写万部山(499.1m)
時期別 4月 9月 11月

 ポイント
 活火山の有珠山と駒ケ岳を配した噴火湾の名前の由来がわかような大展望が広がっている。別名:シャマンペヌプリ 写寿満岳 愛称:写万岳
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 噴火湾を左に見ながら国道37号線をJRの室蘭本線に平行して走る。長万部の近くなりホタテの白い貝殻山がある北勝水産が左に見えて来ると、右手に踏み切りが現われる。ここに、写万部山登山口の道標がある。
 ここを右折し、静狩幹線を進むと農家の庭先に入るような雰囲気の変形十字路があり、左は浅見線、右は幌内原野縦貫道、ずれて北進する道に写万部山登山口の道標があった。道標に従い北進むと広い駐車場のある登山口が見える。登山口からは山全体を山頂まで見渡せる。

国土地理院地図

Google Map

 
踏み切り 変形十字路 駐車場と登山口
 4月17日<2019(H31)年 往復距離3.661km 単独 登り55 下り29> 
 登山口に着き、登山届を書こうと思ったら、山開きがまだのようで、小屋に鍵がかかっていた。登山の準備をしていたら、ご婦人が到着した。愛棒は居残りで、ご婦人と話を始めていたので、私が先に出発する。一合目の林道分岐には結構な雪が残っていた。登るにつれて登山道が乾いていた。
登山口 一合目分岐 二合目 三合目
 合目の標柱を見ながら登って行くと、五合目を過ぎたあたりから噴火湾が望まれるようになる。カタクリも咲いて来る。
四合目 五合目 噴火湾 カタクリ
 山頂が見え出し、六合目に上がると平らな尾根になる。景色を眺めながら登って行く。
山頂を 六合目 平らな尾根を 七合目
 八合目、九合目と過ぎた辺りからイコリ岬と幌扶斯山が見えだす。景色を眺めていると、後続のご婦人が追いついて来たので先に行ってもらう。山頂に上がると、天測点がある。今日は、この片割れの子午線標を探す計画だが、5km真南の61mのコブは見付けられない。
八合目 九合目 イコリ岬と幌扶斯 山頂
 山頂で、幌別岳、ニセコ連峰、幌内山、羊蹄山、昆布岳、幌扶斯山、イコリ岬のパノラマを満喫する。
                      ←大
幌別岳   ニセコ連峰   幌内山 羊蹄山 昆布岳   幌扶斯山 イコリ岬
 噴火湾側は、霞んでいたが、イコリ岬の奥に薄っすらと有珠山、目の前にオタモイ山が見えていた。
                      ←大
幌扶斯 イコリ岬 有珠山     オタモイ山    噴火湾     登山口
 最後に、遊楽部岳を見て、下りだす。
                      ←大
噴火湾       遊楽部岳
 少し山頂から下ると、遊楽部岳、二股、美利河丸山、長万部岳、黒松内岳が連なって見える。
                      ←大
遊楽部岳    二股  美利河丸山 長万部岳 黒松内岳
 六合目の雪山から幌扶斯山、イコリ岬、目の前のオタモイ山を眺めて、尾根から下って行く。
                      ←大
幌扶斯 イコリ岬 有珠山     オタモイ山    噴火湾     登山口
 愛棒と合流して、今度は子午線標を探しに下る。
 4月29日<2009(H21)年 往復3.638km 登り1:00 下り47>
 駐車場に着くと、既に、3台駐車していた。駐車場から林道の登山口を辿ると「写寿満岳」の看板が傾いていた。林道の奥の山頂を見ながら、林道を辿ると林の中で登山道に入る(一合目)。登山道に入ると「エンレイソウ」が咲いていた。今日は花が見られるかと期待が膨らむ。上からは、もう既にご夫婦が下山してきた。
林道を 山頂を仰ぎ 林道から登山道へ エンレイソウ(大×)
 良く整備された登山道(二合目)を登って行き、四合目辺りから展望が開けて来る。振り返ると旭浜の海岸が望まれる。登山道は白樺林になり、五合目からはジグを切って登って行く。
整備された登山道 四合目 旭浜の海岸 白樺林
 急登になると尖った岩が飛出たイコリ岬と幌扶斯山が望まれ、カタクリの花も咲いてくる。ジグが終ると尾根上の六合目になり、残雪の平らな道を辿る。七合目から八合目を見上げると、八合目で男性が眺望を楽しんでいるようだった。
イコリ岬と幌扶斯 カタクリ(大×) 六合目から山頂を 残雪の尾根道を
 八合目に上がると噴火湾に突き出た幌扶斯山、イコリ岬が見え、目の前にはオタモイ山、登山口も一望される。登山口を見ると、広い駐車場が埋まって来ていた。
                      ←大
幌扶斯山 イコリ岬 有珠山       オタモイ山   登山口
 西側には道南の山々が遠望され、アンテナの立つ三角点「二股」や二股山、長万部岳、大平山が白い山並を見せていた。
                      ←大
道南の山々    二股山        万部岳   大平山
 幌内山の上に真っ白な羊蹄山や昆布岳が見え出す。八合目を後にして、登って行くと崖状地形の斜面越しに、背伸びをして来た羊蹄山や昆布岳が見え出す。九合目からは残雪で滑る登山道を登って行く。
羊蹄と昆布岳 九合目へ 羊蹄と昆布岳 九合目から山頂へ
 山頂直下の登山道からは大きな山頂標識が見えるので、一気に登って行く。山頂には天測点とその奥に羊蹄山、昆布岳が望まれる。早速、羊蹄山をバックに記念写真を撮す。
山頂へ 羊蹄山が 羊蹄山と天測点 山頂標識(大×)
 山頂からは幌別岳、雷電山、ニセコ連峰が続き、幌内山の上に真っ白な羊蹄山と「昆布岳」が覗いていた。
                      ←大
幌別岳       ニセコ連峰       幌内山        羊蹄 昆布岳
 今日の噴火湾は煙っていて、対岸の駒ケ岳の姿がなく、海も穏やかで海岸に打ち押せる白波が無く、真珠の首飾りは外されていた。
                      ←大
幌扶斯 イコリ岬 有珠山     オタモイ山    噴火湾     登山口
 南側には、遠く白く霞む遊楽部岳、近くにアンテナの立つ三角点:二股、美利河丸山、少し尖った長万部岳、黒松内岳が見えていた。
                      ←大
遊楽部岳    二股  美利河丸山 長万部岳 黒松内岳
 時間が途中半端なのと、山頂が込み出す前に下山することにした。三角点や天測点を撮し下山を開始する。噴火湾に向かって下って行くので、爽快だが、足元の雪が融け出しツルツルと滑るので、景色を見ながらと言うわけには行かない。愛棒の痩せ尾根を下る後姿は青い海に浮いたり、まるで、空中回廊を辿っているように見える。
三角点 天測点 噴火湾に向かって 空中回廊の様
 山頂から少し下ると、西側にあった林が邪魔にならないので、遠く白く霞む遊楽部岳、近くにアンテナの立つ三角点:二股、美利河丸山、少し尖った長万部岳、黒松内岳を綺麗に見ることができる。
                      ←大
遊楽部岳      二股      美利河丸山 長万部岳    黒松内岳
 東側を振り返ると、真っ白な幌内山、羊蹄山、昆布岳が見え、幌扶斯山、イコリ岬が噴火湾に突き出ていた。
           ←大
幌内山 羊蹄山 昆布岳                幌扶斯山 イコリ岬
 八合目辺りの尾根を歩いている愛棒を見ると、つくづく空中を歩いているように見えてしまう。三合目を過ぎると、団体さんが上がって来たので、待っている間に遊楽部岳を撮す。二合目辺りの林のなかで、エンレイソウとキクサキイチゲを見つける。
空中回廊 遊楽部岳 エンレイソウ(大×) キクサキイチゲ(大×)
 帰りに、開拓碑、静狩湿原や貝塚を見学する。
 9月2日<2001(H13)年 登り47分 下り34分>  北の山游詩:真珠の首飾り
 駐車場から既に景色が良く、駒ケ岳が真正面に見える。トイレも完備されている。登山口からは山全体を山頂まで見渡せる。登山道はハイキングコースと書かれていて、一合目づつ標識があるようだ。登山口には写寿満岳の看板が立ち、道端にはウツボグサが咲いていた。
入り口から駒ケ岳 登山口から山頂を 写寿満岳の看板 ウツボグサ(大×)
 始め林道を登り、一合目から登山道となる。所々に山を愛し称える小学生の短歌が飾られていたり、綺麗な花も咲いてた。地元のみなさんが手入れをしているのか、ごみ一つなく、この景色に相応しい登山道だ。三合目にくると細いダテカンバの林となる。四合目に着くと展望が得られ、山頂も見上げることができる。
ネジバナ(大×) チシマフロウ(大×) シソ科(大×) ヤマハハコ(大×)
 六合目からは尾根道になり、綺麗な噴火湾を見て楽しみながら登ることができる。山頂を仰ぎ見ると、一直線の尾根道が見えていた。暫し、道端に咲くコガネギクやツリガネニンジン、エゾオヤマリンドウを見ながら登って行く。
途中から頂上を コガネギク(大×) ツリガネニンジン(大×) エゾオヤマリンドウ(大×)
 ノコギリソウ等を見ながら噴火湾をバックに登って行く。噴火湾の弓なりになった海岸線に白波が綺麗に連なっていて、まるで、真珠の首飾りの様だった。早速、大きな山頂標識と伴に記念写真を撮す。
ノコギリソウ(大×) 噴火湾 尾根道の登山道 頂上(大×)
 山頂からは、ニセコ、羊蹄山、昆布岳、尻別岳、有珠山、噴火湾が望まれる。
                     ←大
ニセコ 羊蹄 昆布 尻別岳              幌扶斯 有珠山     室蘭岳
 白波が綺麗に打ち寄せている海岸線の対岸には駒ケ岳が浮き、長万部の市街地や美利河丸山らしき山影が見えていた。残念ながら黒松内岳の方向は木があるので、見ることはできない。
                     ←大
駒ケ岳                 長万部市街   美利河丸山
 昼食が終わり下山する前に、山頂には珍しいトイレや天測点を撮す。山頂から下ると直ぐに、山頂からは見えなかった長万部岳が見え出す。帰りは、海の上に浮かぶ駒ケ岳を見ながら下る。写万部山は低山のわりのは、最高の景色だった。
トイレ 天測点 長万部岳(頂上の下から) 駒ケ岳を見ながら
 11月2日<2011(H23)年 往復3.620km 登り58分 下り41分>
 今日は、全道晴れマークだったが、登山口に着いたら海も見えないくらいに海霧が押し寄せていた。駐車場には既に、室蘭ナンバーの車が停まっていた。登山口の看板には「二、登山期間は原則として五月から十月までとします。」と書かれていたが、自己責任で登らせて頂く。真っ直ぐ山に向かって登って行くと、どうやら山頂は晴れているようだった。まだ林道の登山道なのに、道の真ん中に熊の糞が一盛りあった。今年は、本当に熊の糞を見ると思いながら登って行く。
登山口から海を 登山口 山に向かって 熊の糞
 景色が今一だったので、やけに号目の標柱が目に付いて来る。次の号目の標柱を楽しみに登って行く。
1合目 2合目 3合目 4合目
 冬木立になり一段と白さが増している白樺林を通過すると5合目になる。6合目手前の急登をへジグを切って頂上を眺めながら登って行くと、尾根に上がり6合目に到着する。
白樺林 5合目 頂上が 6合目
 6合目からは平らな尾根道を、体が軽くなった感じで辿って行くと、すぐに7合目に到着する。海から押し寄せる霧で、展望は無い中、少し急になり8合、目9合目と辿って行く。途中、ホイッスルを吹きながら下って来るご夫婦とすれ違う。自然に、熊の糞のことが話題になってしまう。
尾根道を 7合目 8合目 9合目
 山頂に着いて、天測点や三角点を見る。海からの霧が晴れるかと山頂で、休みながら待つが期待出来ないので、山頂標識と記念写真を撮す。霧の中、霧が無くなることを期待しながら、尾根道を下って行く。
山頂 記念写真(大×) 海岸線 尾根道を
 下りは、暖かいこともありバッタが跳ね、アキアカネが飛び回り、ニガナが咲いていた。登山口に着いても、海は見えなかった。
バッタ(大×) アキアカネ(大×) ニガナ(大×) 登山口へ

 写万部の由来〔神がカレイを祭り、それが残雪の形になったとの伝説から、「ウパシ(雪)シャマンペ(カレイ)」とアイヌの人々に呼ばれた山で、町名の由来のひとつ。5月の山開きには町内外の愛好家が集います。〕と長万部町のホームページに紹介されている。
 また、山頂標識にはシャマンペヌプリとかながふっていて、登山口には「写寿満岳」の看板が立つ。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2019(H31)年4月17日(水) 晴れ 往復3.661km 単独 登り55 下り29
 9:07登山口→9:58@合目→9:17A合目→9:23B合目→9:31C合目→9:40D合目→9:46E合目→9:50F合目→9:54G合目→9:56H合目→10:00頂上10:01→10:02H合目→10:04G合目→10:06F合目→10:08E合目→10:13D合目→10:16C合目→10:19B合目→10:23A合目→10:25@合目→10:30登山口
 2011(H23)年11月2日(水) 曇り 往復3.620km登り58 下り41
 9:51登山口→9:58@合目→10:03A合目→10:11B合目→10:20C合目→10:30D合目→10:35E合目→10:39F合目→10:43G合目→10:46H合目→10:49頂上10:57→10:59H合目→11:01G合目→11:04F合目→11:07E合目→11:11D合目→11:06C合目→11:22B合目→11:27A合目→11:32@合目→11:38登山口
 2009(H21)年4月29日(水) 晴れ 往復3.638km 登り1:00 下り47
 8:56登山口→9:03@合目→9:10A合目→9:17B合目→9:26C合目→9:35D合目→9:41E合目→9:46F合目→9:49G合目→9:53H合目→9:56頂上10:04→10:06H合目→10:09G合目→10:13F合目→10:16E合目→10:19D合目→10:24C合目→10:31B合目→10:36A合目→10:43@合目→10:51登山口
 2001(H13)年9月2日(日) 晴れ 登り47 下り34
 11:45登山口→12:13D合目→12:32頂上13:09→13:22D合目→13:43登山口