尻別岳(1107.3m)
コース 橇追山 橇追山→スキー場 喜茂別(現在廃道)
 橇追山コース

 ポイント
  羊蹄山の展望台的山で、登山途中や山頂付近から羊蹄山の姿が良く見える。頂上には三角点:後別岳が設置されている。登山口は、橇負山、スキー場、喜茂別の3つあったが、喜茂別の登山口は閉鎖されている。
 橇負山の山頂やパラグライダーの発進基地からも羊蹄山が良く望める。スキー場のゲレンデには数種類のトレッキングコースが延びている。
 国土地理院地図  周辺地図
2002.12.1

 アクセス
 喜茂別から京極方向へ右折し、喜茂別の登山口を目指すが、登山口の看板は青いシートで覆われていた。国土地理院の地図からも消されてしまったので、どうやら閉鎖したのは本当だったようだ。仕方が無く、橇負山の登山道を目指す。留産の手前で農水省の農場の標識があり左折する。農水省の建物が見えてくる頃に、雨が降り出してくる。登山口に行く農道の入り口には登山口の看板があるが、三重県警の車両が停まっていた。左折して入ると、直ぐに止められ、免許証の提示とトランクの中の検査を求められた。サミット期間の検問だと言う。
 入り口には車の消毒用(馬鈴薯シスト線虫の殺虫剤)のプールがあり、トラクタとかトラックを対象としているので、深くギャップもあり、慎重に通過する。途中で左に曲がる道があり、ここからも登ることができるが、駐車する場所がない。橇負山の手前に駐車場があり駐車する。普段はハングライダとかパラグライダが発進する橇負山に通じているので、結構車が多い。
 6月8日<2008(H20)年 往復6.431km 登り1:34 下り1:22> GPSトラックは山の地図帳へ
 まだ誰も居ない駐車場に着くと、フクロウが慌てて飛び去った。準備を終え、登山口に向かうと投光器と思われる機械が置いてあった。これもサミット関連なのだろうか。登山道に入って行くと先ほど飛び去ったフクロウが待っていてくれた。小雨の中を登って行くが、粘土質なのかズルズル滑って登るのが大変な所がある。登山道は一旦、リフトの山頂駅広場に出て、再び、登山道となる。
登山口 フクロウ 小雨の中を リフトの山頂駅
 道端には「チゴユリ」が水滴をもらって頭を垂れて咲いていた。眼下にはルスツリゾートが煙って見えた。何も見えないので「後2,000m尻別岳遊歩道」の標識が出て来て嬉しい。ハクサンチドリが顔を出してくれるのでなお嬉しい。
チゴユリ ルスツリゾート 後2000m ハクサンチドリ
 ピークを過ぎると、コルへと下って行く。コルには立派だったベンチも腐りかけてしまっていた。再び登ると「後1,000m尻別岳遊歩道」の標識が出て来る。それでも、急登が続くので、距離を稼ぐには時間がかかる。チシマフウロを見るとまた力が湧いてくる。所々にロープがありそれを伝って登る。
コルへ ベンチのあるコル 後1000m チシマフウロ
 ガスで何も見えないが、職場登山で登った時の記憶が蘇り、随分と年月が流れてしまったことを痛感する。たっぷり湿度があるせいかカタツムリは元気に這いずり回っていた。「後500m尻別岳遊歩道」の標識が出て来て主稜線になると、シラネアオイが群生し、ミネザクラが咲いていた。
カタツムリ1 後500m シラネアオイ ミネザクラ
 ヒメナツトウダイが咲いていた。「後100m尻別岳遊歩道」の標識でようやく山頂が近いことを教えてくれる。道端には、ツバメオモトも咲き出してきた。山頂標識が見えて来て、山頂であることを認識する。
ヒメナツトウダイ 後100m ツバメオモト 山頂直下
 職場登山で来た時には立派だった山頂標識も、すっかり色褪せてしまっていた。時の流れに任せて、改めて記念写真を撮す。山頂には京極側、喜茂別側」の標識が山頂標識よりも立派だが、登って来た人たちが、一様に、京極あるいは喜茂別のルートがあるのだろうかと、標識の向いている方向に下っているのか踏み跡が付いている。喜茂別のコースも完全に踏み跡になってしまったようだが、せめて9合目の天狗岩まで登山道を保守してもらいたかったと思う。地図では一周できる道もほんの一部を残して藪になっていた。
 市町村や森林事務所も登山道の保守には予算をつけなくなったのかと、淋しくなりながら下って行く。下りながら、愛棒が顔や肩をさすっているが、顔からダニが転げ落ちて来た。コルに着くと、直接農道に下る道は相変わらず藪道だった。当初は、この藪道を下る予定だったが、ダニが付くのを恐れ、元来た道を帰ることにした。
山頂 喜茂別コース 三角点 コルから登り
 再び、ルスツリゾートが全容を現す。道端にはフッキソウの葉が花の様に見えていた。橇追山が大きく見て来て、登山口に近づいたことを教えてくれる。
 帰りに、橇負山に寄って景色を見ながら昼食と思い、景色に良い所に車を停めたら、山頂駅から埼玉県警?の車両と数人の警察官が下りて来て、警戒を始めた。どうも、居心地が悪いので、写真を2枚撮して退散する。
ルスツリゾート フッキソウの葉が 橇負山を 橇負山から
 8月11日<1996(H8) 登り1:45>
 登山道に通じる砂利道は、砂利を敷いたばかりなのか深く、気を抜けば横に滑って行く。登山口の傾きかけた看板前で記念写真を撮し登山を開始する。登山口から手前のコブに向かって登って行く。登山道が下りだし、林道から登ってくる仮分道が合流してきて、コルに着くとベンチが2つあった。コルからは急登が始まり、道端には穂ツツジ、タカネナデシコ、トリカブト、カンゾウ、タチギボウシ等が咲いていた。
登山口 頂上
 登るに連れて、遊園地やホテルが見え、パラグライダも飛んでいた。
 山頂に辿り着くと、霧で何も見えなくなってしまっていた。仕方がなく、二つあり山頂標識と記念写真を撮す。
 10月4日<1995(H7) 登り1:30>
 職場の仲間のSSさん、Sさん、Yさん、Nさん5人で登山を決行した。登山口で、記念写真を撮す時に、邪魔になる草を折ろうとしたら優しいSさんに止められた。途中のコルにあるベンチでも記念写真を撮す。このコルから下の林道に踏み跡が延びていた。山頂についても生憎の空模様だったが、山頂標識と記念写真を撮す。
 下山途中で、天気が回復して一瞬下界が覗いて来たので、Sさんが上から撮してくれた。帰りは、京極の吹き出し公園でジンギスカンを食べる。
登山口 コル 頂上 頂上直下
 11月15日<1997(H9) 登り1:30 下り1:18>
 
山頂
 中山峠は雪も無く、夏タイヤで十分走れる状態だった。始め、喜茂別コースから登ろうと林道に入ると、4WDの愛車でも横滑りして走れず。一合目のカーブにはぬかった跡があり、木の幹が埋まっていた。引き返そうとするが、滑りまくって中々バック出来ず焦る。ようやく、Uターン出来てほっとしながら、留寿都コースに向かう。
 登山開始した時にはルスッツリゾートが見えたが、頂上に着くころになると、霧で何も見えなかった。おまけに寒いので、ポンチョを羽織り、道標「喜茂別方面→/←京極方面」と記念写真を撮す。
コース 橇追山 橇追山→スキー場 喜茂別(現在廃道)

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2008(H20).6.8(日)
 小雨 往復6.431km 登り1:34 下り1:22
 8:03登山口→8:28後2000m→8:41コル→8:52後1000m→9:23後500m→9:35後100m→9:37分頂上9:42→9:35後100m→9:42後500m→10:09後1000m→10:20コル→10:37後2000m→11:04登山口
 1997(H9).11.15(土) 曇り、霧 登り1:30 下り1:18
 登山口→10分2500m→14分2000m→7分1500m→4分コル→7分1000m→30分500m→18分頂上→9分500m→15分1000m→6分コル→7分1500m→15分2000m→11分登山口
 1996(H8).8.11(日) 曇り、霧 登り1:45
 1995(H7).10.4(水) 曇り、霧 登り1:30