1:27>
 豊滝市民の森の駐車場は何かの建物の前庭にような雰囲気がある。北大第四農場跡なのだろうか。以前、砂利道沿いにあった@番の看板が遊歩道の入口に立っていた。遊歩道の入口には、側溝に架かる板橋があり、ジメジメした森の中へと入って行く。再び、側溝があり板橋を渡る。
市民の森西口 @番 遊歩道入口 板橋
 この辺り一帯に、細長い遺構が見られる。植物の標本園で見た様な構築物だった。構築物を奇麗に斜めに横切る道を辿ると、水量の多い小川に板橋が架かっていた。地図を見ると盤の沢川から中の沢へ流れている用水路と思われる。何時の間にか、この所で北海道に適する作物や水稲の研究をしていたのだろうかと古に思いを馳せていた。遺構地帯を抜けると、A番の看板のある砂利道に出る。
遺構 板橋 用水路 A番
 砂利道を登って行くと、豊滝市民の森Bの広場に着く。右手には盤龍山信行院がある。以前は、ここにも駐車できたが水汲みの人達の専用駐車場になった。砂利道を奥へと登って行くと、C番になり、本殿も見えて来る。
豊滝市民の森B 盤龍山信行院 C番 本殿
 何時の間にか、立ち木にエゾヤマザクラ、カラマツ、キハダの樹名板が見られ、散策路の雰囲気が出て来る。道端の石組(台座?)が現れると、間もなく分岐になる。分岐には。「散策路」と「盤の沢山」の道標があり、右奥に、「盤の沢山」「登山口の道標も見える。
道標:散策路 石組 分岐 登山口
 少し奥にも、赤い矢印や盤の沢山の道標が設置されている。今朝雨が降ったようで、登山道が濡れて滑りやすくなった沢地形を登って行く。目の前に、立派な林道が現れ、一息入れる。地図を見ると、この林道は豊滝市民の森のD番手前まで延びて分岐する道がある。今度、来た時に辿って見ようと思いながら、林道を横断する。目の前には「盤の沢山」の道標も見える。直ぐに、今度は少し荒れた作業道に出る。作業道の左手には「盤の沢山」の道標も見える。
道標 林道横断 道標 作業道横断
 暫し、急傾斜を登って行くと、赤い矢印の「コルへ」と書かれた道標がある。コル近くになると、赤い矢印の「山頂」と書かれた道標がある。コルからは、P723への踏み跡を探すが、残念ながら無かった。コルを過ぎると、苔むした急登になる。
道標:コルへ 道標:頂上 急登
 標高800m付近まで登って来ると、岩場が崩れ岩壁が露わになっている所がある。おかげで展望があり、藻岩山、硬石山、藤野三山(豊見山、豊平山、豊栄山)が見える。主稜線の急登部をクリアし、平らになり一息つきながら辿って行くと、三角点「盤ノ沢」が現れる。標石の上には、イタチ類の糞があった。
岩壁 藻岩山 三角点 標石
 三角点付近の木立には、「最高点/→/500m」の道標がある。最高点へは、小さなコブを越えて行くが、一番顕著なコブには標識「中瘤928m」の標識がある。山頂に辿り着くと、目の前にパゴダの塔が見える。
最高点500m 中瘤 山頂 パゴダの塔
 今日は、残念ながら雲が湧いてきていて、展望が限られていた。目の前の札幌岳は雲の中だった。最南端に行くと、何とか北側は見え、無意根山、定山渓天狗岳、烏帽子岳、神威岳、砥石山が確認できた。
                     ←大
無意根山           定天 烏帽子 神威岳          砥石山
 山頂に戻って、木立越しに烏帽子岳と神威岳を眺め、山頂を後にする。雨後なので、コルまでズルズル滑りながら下って行くと、登りでは気が付かなかった赤い矢印があった。標高610m位の作業道の手前にも赤い下山の矢印があった。
神威岳 山頂標識 矢印 下山矢印
 豊滝市民の森の遊歩道に出て、D番を目指し尾根を一つ横切ると、宮標石があった。この標石は営林局の境界見出し146となっていた。樹名板:キハダも現れる。この辺りが、一番地図の林道に近い所になるようだ。枝分かれした林道へは30m位になるのだろうか。次の尾根上がベンチのあるD番だった。D番からF番に向かって下って行こうとすると、コンクリートの枠が目にとまった。
宮標石 樹名板 D番 コンクリート枠
 木段を下って行くと、樹名板「イタヤカエデ」がありF番に辿り着く。F番には樹名板「ドロノキ」がありH番に下って行くと樹名板「シナノキ」があり、樹名板「エゾヤマザクラ」のあるH番に着く。F番からF番は直ぐ傍に見える。
木段 459mF番 H番 F番を
 送電線下は市民の森で唯一展望が開けた場所で、烏帽子岳、神威岳、百松沢山が見える。送電線を過ぎると、「エゾヤマザクラ」「ハルニレ」の樹名板を見てI番に着く。I番からA番を目指すと、「ハルニレ」の樹名板があり、板橋を渡る。林道に出るまで「ミズキ」「エゾヤマザクラ」「イタヤカエデ」の樹名板がある。林道を横断して、駐車場に到着する。
烏帽子・神威 I番 板橋 A番
 

 =山名考=
 山名ですが、盤の沢川由来だったら盤の沢山、三角点と地名由来なら盤ノ沢山となりますが、登山道を開削したnagaiさんに従い盤の沢山とした。早く、山名を国土地理院の地図に載せてもらいたいものです。

 =遺構考=
 豊滝市民の森入口には、白樺並木があり、駐車場は何かの建物の前庭の様な雰囲気があります。遊歩道の入口@からAに向かう間には、長いコンクリート枠があり、遊歩道は元々あった通路を活用しています。用水路もコンクリート枠の傍に3本あり、何かの植物標本園か水稲や作物の研究圃の様な雰囲気があります。この辺りには、北大第四農場があったのでしょうか。知っている方は、是非教えて頂きたいです。

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 山行記録
 2021(R3)年8月30日(火) 晴れ 往復6.945km 登り2:03 下り:1:27
 6:53駐車場1@→6:57A→7:01B→7:05本殿→7:04C→7:05看板:散策路→713分岐右:登山道へ→7:13看板:盤の沢山→7:24作業道横断(看板有り)→7:32作業道横断→7:47看板:コルへ→7:55看板:頂上(コル)→8:35三角点→8:46看板:中コブ→8:56山頂9:02→9:13中コブ→9:20三角点→9:41矢印→9:37看板:コルへ→9:49看板:下山→9:53作業道横断→959作業道横断→10:07分岐→10:14宮標石→10:19D→10:25E→10:31F→1032H→10:41I→10:44A10:49駐車場@