ウペペサンケ山(1848m)

 ポイント
 アップダウンの多い山で、次から次へと山が現れ、中々頂上へ着かない。まるで十二単のお姫様のようだ。別名糠平富士、三角点名は烏辺珊山(ウペサンヤマ)1834.57m。
糠平温泉コース

 アクセス
 菅野温泉東コースの「ユーヤンベツ」林道が大雨の影響で、通れなくなっていた。仕方が無く、ウペペサンケ山を半周する形で糠平温泉まで行き、国道273号の道標から、糠平川沿いの林道に入った。林道には道標があり、それに従った。途中分岐があるが道なりに行く。今まで登っていた林道が下りになるので不安だったが、間もなく、車が3台駐車している場所に着く。さらに直進すると、道の流出現場に到着する。Uターンのために駐車しないで空けてあったスペースで旋回し、適当な場所に駐車した(みなさんが行くときまで開通していることを祈ります)
 国土地理院地図 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 10月12日<2002(H14)年 登り3:24 下り3:06>  北の山游詩:十二単の山
 鹿追町から菅野温泉への道に入り、菅野温泉を一寸覗いて、林道に戻った。林道を走らせていると西コースが左側に見えてきた。ゲートは閉じられていた。西コースのゲートをやり過すと、林道は、二股になった。ここも両方共、林道のゲートが閉まっていた。
 仕方なく、鍵の掛かっていない、ゲートを開け車を走らせたら、あっと驚く為五郎!道が無くなっていた。すごすごと、帰り、西コースも同じかと思い、糠平に行くとなると、時間がなくなるので、三国山に向かうことにした。
 帰りがけの砂利道で何か気になる音がした。舗装道路になって、初めてパンクに気が付く。また、今年買ったタイヤを駄目にする。今年2本目だ。
 これだけ、ウペペサンケ山に嫌われたら登らないわけに行かないと、三国山を止めて糠平を目指す。糠平の林道も、道が無くなっていたが、歩いて登山口へ向かう。
道路が流出したユーヤンベツ林道(菅野温泉東コース) 糠平の国道沿いの道標 糠平温泉コースの林道
 林道が流出したか所は沢に戻っていたので、小川と化した林道流出か所を渡渉することになった。途中、白い壁のある丸い山が見えていた。登山口は錆びた登山口の看板と立派な案内看板とが対照的だった。
林道流出地点 白い壁のある丸い山 登山口(大×)
 登山口から登って行くと、直ぐに林道を横切り、また、登山道になる。登山道は水が流れて水浸しになっていた。どうして、こんなに水が流れているのか不思議だったが、最終水場という看板が出てきて納得する。そのあとは、笹薮を黙々と登って行くだけだ。
登山口の案内板(大×) 水の流れている登山道 最終水場 登山道の状況
 時折、ダンゴ三兄弟のような糠平湖側の溶岩円頂丘の中に、白い壁を持つ丸い山が見えていた。1399m峰に上がると、目の前に1610m峰が現れる。溶岩円頂丘や石山も良く見えて来る。今度は、1610m峰へ向かって下って行く。
1610m峰 溶岩円頂丘 石山方向を 1610m峰へ下る
 1399m峰から1610m峰へ向かって、ハイマツとシャクナゲのトンネルを下ると大きな岩が現れる。1399m峰を振り返りながら下って行くと、笹のコルに辿り着く。
ハイマツとシャクナゲ 大きな岩が 1399m峰を 笹薮のコル
 笹のコルからは、何時の間にか溶岩円頂丘が反対側の斜面を見せて、糠平湖とともに刻々と形を変えていた。
                     ←大
溶岩円頂丘と糠平湖
 1610m峰に上がると三角点のような境界標石があった。ここで止めようかと思うが、もう少し登ることにした。この境界標石は今にも倒れそうなくらい地上にせり出していた。
1610m峰へ 1610m峰へ 1610m峰へ 溶岩円頂丘
 次の1595m峰には境界標石は無かった。これを越えると大きな岩のところに菅野分岐が見えてきた。依然として溶岩円頂丘が形を変えていた。菅野分岐で愛棒は尾根で風に吹かれたので、寒くなりカッパの上だけ着る。次に目の前に現れたのが1696m峰だった。
1595m峰 菅野分岐 溶岩円頂丘が 1696m峰
 1696m峰を越えると、あとは目の前にある糠平富士を目指すのみ。先行の男性二人を追いかける形になった。
                     ←大
糠平富士
 目の前に糠平富士が見えるが、中々近づかない。山肌を抉る雪崩斜面を見ながら、ザレ場の稜線をひたすら辿って行く。
糠平富士が 山の雪崩斜面 もう少しで糠平富士が
 頂上へ着いたら、もう時間が無くなっていたので、ケルンや最高点をあきらめ昼食にする。食べているうちに、風も収まり青空も出てきた。ラッキーだった。隣のニペソツ山を見ながらの昼食は贅沢だった。 
                     ←大
糠平富士頂上    ニペソツ山         溶岩円頂丘
                     ←大
糠平湖 石山方向
                     ←大
雲って良く見えない
 山頂標識は「糠平富士」と「ウペペサンケ山」の二つがあった。山頂から奥を覗くと、ケルンまでは直ぐ行けそうだが、最高点までは結構時間がかかると思った。ニペソツ山もくっきりと見えてきたが、明るいうちに下山しなければならないので、ゆっくりはできなかった。
山頂(大×) 三角点 ケルンと最高点を ニペソツ山を
 溶岩円頂丘と糠平湖を見ながらゆっくり下山を開始する。
                     ←大
溶岩円頂丘と糠平湖
 下山しながら頂上を振り返ると青空にくっきりと見えていたが、1595m峰方向はややガスっていた。下山中に、また、風が強くなってきた。岩場の尾根ではナキウサギがビュービューっと鳴いていた。姿を探すが、岩の中なのか見当たらなかった。1696m峰を通過して山頂を振り返りながら下って行く。
頂上を振り返る 1595m峰方向 1696m峰を通過 頂上を振り返る
 岩尾根を下っていて、愛棒が膝を傷める。まだ、かなり下らなければならないので、どうなるか心配になる。登っている時には気が付かなかった尖った山も下りでは見えて来る。林の中に入ったりしながら下って行く。
岩尾根を下る 尖った山が 林の中を
 1595m峰に着き1610m峰を振り返る。何時も思うが、登った後には良く登ったなと思う。白い壁のある丸い山を見て、急な林の中の登山道に入る。
1595mから1610m 白い壁がくっきりと 急な登山道を下る

 =温泉考=
 山田温泉福原は固形石鹸付き、コインロッカ、露天風呂無しの525円だが、純然たる温泉だ。

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 二人の山行記録(遊びの時間も含む) 
 2002(H14)年10月12日(土) 曇り後晴れ 登り3:24 下り3:06
 9:27駐車場所→9:43登山口→10:01コブ→10:48コブ→11:31コブ1399m→11:41コブ1610m→11:51コブ1595m→11:59分岐→12:19コブ1696m→12:51頂上13:25→13:47コブ1696m→14:06分岐→14:14コブ1595m→→14:28コブ1610m→15:06コブ1399m→15:12コブ→16:14登山口→16:31駐車場