阿部山(703m)
ルート
宮城ノ沢 琴似発寒川
北東尾根
北東尾根 東〜北東尾根
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 スキーをするには藪山で結構急な所があるので、スノーシュー(特にスノーポン)が適している。途中で展望が開けるところもあり、頂上からは木立越しだが札幌市街が見える。
 平和の滝コース(北東尾根)が一番楽で一般的になったが、琴似発寒川のスノーブリッジがあるときに限られる。
 最近は、登山者が多くなったので、踏み固められツボ足+簡易アイゼンでも大丈夫な時があるようだ。
2009.1.17撮影

 アクセス
 西野の「手稲平和霊園」の最終除雪地点に行くと、3台の駐車スペースは万杯だった。仕方が無く、バックで戻り、ゴミステーションの横に駐車させていただく(以前は、採石場があったので道路は結構広く除雪されていた)
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2009.1.17」へ 周辺地図
宮城ノ沢林道(東〜北東尾根)ルート
 1月17日<2009(H21)年 往復スノーシュー8.691km 登り3:12 下り2:02>
 北の山遊詩:大木の喉チンコ
 手稲平和霊園の横にある道路を辿って行くと、目の前に阿部山が見え、手稲山も朝陽に照らされていた。数人がスノーシューで歩いた硬いトレースを辿って行くと、宮城ノ沢林道のゲートが出てくる。
手稲平和霊園 霊園から阿部山 手稲山 林道ゲート
 宮城沢川の右岸から左岸に移る所には橋のフレームだけある。その傍にスノーブリッジがあり渡って行く。やがて、送電線と砂防ダムが出てくる。今日は、送電線下からではなく、これを越えて奥に進み、377mのコブのコルに上がる林道(地図では点線)跡を辿ろうと思ったが、思いのほか荒れている。仕方が無く、先行者のトレースを辿ることにした。先行者のトレースは東尾根に向かっている。東尾根は急登が2か所あるので心配だった。
スノーブリッジ 砂防ダム 林道跡 東尾根へ
 先行者は元気が良く、常に直登だったので、愛棒が悲鳴をあげる。その都度、ジグを切り直す。470m辺りから札幌の市街地が見え出す。急登は一段ときつくなり、ジグを切り直そうと左右の斜面を見ながら進んで行く。急登が終わると緩傾斜の細尾根になったので、一息つきながら、次の急登に向けて呼吸を整える。
 再び、最後の急登になり、一息入れながら後を向くとJRタワーの真後ろに真っ白なモエレ山と三角のプレーマウンテンが見えていた。百松沢山の方は雲って来ているので、山頂に着くまで天気が持つことを祈る。
市街地が 急登 細尾根に上がる JRタワーとモエレ山
 山頂直下で、若く元気な2人組みに出会い、トレースが直登するので、辿れなかった等と話をしていると、上から女性が下りて来た。別れた後にトレースのお礼を言い忘れたことに気が付くが後の祭りだった。頂上直前でビューポイントがあり、西野方面が開けていた。
 山頂に着くと、以前は無かった峰風さんの山頂標識があった。山頂からは峰越へと、奥へもトレースは続いていた。愛棒が何処でも良いから座りたいと言うので、手頃な所にシートを敷くと、どっと座りこんでしまう。
山頂直下 西野方面 山頂 昼食
 早速木立越しにではあるが札幌市街地を見ながら昼食をする。昼食をして いると、峰越へ行こうと思ったが、天気が悪くなったので下りて来たと言う男性に出会う。この男性が北東尾根を下って行く姿を見て、ザックが私のと同じだと愛棒が言う。
           ←大
山頂から札幌市街地を
 木立越しに烏帽子岳と思われる山影が見えていた。隣りには百松沢山が見えるはずだが、きっと烏帽子岳の左に見える山なのだろうと思う。手稲山は終日、青空の下にあり、木立越しに見えていた。帰りがけ、山頂で新調したスノーシューを写してもらう。
 下りは、転げ落ちそうなので、緩やかな北東尾根を下ることにする。下って行くと、直ぐ下の675mのコブからは三菱山、藻岩山、岩崖が望めた。
烏帽子岳 手稲山 新調したSS P675から藻岩山
 下りながら山頂方向を振り向くと藪ではないが細い尾根が連なっていた。P675mから下って行くときも振り向くと、尾根には小さな雪庇が発達しだしていた。尾根を下っていると、手稲山の岩壁が木立越しに覗いていた。P515を下って行くと、再び、市街地が見え出す。
山頂方向を振り向 P675mを振り向く 手稲山の壁が 市街地が
 途中、450m付近のから平和の滝コースへのトレースが下って行くので、右に分岐する林道を使って377mのコルへ下ることにする。木の幹にはキツツキが開けた穴があり、覗いて見たらツララが喉チンコのように垂れ下がっていた。余りにも林道が歩き易いので方向が変わったのを考えずに辿って見たら、再び、平和の滝コースの トレースと合流してしまった。結果的にかなり下りてしまったので、序に、P377 mの北側を辿ってみることにして、沢に向かって下りてみた。目の前にある沢は結構深く、通過するのにてこずりそうなので、尻尾を巻いて、再び、登り返す。
 今度は、林道と思われるところを辿り、P377mのコルに辿り着く。P377mを一旦登り、送電線を確認して送電線に向かって下り、無事林道に出た。名物の宮城沢川の雪饅頭はまだ少なかった。
キツツキの穴 送電線下 林道へ出る 宮城沢川の雪饅頭
宮城ノ沢林道(北東尾根)ルート
  12月23日<2001(H13) スキー 登り2:57 下り1:57>
北の山遊詩:雪饅頭
 百松沢山の方は雲っていたが、手稲山には日が当たって綺麗だった。手稲山の後ろ側は岩だらけで、この岩が山から顔をだして笑っているようにも見える。霊園を進むと阿部山と手稲山の全景が見えてくる。阿部山は麓にコブ(377m)1つ、上にコブ3つと頂上があるようだ。
 宮城ノ沢林道に入ると、林道沿いの流れも綺麗で、岩の上に丸い雪饅頭が浮いているように見る。今朝方降った雪がまだ木を白くしていた。まもなく、天板のない鉄骨だけの橋があり、その側にスノーブリッジがある。橋は危険なので、スノーブリッジの方を通る。
霊園から阿部山を望む 手稲山を望む 雪饅頭 雪化粧の林道
 林道から右側に逸れて、足跡が林の中へ消えていた。われわれはまだ林に入るのが早いと思い、足跡を見過ごす。まもなく、砂防ダムが出てきて送電線も出てくるので、まだ早いとは思いつつ送電線の下を登る。
 送電線の下が結構きつくなったので、377mのコブ方向へルートを変える。また、途中で足跡と合流したのでトレースする。木立越しにネオパラ山の三角点「西野上」が見え、手稲山の西峰も立派な山に見えだす。
 トレースの主はコブを過ぎて右に迂回しないで、尾根方向へ直登していた。われわれも、それに従ったが、あまりにも急な登りで、悲鳴をあげ、たまらずスキーを脱ぎツボ足で登る。
 尾根に取り付いてスキーを履くが、依然として急な登りでへこたれそうになるが、とにかく、足跡を追う。上の2つ目のコブ(630m)を通過、最後のコブ(3つ目675m)を通過しようとしたら、3人分の足跡はここで止まっていた。2つ目もそうだったが、木立越しではあるが札幌市街が見え景色が良かった。ここで愛棒が昼食宣言をしそうになったが、1人分の足跡が山頂へ向かっていたので、これを見て山頂へ行くことにした。山頂まではなだらかで、直ぐ着いたが、山頂は全く展望がない。ただ、テープが沢山ついた小枝があるだけだった。
ネオパラ〜西野上を 手稲山と西峰(左)を 尾根取り付きの急登 頂上(大×)
 昼食は少し下って、札幌市街の見えるところに落ち着いて、特製のココアを飲む。
 帰りは枝に引っかかったり、下の硬い雪にスキーの先が刺さったり、転びまくる。スキーで滑れるところは山頂付近と麓のコブ近辺だけだった。
 下山途中に晴れて手稲山、札幌市街や先週行った「アラモの砦山:採石場」が見えた。アラモの砦山は最後の写真の右上に真っ白で横長に映っているところだ。三角山、大倉山、奥三角山の札幌連山も見える。キツツキも盛んに木を叩いていた。
頂上直下 一番上のコブの空 手稲山を望む 市街地とアラモ

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 二人の山行記録 
 2009(H21)年1月17日(土) 晴れ 往復スノーシュー8.691km 登り3:12 下り2:02
 8:37駐車場所→9:00林道ゲート→9:07SB→9:16砂防ダム→9:21林道右折(中止)9:26→9:30東尾根取り付き(右折)→急登→10:55細尾根11:10→急登11:54山頂12:30→12:43P630m→12:55P515m→13:05林道→13:23平和の滝コース分岐→13:24間違って下る13:36→13:55P377m→14:15林道→14:20SB→14:28林道ゲート→14:44駐車場所
 2001(H13)年12月23日(日) 曇り時々晴れ スキー 登り2:57 下り1:57
 9:42墓場→10:09砂防ダム→10:44尾根取り付き→12:14P630m→12:39山頂12:4512:57P630m(昼食)13:24→13:39P515m→15:09墓場