勝軍山(215m)
=石仏群=
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 歴史のある四国霊場八十八カ所で、まつまえ生活改善保全林にもなっていて、遊歩道は良く整備されている。山頂(最高地点)へは石仏三十五番の後ろに踏み跡があり辿ると、山頂に桜の紋の入った石造りの祠がある。山頂標識のあるピークは171mで最高地点ではない。
道の駅から

 アクセス
 国道288号線から、松前町市街地の西側に繋がる道路に入ると、さくらの並木が続いていた。第二駐車場の標識に導かれて、松前藩屋敷の駐車場に到着する。登山口へは、駐車場から山側の碑林を見ながら登って行くと第二公園があり、その奥に案内板がある。

第二公園から
 5月10日<2010(H22)年 時計回り一周6.348km 登り41 下り1:36>
 新しい案内板と古いルート図があり、両者を見比べて辿るルートを、時計回りに決める。霊場八十八ケ所入口の看板に導かれ、薄暗い道を下りて行く。沢には同行二人橋が架かっていた。看板の注意書きにもあったが、一人では来るなと言う意味が込められているのだろうか。
案内板 ルート図 霊場入口 同行二人橋
 霊場なので、早速、石仏が現れる。沢には洒落た砂防ダムが造られたいた。石仏を見ながら良く整備された道を辿って行くと、杉の林になる。
石仏 洒落た砂防ダム 整備された道 杉の林を
 道は直進と木段を上がる道に分岐するが、左の木段を登って行く。途中、キクサキイチゲが咲き、さくらも咲いて来る。麗かな春の日を満喫していると、愛棒がタヌキの溜糞を見付ける。
木段を キクサキイチゲ(大×) さくらが タヌキの溜糞
 一登りすると展望が開け、津軽海峡を挟んで津軽半島が見えて来る。更に、木段を登って行くと頭の上にさくらが咲いていた。道端には、イカリソウも顔を出す。
津軽半島 木段を さくらが イカリソウ(大×)
 津軽半島の右側に低く突き出たのは、ぶなの南限で有名な白神山地なのだろうか。相変わらず、急な木段を登って行くと北海道の最南端の白神岬が見えて来る。途中に、一休小屋があり、中を覗くと、ベンチが四方に配置されていた。
津軽半島 急な木段 白神岬 一休小屋
 津軽半島の最高峰、岩木山は相変わらず雲の中だった。山頂が近くなると、まだ、芽吹いていない自然林になる。道は山頂直下をトラバースしてしまう。三十五番の石仏の後ろには、踏み跡があるので、辿ってみた。
岩木山 自然林 三十五番 踏み跡
 山頂には小さな石造りの祠があり、扉には桜の紋が彫られていた。山頂は展望が無く、愛棒が下で心配そうに待っているので、早々に引き上げる。次の三十六番の地蔵は、霊山で一番大きな石仏に見えた。その前には将軍地蔵尊と彫られた石碑が2基鎮座していた。ここから、南尾根に向かって下り気味に辿って行くと、ねずみ色の土が剥き出しになっている地点に1.5kmの標識が立っていた。この辺りの地層は凄く脆そうに感じた。
山で一番大きな 将軍地蔵尊 1.5km
 尾根道を辿って行くと、白神岬越しに下北半島も見え出す。南尾根を辿って行くと、崖縁にお穴と書かれた標識があり、危険なので立ち入り禁止だと言う。見たい気持ちを抑えて、ピークへと進んで行くと、タヌキのため糞があり、古い糞の上に更に糞をしたようだった。
白神岬 南尾根のピークへ お穴 タヌキのため糞
 連なったタヌキのため糞があるが、大きな熊のものではないようだ。ピークに近づくとイチイの大木があり年代を感じさせる。ピークの手前から白神岬が見えていた。このピークに山頂標識があり、大沢の市街や白神岬、下北半島が望まれた。
タヌキのため糞 ピーク 白神岬 山頂標識(大×)
 ピクには何が建っていたのか石垣や、丸く繰り抜いた石の土台がある。二つの円く彫られた土台からして鳥居のような気もする。ピークから下って行くと、再び、タヌキのため糞が現れる。今度は、踏まないように枝で囲われたいた。
石垣 土台 タヌキのため糞 沢へ
 沢に下ると小沢に板の橋が架かっていた。少し上げ気味の沢を辿ると、シラネアオイが咲いていた。変わったねずみ色の岩を見上げ、お穴が無いかと探すが見当たらない。
沢に橋が 少し荒れた沢 シラネアオイ(大×) 変わった岩
 沢沿いの道の方向が変わったら、市街地が見え、その背後に白神山地も見える。沢沿いの道を辿ると岩の上から見下ろす眼光鋭い立不動が現れる。説明書きには「大聖不動明王で、慶応三年に二十両で建立された」と記されていた。この古さに驚く。道端にはエンレイソウも咲いていた。
市街地が 沢沿いを 立不動 エンレイソウ(大×)
 下って行くと、分岐になり、まだ登っていない木段を登ってみると、上はさくらの木道になっていた。道は分岐になり、現在地を示す看板が現れる。ここからも、まだ、登ったことの無い道を辿ってみる。道端には白い確りしたセンボンヤリが咲いていた。
木段を登って 桜の木道 現在地 センボンヤリ(大×)
 一番、外周に当たる道は緩やかで登り易い、一休小屋に辿りついたので、元来た道を下って行くと、立派なカメラを持った三人組の男性が登って来て、盛んにイカリソウを写していた。花に詳しそうなので、道端の花の名前を聞くとセンボンヤリだと教えてくれた。序に、黄色いキンバイのような花の名前を聞くんだったと思いながら下って行く。
緩やか 岩木山が イカリソウ(大×) (大×)
いこいの森(一周15分)
 登山口に着いて、時間が早すぎたので、隣のいこいの森に行くことにする。最初は、ツバキのトンネルを潜って行く。ツバキのトンネルが終わると杉の林になり、杉の枯れた葉の道になる。先行する愛棒が突然、大声を上げて飛び上がった。目の前を見るとマムシがこちらを見て、頭はこっちだと言わんばかりに細い尻尾をチラチラと動かしていた。噛まれなくて良かったと胸を撫で下ろし、触らぬ神に祟りなしとばかりに、大きく道を外れて回り込む。マムシを残して辿るが、何故か不審者のようにキョロキョロと見回し、身が縮んでいるようだった。山頂に着くが、展望も無いのでベンチにも座らず、記念写真も撮さず退散する。
ツバキのトンネル マムシ 気を取り直して 山頂
 帰りは、マムシが怖いので、別の道から下ることにする。下って行くと津軽海峡展望台の標識があり、そこから、津軽半島、下北半島が見渡せた。少し気が紛れ、明るい尾根を下って行く。
別な道を 津軽半島 下北半島 明るい尾根
 やがて、松林になり、最初はゴツゴツした黒い樹皮の黒松街道、次に、赤い樹皮の赤松街道になる。再び、杉林になり、ツバキのトンネルにある。途中に、北海道110年記念、昭和53年5月と書かれた標柱があ立っていた。
黒松街道 赤松街道 ツバキのトンネル 北海道110年記念

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 二人の山行記録
 2010年5月10日(月) 晴れ 時計回り一周6.348km 登り41 下り1:36(含むいこいの森15)
 10:11駐車場→10:25登山口→10:29分岐(右へ)→10:34(左へ)→10:41分岐(右へ)→10:44休憩舎→10:49(石仏35)→10:52頂上(215m)→10:55勝軍地蔵→11:03/1.5km→11:05お穴→11:08山頂標識(171m)→11:19沢へ→11:25/2.5km→11:29立不動→11:33分岐(直進)→11:39分岐(右へ)→11:47分岐(引き返す)→11:54分岐(右へ)→11:57分岐(右へ)→12:02入口→12:08いこいの森最高地点→12:17入口12:28駐車場