天塩岳(1557.7m)
コース名 滝上本流林道(渚滑川) 新道・前天塩(左回り) 前天塩・新道・短絡路(右回り)

 ポイント
 天塩岳の頂上は岩場で展望も良いが、山頂へ至るコースは4つあり、その内1つは旧道(沢)コースだ。
 新道コース:最も登り易く、途中の西天塩岳付近には避難小屋(トイレ有)もある。
 前天塩コース:前天塩岳は浮石や岩だらけだが、その分、高山植物が豊富だ。
 滝上本流林道(渚滑川)コース:綺麗な渚滑川沿いに登山道があり、沢沿いから尾根へ上がり、前天塩コースと合流し頂上に至る(平成17年7月現在では少々荒れ気味なようだ。)
滝上本流林道(渚滑川)コース
 7月9日<2005(H17)年 往復8.033km 登り3:27 下り2:59 >

 アクセス
 上川方面から国道273号線の浮島トンネルを抜け、1.5km位下った左側に「清流線、天塩岳登山道」(旧国道)の青い看板があり左折する。奥には立派な「天塩岳道立自然公園」や「滝上本流林道」「天塩岳登山口」の看板が現れる。林道を辿ると砂防ダムがあり、その上を抜け、奥へ進むと登山口に突き当たる(国道から約2.6km)。登山口の場所は二ノ沢出会で、駐車スペースは5台(団体の場合は10台)程度か。
 国土地理院地図   GPSトラックは山の地図帳「2005.7.9」へ  周辺地図
清流線入口 滝上本流林道入口 砂防ダム 登山口
 登山届を済ませて、登山道に入ると草も刈られ結構良い道で安心する。渚滑川(一ノ沢)の清流を眺めながら順調に進む。道端にはヤチブキがびっしり生えていて、花時期には見事だろうと話しながら進むが、これも束の間で、段々草が生い茂ってくる。道は川の中になったり、道を塞いでいる倒木を跨いだり段々荒れてくる。滝上町の役場に問い合わせたときは、「昨年から登山道の整備はしていないが、登れる」と言っていたので、こんなもんだと考えて登って行く。
沢沿いの登山道 清い渚滑川の流れ 草が生い茂って 川を横切る
 道端には黄色のミゾホオズキや白いオドリコソウが顔を出す。遂に、登山道が川に消えてしまう。良く見ると岸に赤いテープがぶら下がっていたので、登ってみるが倒木があるのみで道が無い。辺りを良く見ると沢側に赤いテープがぶら下がっていた。倒木を越えてようやく登山道に復帰する。何度か倒木越えをしていると一ノ沢に残雪が現れ、ようやく尾根への取り付きになる。尾根を見上げると、最初から倒木があり何とかクリアする。
オドリコソウ(大×) 倒木を潜り 一ノ沢の残雪 尾根へ取り付く
 尾根道の登山道でも、匍匐前進をしたり攀じ登ったりアスレチック紛いで、倒木を何度も交わすことになる。登山道は最初だけ尾根道だが、P1216mとP1380mのコルへと山腹を辿る。途中で木が無くなり展望が開け山頂や1380m峰を望むことが出来る。少し進むと、まだ残雪で埋まっている一ノ沢と山頂も一直線に望むことができる。尾根に上がってほっとして、休憩していると、相棒の手首にダニを発見する。直ぐに、ダニに噛まれた所を吸引器で吸引する。リュックサックを下ろし、お互いに点検すると、倒木を潜ったときに落ちてきた松葉に混じってダニがうごめいていた。尾根道に上がって笹の背丈が低くてほっとする。
山頂を望む 展望が開ける 一ノ沢と山頂 尾根道
 木立越しに前天塩岳から派生する尾根に岩塔が見え、その奥に渚滑岳が見えたりして展望が期待できそうだったが、それも束の間で直ぐに藪漕ぎになる。笹だけかと思っていたらモミジも茂って来ていた。目の前に1380m峰が見え出し、一度下ると、山頂が岩だらけの前天塩岳も見えてくる。
尾根の岩塔と渚滑岳 藪漕ぎの尾根道 1380m峰を 前天塩岳
 また、小さなコブ1380m峰へ向かって登りだすと、上の方に大きな岩が現れる。岩が花で赤いので近づいて見ると、エゾツツジだった。少し進むと、右から前天塩岳からの登山道が合流する。手前のコブから山頂を目指すが、霧が立ち込めてきていた。
1380m峰を越え 大きな岩が エゾツツジ(大×) 手前のコブから山頂
 コケモモとイソツツジが道端を飾っているが、オアオノツガザクラ、タカネシオガマ、ウサギギクも顔を出す。山頂直下の小さなお花畑を通り山頂に着く。
アオノツガザクラ(大×) タカネシオガマ(大×) ウサギギク(大×) 山頂
 山頂では依然ぐずついた天気ではあるが霧が晴れ、近くの山を見渡すことができた。天塩岳ヒュッテ側には右から西天塩岳、三角の避難小屋とトイレ、丸山、芳鬼頭岳、岩尾内湖、馬背山、前天塩岳、渚滑岳が望めた。 
                      ←大
西天塩岳       丸山 芳鬼頭岳   ポンテシオ湖   馬背山  前天塩岳
 一の沢側には、チトカニウシ山、笠山、頭だけの大雪山、独特の形をした摺鉢山、双頭の宇江内山が望まれた。1236m峰の尾根筋に伸びる白い残雪がアクセントとなり綺麗だったので、見ながら昼食をする。
                      ←大
渚滑岳 1450m峰         頂上         チトカニウシ山
 一の沢側には、チトカニウシ山、笠山、頭だけの大雪山、独特の形をした摺鉢山、双頭の宇江内山が望まれた。1236m峰の尾根筋に伸びる白い残雪がアクセントとなり綺麗だったので、見ながら昼食をする。
                      ←大
笠山          大雪山(頭だけ)   摺鉢山  宇江内山
 昼食を済ませたら前天塩岳の方向に霧が立ち込め、パラパラと小雨が降って来た。新しくなった山頂標識の前で記念写真と思ったが、一刻も早く下山することにする。イソツツジが真っ白に咲く登山道を下り、コブを下る。帰りの尾根道は雨で滑り、笹が茂って足元が見えないので、木の根や石に足を取らるので慎重に下る。それでも、相棒は尻餅をついてしまう。
 雨の藪で下半身びしょ濡れになりながら下り、ようやく渚滑川沿いの登山道に辿り着いてほっとする。駐車場でダニをほろいをする。
新しくなった山頂標識 イソツツジの登山道を コブを下る 渚滑川沿いの道へ
 帰りにガソリンスタンドに寄り、給油の終わるのを待っていたら、手の甲に大きなダニが1匹動いていた。早速、摘み出す。
コース名 滝上本流林道(渚滑川) 新道・前天塩(左回り) 前天塩・新道・短絡路(右回り)

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2005(H17)年7月9日(土) 曇り 往復8.033km 登り3:27 下り2:59
 登山口8:52→9:26一の沢から尾根へ→10:51尾根→12:11前天塩分岐→12:19頂上12:41→12:46前天塩分岐→13:50尾根→15:01尾根から一の沢へ→15:40登山口