空沼岳(1251m)札幌岳(1293.0)縦走の思い出
万計沢→冷水沢縦走
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 5月の連休<1965(S40) 空沼小屋1泊> 山遊詩:筏の残像へ
 青春時代の真っ只中、昭和40年の連休に友人フルとオブの三人で空沼小屋(秩父宮ヒュッテ)に1泊して札幌岳の縦走をしたことがある。札幌からバスを乗り継いで空沼岳のバス停に下りる。万計沼に辿り着いたら、鏡のような水面に驚く。万華鏡でも覗いているようで、残雪の白がアクセントを強くしているようだった。倒木が鯨の肋骨に見える所もあった。三人で万計沼をバックに記念写真を撮す。
万計沼 万計沼をバックに
 1日目は万計沼の辺を散歩したり、イヤミのマネをしてシェーをしたり、筏に乗ったりして遊ぶ。フルが何処からかタケノコを採って来て、味噌汁に入れると凄く美味しかった。対岸に見える万計山荘は二階建てで立派だった。
寛ぐ シェー 万計山荘
 次の日、定山渓のバスに間に合う様に出発する。小屋の前には可憐なツバメオモトが咲いていた。その写真の裏側には鉛筆で「空沼岳の沼の岸辺に白い花/露にぬれ緑の葉/露にぬれかぼそい蕾の白い花/そんな花だった/空沼小屋にて」と記されていた。春になりたてなので、残雪が多く山並みもまだ真っ白に見えていた。空沼岳の頂上に着いて、記念写真を撮すが、逆光の写真になってしまった。
ツバメオモト 残雪 空沼岳
 山頂からは紋別岳、温泉街、キムンモラップ山、モラップ山、イチャンコッペ山、支笏湖、樽前山、風不死岳、恵庭岳、写真には無いが様茶平が見渡せた。空沼(からぬま)を見に難なく行けたような気がしているが写真も記録もない。
           ←大
紋別 キムンモラップ モラップ イチャンコッペ 支笏湖 樽前 風不死 恵庭
 空沼岳から札幌岳への縦走路は、雪が多く夏道が雪の下になっている所や、ハイマツ漕ぎをしなければならない所が多かった。途中、瓢箪沼ではないだろうかと思える融雪沼が顔を出していた。道が見当たらない所は、ひたすら尾根道を辿って行くことになった。ようやく、札幌岳に辿り着くと、尻別岳と羊蹄山が迎えてくれていた。札幌岳でオニギリを頬張りながら、記念写真を撮す。
瓢箪沼? ハイマツ漕ぎ 尻別岳と羊蹄山 札幌岳
 山頂で、羊蹄山を写して下って行くが、定山渓のバスの時間がギリギリだったので駆け下りることになる。
羊蹄山 冷水小屋
 途中の冷水小屋も素通り状態で先を急ぎ、何とかバスに間に合った。
 

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 青春の山行記録
 1965(S40)年5月の連休