ワイスホルン925m山頂駅跡
=廃道状態=
コース別 花園温泉 スキー場 スキー場→硫黄川 硫黄川→スキー場

 ポイント
 ワイススキー場の山頂駅跡まで、リフトの作業道が登山道となっている。山頂駅跡から山頂には登山道が無いので、山頂へ立つには残雪期狙いになる。登山口は花園温泉(2018年廃業)、スキー場(廃業)、硫黄川沿いの遊歩道の3つがある(2019年現在いずれも廃道状態、硫黄川には橋がない)。
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
花園温泉コース
スキー場往復

 アクセス
 倶知安ニセコ(道道58号)線で倶知安町からニセコに向かう途中に、ニセコワイス寶亭留ほてる (2018年廃業)の看板があり右折する(2019年現在無し)。ニセコワイス寶亭留沿いの舗装切れに路駐し、雪上車スキー場のゲートを目指す(2015年7月3日現在はゲートが無くなり、車は下の広場まで入れる)
 国土地理院地図 周辺地図
時期 6/16 6/20 6/25 7/8
 6月16日<2011(H23)年 往復6.158km 登り1:52 下り1:34>
 ゲート前には、すでに、タケノコ採りの車が数台の停まっていた。ゲートの横からスキー場の中に入り硫黄川へと下って行く。頂上を見ると、頂上近くには残雪が残っていないようだった。残雪も本州と北海道の形をして、繋がっていないようだった。アンヌプリやイワオヌプリの残雪も少なくなっていた。硫黄川には鉄骨の上に板を敷いたような橋があり渡って行くと、第一リフトの乗り場跡が見えて来る。登りは、リフト下の道ではなく、林を挟んだレレンデに延びる道を登って行く。
 登って行くと、ライトを点灯したままのご夫婦に出会う。満杯のリュックサックだったので、愛棒が声をかけて話し出す。
ゲート 山頂を イワオヌプリを 橋を渡る
 この道は、所々笹が被っているが、タケノコ採りの人達の音楽や防犯ベルが鳴りにぎやかだった。そのお蔭かダニは居なかった。展望が無いので、われわれも採り残されたと思われる道端のタケノコを採りながら登って行く。展望が開けて来たので、振り向くと余市岳と無意根山が見えていた。
 第一リフトの終点を越える辺りで、藪が濃くなり過ぎるので、リフト下の作業道に逃げる。リフトの終点は正に産業遺跡そのものに見える。ロッジホワイトワイスからの登山道に繋がる道の分岐になると、羊蹄山も見え出す。時折、タケノコ採りの人達の気配を感じながらリフト下の作業道を登って行く。
余市岳と無意根山 リフトの遺構 羊蹄山が リフト下の道を
 第二リフトも貫禄の赤錆で産業遺跡の雰囲気を醸し出していた。ここで、ヒュッテワイスからの登山道に合流する。登山道に入ると、雪が消えて間もないようだった。タケノコ採りの喧騒から開放されて静かな登山道を無意根山をバックに登って行く。時折、サンカヨウ、エンレイソウが顔を出す。
第二リフトの遺構 無意根山を 登山道を サンカヨウ
 第三リフトの終点に辿り着き、少し、硫黄川からの道を辿って見ると、羊蹄山、アンヌプリ、イワオヌプリが良く見えていた。
第三リフトの終点 羊蹄山が アンヌプリが イワオヌプリが
 引き返して、第三リフト山頂駅跡の高みに上がると、余市岳、ポンクト山、無意根山、喜茂別岳、倶知安市街地、羊蹄山、貫気別山、アンヌプリ、イワオヌプリの展望が広がっていた。
                     ←大
余市岳   無意根 喜茂別 倶知安   羊蹄山       アンヌプリ     イワオヌプリ
 山麓から見た残雪を探すと、山頂駅の裏側に見えた。数メートル藪を漕ぐと残雪の上に出られ、行く手に山頂が見えていた。残雪の上を歩いて、行ける所まで行くことにする。羊蹄山をバックに登って行く。
山頂を 残雪の上を 羊蹄山をバックに 羊蹄山が
 アンヌプリは山の肩に隠れてしまうが、羊蹄山が良く見えて来る。
羊蹄山
 雪の上に、雪渓虫がいたと思ったら、大きくて動作が速い。シロトラカミキリ(手稲のやっちゃん同定)の様だったが、その下にも小さな虫が見えていた。小さな虫との怪しい関係はないという。山頂が間近だと思ったら、地図を見ると山頂手前のコブのようだ。コブの肩越しに、気になる双頭の山があるが大黒山ではと思う。最高到達地点の990mで記念写真を撮し、少し下がって休憩をする。
シロトラカミキリ 山頂を 大黒山 990m地点
 雪の上に座り、麦芽風味の炭酸飲料を飲みながら、双頭に見える赤井川の大黒山、余市岳、手前にポンクト山、無意根山、中岳、喜茂別岳、羊蹄山、貫気別山などの山座同定を楽しむ。
                               ←大
大黒山                余市岳    無意根 喜茂別 倶知安 羊蹄山
 羊蹄山を見ながら下山を開始する。第二リフトまでは快適な登山道を下って行く。第二リフト終点の施設を改めてよく見て、リフトの下の作業道を下って行く。
羊蹄山 第二リフト終点 第二リフト終点 リフトの下を
 第一リフトの下の道からは羊蹄山を見ながら下って行けるところもある。雪上車スキー場の広場に着いて、アンヌプリやイワオヌプリ、山頂を振り返る。山頂の残雪を改めて見ると、津軽海峡を渡れず北海道に到達できなかったようだった。
羊蹄山を見ながら アンヌプリを イワオヌプリを 山頂を
 6月20日<2017(H29)年 往復5.591km 登り3:19 下り1:53>
 花園温泉から広場に下りると、タケノコ採りの車が2台停まっていた。硫黄川に架かる橋は、板が腐っていて下の川が見える所があるので、注意深く通過する。最初、リフトの左側に見えるゲレンデを登って行く。リフトを潜って右側のゲレンデから登ろうと思ったが、ゲレンデの笹が高刈りされていて、歩き難く転んだら大変なので、リフト下の作業道に逃げ込む。道端のタケノコを採りながら登って行くと、第一と第二リフトの繋ぎ目に出る。ここの笹も高刈りされていた。道端にはノビネチドリが咲いていた。第二リフトの右側に作業道を見付けて登って行く。
硫黄川に架かる橋 第一リフト山頂駅跡 ノビネチドリ 第一と第二リフト
 第二リフトの作業道は荒れていた。第三リフトの作業道に入っても同じような感じだった。笹やイタドリが大きくなっている所もあり、極力、折りながら登って行く。第三リフトの山頂駅に辿り着き、最高地点に向かうと、羊蹄山、アンヌプリ、イワオヌプリが見えて来るが、ガスがかかってすっきりとはしていなかった。最高地点のシートを広げ、麦芽風味の炭酸飲料を飲みながら休む。
荒れた作業道 羊蹄山 アンヌプリとイワオヌプリ 最高地点
 第三リフトの山頂駅跡から倶知安町の市街地を眺め下りだす。下りは、スリップダウンしないように慎重に下って行く。道端には、雪が融けて間もないのか、ツバメオモトやマイヅルソウが咲いていた。第二リフトの山頂駅越しに羊蹄山が見えるが、山頂は雲の中だった。
第三リフト山頂駅跡から ツバメオモト マイヅルソウ 第二リフトと羊蹄
 
 6月25日<2019(R1)年 第二リフト山頂駅まで 往復3.648km 登り2:20 下り1:38> 
 花園温泉跡から広場に下りると、誰も居なかった。硫黄川に架かる橋は、以前よりも板が腐っていて下の川が丸見えなので、鉄骨の上と思われる所を注意深く通過する。最初、リフトの左側に見えるゲレンデを登って行く。リフト潜って右側のゲレンデから登ろうと思ったが、途中で藪になる。仕方がなく、リフト下の作業道の入口を探す。作業道は荒れて、笹被りの道が続いていた。極力、邪魔になるササやイタドリを折りながら登って行く。道端のタケノコは、既に大きくなりすぎていた。何時か、笹被りが解消されるだろうと思いながら登って行くと、第一リフトの山頂駅に到着する。
ゲレンデ 第一リフト山麓駅跡 荒れた作業道 第一リフト山頂駅跡
 第二リフトの山麓駅跡からの作業道も荒れていた。ササを折る力も失せて、ササを掻き分けて登って行く。第二リフトの山頂駅跡に着き、第三リフトの山麓駅跡から作業道を探すが藪が濃く諦める。第三リフトの山頂駅を仰ぎ見て、足元のハクサンチドリを眺めて下山する。再び、藪漕ぎを開始しながら第一リフトと第二リフトの間に差し掛かると、アンヌプリから雲が取れていた。
第二リフト山麓駅跡 第三リフト山頂駅を ハクサンチドリ アンヌプリを
 作業道兼登山道は、全線がササ被りになってしまい、快適な登山は出来ない状態になってしまった。
 7月8日<2015(H27)年 往復5.668km 登り2:03 下り1:34> 
 ゲートがあるものと思い、ゲート前に駐車する。準備を終えて山頂を見上げながら硫黄川へと下って行く。頂上には2つの小さな残雪がみえた。ここで、ようやくゲートが無いことに気が付き、振り返ってみる。下の広場に下りるとイワオヌプリが見えて来る。車はここまで下りてこれるようになっていた。硫黄川には鉄骨の上に板を敷いたような橋があり渡って行くと、板に穴が開いていて下の川が見える。落ちないように、丈夫そうな所を選んでステップする。
ゲートが無い 山頂を イワオヌプリを 橋を渡る
 橋を渡り切り、南側の道を辿っていると、真っ白な月が見えていた。登りは、リフト下の道ではなく、南側の作業道を登って行く。タケノコのシーズンが終わったのか静かな道を登って行くと、ワラビがあり道草をする。道端には、大きくなりすぎたタケノコがあり、食べられそうなものを物色する。第一リフト山頂駅跡から、引き続きリフトの下の道を登って行くと第二リフトの終点で分岐になる。高度が上がり林が切れだすので、羊蹄山も見えて来る。
真っ白な月 第一リフト山頂駅跡 リフト下の道を 羊蹄山
 道端には、オオダイコンソウ、マイズルソウ、コウリンタンポポは咲いてはいるが、花が全く乏しい登りになる。ただ、伸びきったタケノコを採りながら登って行く。余市岳や無意根山をバックに登って行くと第三リフトの山頂駅跡に辿り着く。以前は高みが笹刈りされていて展望が良かったが、羊蹄山がすっきり見える所を探す。アンヌプリの裾野には鏡沼の湿原部分が見えていた。
オオダイコンソウ 無意根山を 羊蹄山 鏡沼の湿原
 第三リフト山頂駅跡の道端から、なんとか余市岳、ポンクト山、無意根山、喜茂別岳、倶知安市街地、羊蹄山を見回す。
           ←大
余市岳       無意根 喜茂別 倶知安         羊蹄山 鏡沼の湿原
 少し、硫黄川へ下る道を辿って見ると、羊蹄山、アンヌプリ、イワオヌプリが良く見える所がある。急な下り坂の延長線上には、鏡沼の湿原部分が見えていた。第三リフトの山頂駅跡近くに引き返して、道端にあった板を探すと、薮に埋もれかけていた。道端の比較的平らな所を見付けて、板の上に座り特保のコークを飲む。
                     ←大
羊蹄山                  アンヌプリ  イワオヌプリ
 昼食には早過ぎるので、大黒山を見てリフトの下の道を下って行く。振り返って、第三リフトの山頂駅跡も写す。第二リフトの山頂駅跡からは貫気別山と思われる山影が見えていた。
大黒山 リフト下の道を 第三リフトの山頂駅跡 第二リフトの山頂駅跡
 第一リフトの山頂駅跡からは羊蹄山を見て下って行くとハナニガナが咲いていた。すっかり、伸び過ぎたタケノコで重くなったリュックサックを背負いながら、山頂を振り返り駐車場へと登り返す。
第一リフトの山頂駅跡 ハナニガナ 山頂を振り返る 駐車場へ
コース別 花園温泉 スキー場跡 スキー場跡→硫黄川 硫黄川→スキー場跡

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2019(R1)年6月20日(火) 曇り 第三リフト山麓駅跡まで往復3.648km 登り2:20 下り1:20(全線ササ被り)
 8:23駐車場所→9:00ゲレンデからリフト下の道→9:49第一リフト山頂駅跡→10:43第二リフト山頂駅跡10:46→11:263第一リフト山頂駅跡→11:48リフト下の道からゲレンデへ→11:58駐車場所
 2017(H29)年6月20日(火)  晴れ 往復5.591km 登り3:19 下り1:53(タケノコ採りながら)
 7:40駐車場所→ゲレンデからリフト下の道→8:42第一リフト終点→9:50第二リフト終点→10:57第三リフト終点11:11→12:03第二リフト終点→12:33第一リフト終点→13:40駐車場所
 2015(H27)年7月8日(水)  晴れ 往復5.668km 登り2:03 下り1:34(タケノコ採りながら)
 8:10駐車場所→8:14硫黄川の橋→南側の作業道→8:30リフト下の道→9:03第一リフト終点→9:31第二リフト終点→10:13第三リフト終点10:31→11:16第二リフト終点→11:33第一リフト終点→12:00硫黄川→12:05駐車場所
 2011(H23)年6月16日(木)  晴れ 往復6.158km 登り1:52 下り1:34(タケノコ採りながら)
 8:21駐車場所→8:25硫黄川の橋→林の北側の作業道→8:59第一リフト終点→リフト下の道→9:24第二リフト終点→9:52第三リフト終点→残雪の上→10:13(990m地点)10:18休憩10:32→10:35第三リフト終点→11:04第二リフト終点→11:29第一リフト終点→11:53硫黄川→12:01駐車場所