札幌岳(1293.0m)
コース名 冷水沢 冷水→豊滝 豊 滝
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 ポイント
 コースは2つ、秋の豊滝コースは熊騒動、冷水沢コースは豊平峡の紅葉で混み合う。頂上は岩場で展望も良い。豊滝の隠れた魅力はパゴダの塔が見えることだが、登山道は荒れているかもしれない。冷水沢コースの駐車場に立つ登山案内図には豊滝コースは無い。
 古い夏山ガイドの愛読者様へ:一番通の「豊平峡ダム専用道路」のゲートはないので、24時間登山口まで入れる。
 国土地理院地図  周辺地図
案内図
冷水沢→豊滝コース

 アクセス
 豊平峡へ行く途中、左側に広い駐車場があり、駐車場の奥から登る。駐車場は広いが土日は満杯になるので、後続車のことを考えて停める。林道からも行けるが遠回りになる。
 7月11日<2020(R2)年 縦走12.797km  登り3:10 下り2:02>
 駐車場には2台停まっていた。愛棒に登山届に記入してもらいながら準備をする。登山口は、夏草に覆われてきているようだ。水浸しの登山道を奥へと進んで行くと、大正時代の石仏が鎮座している。石仏を過ぎると、整然としたカラマツ林が見えて来る。ここが、台風高原といわれ、1954(S29)年の洞爺丸台風で被害にあった場所のようだ。
登山口 登山道 石仏 カラマツ林
 冷水沢川に架かる橋を渡って左岸沿いの道を辿る。丸太の橋を渡って、再び、右岸沿いを辿って行く。奇麗な冷水沢川を眺めながら橋を渡って行く。右岸の小沢には倒木を横たえた橋がある。
丸太の橋 冷水沢川 倒木の橋
 右岸の小沢を渡渉しながら辿って行くと、林道にでる。林道から登山道に入って行くと、小沢の渡渉がある。木立にはツルアジサイが咲いていた。
小沢の渡渉 林道出会い 小沢の渡渉 ツルアジサイ
 冷水沢川を渡渉して、左岸に移る。木立越しに冷水小屋が現れ、小屋の入口にたどり着く。冷水沢川と別れて急な尾根道に取り付く。尾根道には根の張った道もある。一人の女性が下りてきたので、首に巻いたバンタナを口まで上げ横を向いて、先に下りてもらう。次に、一人の男性が下りてきたが、突然の出くわしだったので、横だけ向いて下りてもらう。
渡渉 冷水小屋 入口 根の張った道
 尾根道にはタカネニガナが咲いていた。急登が終わると、泥んこの道が待っていた。感覚では分からないような小さなコルを通過すると、傾斜が増して来る。道端には、ゴゼンタチバナが咲いて来る。山頂に辿り着くと、石鎚神社碑が鎮座している。山頂標識は狭薄山をバックに立っていた。
タカネニガナ ゴゼンタチバナ 石鎚神社碑 山頂
 山頂からはイチャンコッペ山、空沼岳、恵庭岳、漁岳、狭薄山、ホロホロ山、徳舜瞥山、オロフレ山、竹山、貫気別山、尻別岳、小喜茂別岳、羊蹄山、喜茂別岳と連なって見える。
                     ←大
空沼岳  恵庭岳 漁岳  狭薄山  ホロホロ 徳舜瞥 オロフレ  尻別 小喜茂 羊蹄
 羊蹄山を真ん中にして見ると、幌滝山、蓬莱山、尻別岳、小喜茂別岳、羊蹄山、喜茂別岳、並河岳、中岳、無意根山と連なっていた。
                     ←大
幌滝山  蓬莱山    尻別岳  小喜茂 羊蹄 喜茂別 並河 中岳 無意根山
 石鎚神社碑の方に移って見ると、烏帽子岳、手稲山、神威岳、砥石山、八剣山、藻岩山、盤ノ沢山、藤野三山、パゴダの塔が望める。
                     ←大
烏帽子 手稲 神威   砥石 八剣   藻岩山 盤ノ沢 藤野三山 パゴダの塔
 藻岩山の上には、光り輝く物体が見えていた。最初はUFOかと狼狽えたが、冷静に考えてみると、モエレ沼公園のガラスのピラミッドが太陽の光を反射しているようだ。マクロで写して見ると円く見えてしまう。ガラスの太陽と言ったところか。凄く長い時間、光っていたようだが、直ぐに輝かなくなっていった。山頂のこの時間だけの現象のようで、感動する。角度からいったら、藻岩山でも見えていたかもしれない。
 再び、山頂に戻って、三角点やエゾシモツケを写して下山を開始する。
ガラスのピラミッド ガラスの太陽 三角点 エゾシモツケ
 空沼岳への縦走路の一部となる登山道は、「によササ狩り隊」による整備で見違えるようになっていた。下る途中にVPがあり、一段上がって見ると、烏帽子岳、手稲山、神威岳、砥石山、八剣山、藻岩山、盤ノ沢山、藤野三山、パゴダの塔と見えていた。ガラスの太陽はもう無かった。
           ←大
烏帽子 手稲 神威   砥石 八剣   藻岩山 盤ノ沢 藤野三山 パゴダの塔
 縦走路の分岐に下って行くと、標識があった。縦走路を少し入って見ると、ササ狩りはされてはいなかった。盤ノ沢山に連なっているパゴダの塔を眺めて豊滝へと下って行く。所々にピンクテープも見られる。
縦走路分岐 縦走路の中 パゴダの塔 ピンクテープ
 急な所にはロープが張られている。太い倒木の断面に2019.7.14の文字が書かれていた。地図の711地点の沢の流失が激しいようだった。
ロープ1 ロープ2 倒木の断面に 地図の711地点
 地図の711地点の小沢を渡ると道標:豊滝コ^スがある。ここからは、河原のような所になり、小沢を渡渉することになる。以前は、道標がなく、この辺りをウロウロしていたが、今は、道標に導かれて辿ることが出来るようになった。
道標:豊滝コ^ス 渡渉 渡渉 道標:札幌岳
 矢印や道標:札幌岳に導かれ、河原の様な所を通過すると、「札幌岳迄1.7km」「札幌岳豊滝登山口」の看板がある。
矢印 道標:札幌岳 道標:札幌岳 豊滝登山口
 豊滝登山口からは盤の沢林道になり、地図の542分岐にも道標「札幌岳豊滝コース/登山口方向/←」がある。整然とした林の中を下って行くと、大きく曲がりながら盤の沢川を渡って右岸沿いの道になる。次の分岐にも道標「札幌岳」がある。送電線が現れると、閉じられたゲートがある。
542分岐 整然とした林 分岐 ゲート
 
コース名 冷水沢 冷水→豊滝 豊 滝

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 山行記録
 2020(R2)年7月11日(金) 晴れ後曇り 縦走12.797km 登り3:10 下り2:02
 7:20冷水沢登山口→7:27石仏→7:40橋→7:48橋→7:53橋→7:59渡渉→8:10林道出会→8:18渡渉→8:41渡渉→8:54冷水小屋→9:54コル→10:30頂上10:38→10:49VP→10:55分岐→11:08ロープ→11:09ロープ→11:34渡渉(道標:豊滝コース、この沢行止まり×)→11:36道標:札幌岳→11:42渡渉(道標:札幌岳)→11:45札幌岳豊滝登山口/札幌岳迄1.7km→11:59分岐(道標:札幌岳豊滝コース登山口方面)→12:18林道分岐(道標:札幌岳)→12:33ゲート(送電線下)→12:40豊滝林道入口