樽前山(溶岩円頂丘1041m)
   西山(993.8m 三角点名:樽前山)
 
コース名 樽前ヒュッテ 苔の洞門
(現在閉鎖中)
樽前ガロー アルテン(覚生)
東山 東山・西山 東山・ペウレ峰

 ポイント
 登ることのできるピークは東山、西山、ペウレ峰(小樽前山、932峰、北山)がある。ヒュッテには東山方向と風不死岳方向への登山口が2つある。外輪山は一周できるが、ガスが発生している時には道が分からなくなるので注意。尾根には遮るものが無いので、季節ごとに日射や寒風対策が必要。
 樽前ヒュッテコース 人気のコースで、家族向き観光客風も登ってくる。
 苔の洞門コース 平成17年現在封鎖されている。
 樽前ガローコース 登山用の道標は一切無し。
 アルテンコース アルテンから覚生川沿いの道には道標は一つ(荒れ気味)。

樽前ガローコース

 アクセス
 苫小牧市錦岡を走る国道36号線の線路側に「樽前ガロー」の看板があり、そこから山に向って進む。途中に、道の両側にバス停があり、その左側に「樽前ガロー」の看板がある。更に、奥へ進むと、道がUターンしながら樽前川に架かるガロー橋を渡る。直に、「社台横断林道」の看板と数種類の看板が右に出てきて、突き当たりに営林署の施設がある。営林署からゲートの付いた林道が3つあり、左が「社台横断林道」、真ん中が「樽前第一作業道」、一番道なりの右側が「樽前林道」で登山口となっている。登山用の道標は一切無い。
  国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2007.8.5」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 7月23日 <2005(17)年 西山まで 登り3:30 下り2:26>   糞・足跡
                                                   北の山游詩:マントヒヒの帽子
 営林署の広場に着くと1台が停まっていた。その傍に駐車させて頂き、出発するが営林署の広場からは3つのゲート付き林道があり、右か真ん中か迷った挙句、看板のある真ん中の「樽前第一林道」を選ぶ。少し進み立ち止ってGPSを見ると、林道の北側を進んでいることが分かり、引返すことにする。足元を見ると、熊の糞が1盛りあった。林道の入口にまで熊が出てきていることに驚く。
 改めて、広場に戻り、右側の「樽前林道」に入る。入口付近には送電線の保守道路を整備するためか工事車両が入っていた。次々に昨年の台風で被害を受け、森が消失した現場が目に飛び込む。倒木を纏めて整備したところもあるが、ほとんどが未整備に見えた。林道を20分位進むと、分岐になり、「唐沢林道」の看板が分岐の真ん中に立っている。右が唐沢林道のようなので左の「樽前林道」を行く。
樽前林道(登山口) 倒木被害の道を辿る 森が消失した跡 唐沢林道分岐(左へ)
 林道を1時間位辿ると「唐沢第一作業道」の看板が藪に刺さっていた。GPSを見ると十字路の手前だが、GPSの地図がずれていると思い、左折してしまう(間違い)。後は真っ直ぐ進むだけだと思うと余裕も出てきて、道端の花も撮りながら進む。突然、道が三叉路状態になり、真ん中を選択する(この時右に行けば唐沢林道に合流できた)。道は、風倒木地帯の作業道と化し、砂地には大きな丸い足跡が目立ってきた。薄々間違いに気付いていたが、平行する林道と作業道の間に短絡路があることを期待しながら登って行く。山もかなり近づいて見えるようになる。最後に大きく西に逸れて下りだしたので、GPSを見ると、営林署の一番左側の「社台横断林道」から北へ派生する作業道に通じているようだった。
 反省しながら、とりあえず三叉路まで戻ることにする。三叉路から下り気味に東に行く道が唐沢林道へのバイパスであることを願って進むと、唐沢林道に復帰できた。しかし、これで1時間の遅れが出てしまい、東山へ行くことは絶望的になった。
唐沢第1作業道 イチヤクソウ(大×) 間違えて戻る 唐沢林道に復帰
 路肩より道路が低いガローのような林道を登って行くと、シラタマの木が混ざったイソツツジの群落があり、花時期には綺麗だろうと思う。このイソツツジ群落も自然保護の観点から何もせず、森林になるに任せると消えて行く運命にあり複雑な思いがした。
 林道脇の木々が、徐々に低くなり展望が開けてくると、真っ直ぐな林道の真正面には西山が、右側には東山が姿を現す。林道の終点が近くなると西山の登山道が白く見えるようになる。
 林道の終点は広場になっていて、火山活動の測定施設があり、防空壕のような施設もある。どうやら、北大の施設らしい。林道終点からは火山灰の急登が始まるが、左手の尾根に見える道の方が登り易く見えた。この道は悪名高いバイク道だろうかと思って見ながら登って行く。
西山が真正面に見え 東山も見え出す 西山の登山道もくっきり 林道終点から急登
 急登にはミネヤナギ、イワブクロやイワギキョウが咲いていた。見上げると溶岩円頂丘が僅かに頭を出していた。やがて、外輪山の亀裂も現れマントヒヒの顔に見えてくる。二つの目、長い鼻とへの字の口が見え出す。この亀裂は雨水や雪解け水によって抉り取られたようだ。山肌を改めて見ると一直線に番傘のような亀裂が走り綺麗だった。亀裂部分は覚生(オボップ)川の源頭部分にあたるが、今は枯れていた。
イワギキョウ(大×) 溶岩円頂丘が頭を 雪解水や雨による流亡 マントヒヒの顔に
 コブ状の高みを越えると、山頂が望めるようになる。山頂が見えるようになると直に着きそうだが、中々着かない炎天下の登りは体力を消耗し足が上がらない。今日は足場が良いだろうとスパッツは付けていないので助かった。それでも間に合わず、暑さに弱い私は団扇で扇ぎ、シャツの前をはだけ、スボンのチャックも開けて風通しを良くする。溶岩円頂丘を見るとマントヒヒの帽子に納まっていた。
 いきなり、海の方から霧が押し寄せ全く辺りが見えなくなる。道に迷っていなければ山頂でゆっくりしている時間なので、一寸がっかりするが暑さが遠のいたので、最後の力を振り絞って登って行く。相棒はラストスパートをかけて山頂目掛けてドンドン登って行く。頂上直下で霧が晴れまた頂上が見え出す。頂上に着くと風不死岳が頭を出して待っていてくれた。
山頂が僅かに見える マントヒヒに帽子が 頂上が見え出す 頂上に着く
 雲が四方八方から押し寄せてきているので、ワンチャンスと思いパノラマ写真を撮る。山頂には以前無かった山頂標識があり、現代的な火山観測施設も山頂に鎮座していた。構築物を背にして樽前山、風不死岳、風不死岳により左右に分断された支笏湖を見ながら昼食をとる。風不死岳を何気なく見ると、鼻が白く耳の大きな髭を貯えた絵本のキコリの外人に見え。溶岩円頂丘は目から涙を流している鳥に見えた。
 外輪山の登山道上を登山者がゆっくりと動いているのを見ると、雲の動きの速いのが良く分かった。山頂を目指す人もゆっくりと上がって来る。
                               ←大
      支笏湖(美笛側) 風不死岳        樽前山溶岩円頂丘  東山      奥の宮
 西山は何組も上がってくるが、通過点のようで、腰を下ろすハイカーは居ない。われわれだけが食事をしていた。珍しいのかカラスが2羽寄ってくるが、無視していると飛び去った。その後をツバメが猛スピードでカラスの間をすり抜ける。カラスがツバメの巣でもあらしたのだろうかと思う。
 昼食を終えて帰ろうかと思ったら、頂上から西側の尾根に道が下っていた。ひょっとして、この道は先程のバイクの道に繋がっているのかと思い下ってみる。道沿いにはケーブルが何処までも伸びている。ケーブルが無くなると道が不明瞭になりだす。
 どうやら、道は繋がっていないようだったので、相棒を残し更に下ってみる。お花畑の奥は潅木地帯で終りだった。何気なく、砂地を見るとお花畑の管理人さんの大きな丸い足跡が付いていた。慌てて、西山に戻り、頂上を後にする。
西山の西外れから 西山の山頂を 西山の頂上に帰って 頂上を後にする
 余りにも多かったので撮り忘れていたイワブクロ(タルマイソウ)を撮りながら下っていると、珍しく登山者が上がってきた。火山灰は意外と滑らないので、無事に林道終点まで降りる。後はガローのように抉れた唐沢林道を真っ直ぐ下り、樽前林道との十字路に着く。十字路には「唐沢林道」と「樽前林道」の標識があり、下ってきた唐沢林道には開放されてはいるがチエーンのゲートがあった。唐沢林道には「通行止め」の看板が設置されていた。
 登山口に着いて改めて、林道ゲートにぶら下がっている看板を見たら「倒木等により危険、一般者の入林を禁止する」旨が書かれていた。
イワブクロ(大×) 林道終点 ガローのような道を 十字路
 =林道考=
 樽前川に架かるガロー橋を渡ると、社台横断林道になり営林署の左に伸びている。ガローの営林署跡?には3つのゲート付き林道と作業道がある。一つ目は左の「社台横断林道」、二つ目は中央の「樽前第一作業道」、三つ目は右の樽前林道だ。
 樽前林道を辿ると、途中で唐沢林道が右に分岐する。更に樽前林道を進むと十字路の手前で唐沢第一作業道が左に分岐する。これを辿ると、社台横断林道から北に派生する道に繋がり、西山には行けない。唐沢第一作業道と唐沢林道には短絡路がある。
アルテン(覚生川)コース(途中撤退)

 アクセス
 苫小牧市の錦岡にある「オートリゾートアルテン」の奥を目指す。キャンパー以外は手前の「ゆのみの湯」の駐車場に駐車できる。
  国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2007.8.5」へ 周辺地図
 7月17日 <2006(H18)年 第二砂防ダムで迷う >  
 早朝、霧雨の中「オートリゾートアルテンのセンターハウス」前を出発し、キャンプ場の奥を目指す。間もなく、舗装が切れ、直進は「私有地に付き侵入禁止」 の看板があるので、左の道を行く。民家の前から右(山側)に入るが、入ったところはウッドチップの堆肥場のようで、直ぐに突き当たる。仕方が無く、突き当 たりを左に行き、次の突き当たりを右に行くと、今度は大きな円筒状の構築物が朝靄の中から突然浮き出てきた。全く予備知識がなかったので、変なところに来 たと呆然とする。気を取り直して数えてみると5個建っていた。朝霧と暗さで、霞んでしまい写真にならない。どうやら土石流のダムのようだが、隙間に道が延 びていたので、辿ってみるが行き止まりだ。この構築物は後で分かったことだが「覚生川3号遊砂地(セル型ダム:直径33.8m、高さは7〜10m)」とい う有名な構築物らしい。覚生川が何処にあるのか見当たらないので何処に居るのか不安だ。
アルテンセンターハウス 分岐左へ 土石流ダム
 仕方がなく、戻って更に左側の道を辿るとセル型ダムの片袖の上に出る。ダムの上は植林したので進入禁止になっていたが、添え木は見えるが植林した木が見 当たらない。道はダムの袖部を越えてそのまま山を目指しているので、辿ってみた。道にはやたらとピンクテープが多く、本来のテープを偽物と勘違いし、右に 曲がるところを真っ直ぐ進んでしまったようだ。この道は砂防ダムが2つ出てきたところで消滅する。
ダムの片袖の上 第二砂防ダム 第一砂防ダム
道が消滅 堆肥場の一角 住宅
 どうやら砂防ダムを管理する道のようだった。フキや笹を漕いだお 陰で、全身ずぶ濡になっていたので、戦意を喪失し元来た道を引き返す。
 8月5日 <2007(H19)年 十字路まで 登り1:19 下り55 >  
 早朝、霧雨の中「オートリゾートアルテンのセンターハウス」前を出発し、キャンプ場の奥を目指す。間もなく、舗装が切れ、直進は「私有地に付き侵入禁止」の看板があるので、左の道を行く。作業場と思われる建物の前を通り、堆肥場の傍を道なりに辿る。突き当たりを左に行き、ウドの花や木イチゴを見ながら少し登ると、土石流ダムの上にでる。
アルテンセンターハウス 堆肥場の横を ウドの花(大×) 木イチゴ(大×)
 セル型ダムの上からは隣りのダムの頭しか見えないが、この構築物は「覚生川3号遊砂地(セル型ダム:直径33.8m、高さは7〜10m)」という有名な構築物だ。ダムの上は植林したので進入禁止になっていたが、添え木は見えるが植林した木が見当たらない。道はダムの袖部を越えて下って行く。草木深い林道にはやたらとピンクテープが多い。やがて、右に曲がる分岐が2つ出てくる。
セル型ダムの上 草木深い林道を 分岐は右へ 分岐は右へ
 分岐には「樽前山(西山ルート)」の道標が立っている(道標は地元の有志により2006年に設置された)。ここを、真っ直ぐ進んでしまうと、道は砂防ダムが2つ出てきたところで消滅する。右折して直ぐに、板の橋を渡る。そして、草木深い林道を鹿の鳴き声を聞きながら辿って行く。道は覚生川沿いにあるので、丸木橋を3回渡る。
分岐の標識 板の橋を 草木深い林道を 1つ目の丸木橋
 川は朝が早いためか湯気を立てて流れている。突然鹿の姿が現れ、びっくりするので、ゴルフのキャディさんよろしく「ファー」と間抜けな声を立て、追い払いながらながら進んで行く。藪の道を進んで行くと、突然、良い道に踊り出る。振り返ると、藪に数多くのピンクテープが垂れ下がっている。下山時に、間違わないように、チエックしておく。遠くが何も見えない道を辿って行くと、頭上に2ラインの送電線が現れる。
2つ目の丸木橋 3つ目の丸木橋(大×) 来た道を確認(重要) 送電線を潜る
 道端には、ノコギリソウが咲いていた。この送電線を越えてから、迷いまくる。左にピンクテープがぶら下っていて良い道だったので辿って見ると、丸木橋が落ちていた。仕方が無く、飛び石伝いに覚生川の左股を渡渉する。登って見ると、一つ目の送電線の下に出て、行き止まりになる。
ノコギリソウ(大×) 丸木橋の落ちた小川 送電線下に上がる 右にテープが
 引返して、直進すると、また、良い道が右に現れ、ピンクテープも垂れ下がっているので、今度は、右折する。咲き終わったエビガライチゴに朝露が付いて綺麗に輝いていた。今度は、下を向くと古い熊の糞が道の真ん中に落ちていた。踏まないように下って行く。沢状地形を通り過ぎて、登って行くと、荒れた道で行き止まりだった。沢状地形は、後で地図を見ると覚生川だったが、川には見えなかった(伏流していた?)。林道に戻って、今度は直ぐに左に、良い道があり、ピンクテープも垂れ下がっていたので、左折する。覚生川の左股には丸木橋があり、辿って見る
エビガライチゴ(大×) 熊の糞 行き止まり 間違って渡る
 渡ると、2つ目の送電線の下に出てしまう。また、戻って、残された択肢の直進を選ぶ。今度は、あれだけあったピンクテープが影を潜めるので、不安だが、とにかく辿って行く。突然、目の前が明るくなり、唐沢林道に上がる。唐沢林道は目の前だが、右の「道央南幹線 双葉・室蘭」の標柱のある林道の方が本線らしく見えるが、藪の中を良く見ると錆びた「唐沢林道」の看板があった。唐沢林道はこの分岐で、大きくカーブして山へ向かっている。少し寂れた「唐沢林道」を登って行くと、覚生林道が右に分岐する。ここでも、覚生林道の方が本線らしく見えるが、左側の「唐沢林道」を進む。
送電線に下に着く 林道へ上がる(直) 錆びた唐沢林道の看板 覚生林道分岐(左)
 道端にモイワシャジンの咲く林道を暫く登って行くと、ソーラパネルが見えて来た。近づくと樽前林道と唐沢林道が交差する「十字路」だった。これで、ガローからの林道と繋がって、感激するが、雨が本降りになりそうな気配だったので、早々に下る。下りで、写し残した写真をと思うが、雨でカメラが可愛そうなので、写さずそのまま下る。それでも、サラシナショウマが揺れていたので、団扇の下で1枚写す。
ソーラパネルが見え出す 唐沢・樽前林道交差(直) 覚生林道分岐 サラシナショウマ(大×)
コース名 樽前ヒュッテ 苔の洞門
(現在閉鎖中)
樽前ガロー アルテン(覚生)
東山 東山・西山 東山・ペウレ峰

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 樽前ガローコース
 2005(H17)年7月23日(土)
 曇り時々晴れ 西山まで(登り3:31 下り2:26)
 7:45登山口→7:23唐沢林道標識分岐(左)→8:35唐沢第一作業道(左)→9:44引返し地点→10:11唐沢林道復帰(1時間ロス)→11:16林道終点→12:16西山12:53・西山の東尾根散策13:19→13:45林道終点→14:44唐沢樽前林道交差点→15:31唐沢林道標識分岐→15:45登山口
 アルテン(覚生川)コース
 2007(H19)年8月5日(日) 霧雨(未踏) 単独
 4:53センターハウス→5:04土石流ダム上→5:11標識分岐→5:12板の橋→5:19丸太橋@→5:20丸太橋A→5:25丸太橋B→5:30迷い易い分岐→5:32送電線下→5:34左折→5:37引き帰し→5:40戻る5:41右折→5:46引き帰し→5:51戻る5:51左折→5:56引き帰し→6:00戻る→6:02唐沢林道・中央南幹線(分岐:直進)→6:17唐沢・覚生林道(分岐:左)→6:48唐沢・樽前林道(十字路)→6:59唐沢・覚生林道(分岐)→7:05唐沢林道・中央南幹線(分岐)→7:08送電線下→7:11迷い易い分岐→7:23標識分岐→7:31土石流ダム上→7:43センターハウス
 2006(H18)年7月17日(月) 霧雨(未踏) 単独
 4:52センターハウス→5:02土石流ダム→5:25第二砂防ダム(迷う)→5:49センターハウス