札幌冬季オリンピック遺構 |
手稲山編 |
コース | ボブスレ | 手稲山聖火台 | リュージュ | 男子大回転 | 女子大回転 | 男女回転 | ロープウェイ |
ポイント 札幌冬季オリンピックはアジアで初めて1972(昭和47)年に11回冬季オリンピックとして開かれた。手稲山では男女大回転、回転コース、ボブスレー、リュージュ会場となった。 しかし、現在はそのほとんどが残骸と化し生きていないのが悲しい。メダリストが再び、手稲山に立った時に残骸を見るのは忍びない気がする。 東京オリンピック誘致にも、札幌オリンピック跡が観光に活用されていたら、ピーアールになるのではないだろうか。 |
ボブスレコース 周辺地図 |
2月27日<2016(H28)年>=この記載は、千尺峰と重複しています= GPSトラック「2016.2.27」 |
ボブスレーのゴールハウスに近づくと、雪で半分倒壊し、五輪マークも半分壊れていた(現在は基礎部分のみ)。コースの水に沿って登って行くと壁Lが見えて来る。 |
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ゴールハウス | 朽ちた五輪 | コースの溝 | 壁L |
壁Lに近づくと大きくカーブした上に、木の繁茂した時期には気が付かなかった電光掲示板が見えて来る。掲示板には「BOBSLEIGH」「MAX」「TIME」「TOTALTIME」などの文字が読み取れる。大きくカーブした壁Kを過ぎるとコースは真っすぐ延びていて照明も並んで見える。緩やかな右カーブを描いた壁J沿いを登って行く。 |
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電光掲示板 | 壁K | 並んで見える照明 | 壁J |
壁I近辺は木立の繁茂も無く見通しが良いので、壁が一望できる。 |
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壁I |
照明を見上げると錆び付いているが、その影はオリンピックの往時と同じかもしれないと思う。緩やかなカーブの壁Hを過ぎると林の中に格納庫が現れる。壁Gを過ぎると作業道が横断している。 |
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照明 | 壁H | 格納庫 | 壁G |
壁F近辺は木立が繁茂してはいるが、大きなブロック積が良く分かる。 |
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壁F |
ブロック壁の間にはゴムの継ぎ目も見られる。壁Fを過ぎると、左手に溜池と思われる四角い構築物がある。壁Eを過ぎると集合煙突のブロックと小屋がある中間ハウス跡が見えてくる。 |
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壁の継ぎ目 | 溜池 | 壁E | 中間ハウス跡 |
中間ハウス跡の付近から奥に壁Dが見え、その手前でコースが右に分岐していた。中間ハウス跡の小屋は配電盤だった。分岐するコースが気になって、右側をみながら登って行くと、壁Cを過ぎたあたりから、雪に埋もれた女子スタート小屋と思われる三角屋根の小屋が見えて来る。壁Cの裏から合流地点に向かって照明も確認できた。 |
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壁Dと分岐 | 配電盤 | 三角屋根の小屋 | 壁Cの裏から合流地点 |
壁Bからはネオパラ山の頭が見えて来る。壁Aを通過すると、低い壁@とネオパラ山、錆び付いたリフトと手稲山が見えて来る。 |
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壁B | 壁A | 壁@とネオパラ山 | リフトと手稲山 |
コースから外れてリフトとスタートハウスを見る。山頂のスタート地点からは手稲山方向にスタートハウス小屋が見えた。下りでアップヒル(ブレーキゾーン)の鉄骨を見て、雪で潰れたコールハウス(現在は基礎部分のみ)を眺め終わる。 |
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スタートハウス | リフトとハウス | アップヒル | ゴールハウス |
6月2日<2015(H27)年> =この記載は、千尺峰と重複しています= GPSトラック「2015.6.2」 |
千尺スキー場跡のピークには、ボブスレーコース跡がある。スタート地点から薮に突入する。幾ら薮でもコースはU字のコンクリート製なので、迷うことは無い。朽ちた照明もコースの中に落ちていたり、所々に倒木もある。薮も濃くなったり薄くなったりするが、下りなので思ったよりも苦にならない。カーブになると、背丈の3倍位ある高い壁@が現れる。 |
ボブスレーコース跡 | 朽ちた照明 | 薮のコース | 右カーブの壁@ |
まだ、点灯しそうな照明も出てくる。今度は左カーブの壁Aになり、所々に止水栓も見られる。今度は、右カーブの壁Bが現れる。当たり前ながらカーブは左右交互に現れるようだ。 |
照明 | 左カーブの壁A | 止水栓 | 右カーブの壁B |
時には、コースの溝が良く見える所もある。曲がりの緩いカーブ左カーブの壁C、緩い右カーブの壁Dと出てくる。ボブスレーコースの分岐もあるが、今回は素通りする。 |
コース | 緩い左カーブの壁C | 緩い右カーブの壁D | 分岐 |
コースの途中に朽ちた建物跡もある。左カーブの壁Eを過ぎると直線になる。再び、左カーブの壁Fがあるが、壁にはツタウルシと思われる蔓が見えたので、触らないで通過する。突然、作業道に出る。 |
朽ちた建物 | 左カーブの壁E | 左カーブの壁F | 作業道が |
道を横断して、再び、コース内へと下って行く。右カーブの壁Gにはブドウの蔓が伸びていた。再び、緩い右カーブの壁Hになる。朽ちた建物がコース内に入り込んでいるところもあった。 |
再び、コース | 右カーブの壁G | 緩い右カーブの壁H | 朽ちた建物 |
左カーブの壁Iを過ぎると、床も良く見えるすっきりしたところもあった。緩い左カーブの壁J、右カーブの壁Kが現れる。 |
左カーブの壁I | すっきりしたコース | 緩い左カーブの壁J | 右カーブの壁K |
最後は左カーブの壁Lで終わるが、ゴール地点は半分倒壊したゴールハウスの健材が山になっていた。朽ちたゴールハウスの前から回り込んでみると、五輪のマークが半分無くなっていた(現在は基礎部分のみ)。 |
最後の左カーブの壁L | ゴール地点が | 朽ちたゴールハウス | 五輪のマークが |
4月27日<2011(H23)年> |
手稲山山麓通を登って行き、ゴルフ場を過ぎたカーブに、ボブスレーゴールハウスの廃墟が目に入って来る(現在は基礎部分のみ)。道端から覗くと、建物はかなり破壊が進んでいて、五輪マークが泣いているようだ。冬木立越しには湾曲したコースのブロック壁が見える。道路沿いには錆びたアップヒルの鉄骨がある。 |
ゴールハウス | 五輪マーク | ブロック壁L | アップヒルの鉄骨 |
1月6日<2012(H24)> GPSトラック「2012.1.6」 |
白樺コースの総合案内から手稲山山麓線を渡り、千尺コースのリフト跡を登って行くと、作業道が横切ってきた。何気なく、作業道を目で追うと、ブロックを積み重ねたボブスレーコースの壁が見えて来た。最初、ボブスレーの壁は鉄筋コンクリートかと思ったら、近づくに従いブロック積みだと分かる。頭上の青空を見上げると、水銀灯と思われる照明が健在に見えた。コースを辿って登って行くとまたブロック壁が現れる。 |
ブロック壁1/6 | ブロック壁1/6 | 照明1/6 | ブロック壁1/6 |
コースの向こうにはネオパラ山が見えて来る。最後のカーブを曲がると、スタート地点と思われる照明が立っていた。山頂にはすっかり錆び付いたリフト山頂駅があった。 |
ネオパラ山が1/6 | 最後のカーブ1/6 | スタート地点1/6 | リフト山頂駅跡1/6 |
手稲山聖火台 周辺地図 |
4月27日 <2011(H23)年.> |
更に、登って行くとテイネオリンピア遊園地の入口に辿り着く。樺サンダンスコースの上には聖火台が見えている。コースの雪の上を登って行くと、聖火台が段々近づいて来る。聖火台の背後から近づいて行く格好になり、最後は下の階段が数枚取り外された階段を見上げる。聖火リレーの最終走者が駆け上がったように登って見たかったが登るなと言うことだろう。 |
白樺サンダンス | 聖火台へ | 聖火台を | 階段 |
前に回ると、「XI 手稲山聖火台 1972」の文字が浮き彫りされている石碑がある。石碑の後ろに嵌め込まれていた場所には何も無い。聖火台を見上がると丸い孔がある。上で見るとどんな機能なのか分かりそうだが残念だ。聖火台は、今日は曇っていて遠望は利かないが、晴れていれば青い海の向に増毛の山々が見える位置にある。 |
石碑 | 石碑の裏 | 穴が | 市街地を |
聖火台の支柱には入賞者の名が刻まれた金属プレートが嵌め込まれている。向かって左にリュージュ競技、右にボブスレの入賞者だ。帰りに記念写真を撮す。 |
リュージュ | 入賞者 | ボブスレ | 記念写真を |
4月24日<2020(R2)年> |
聖火台に近づいて行くと、聖火台の前に「]T/オリンピックのマーク/手稲山聖火台/1972」の石碑がある。傍には、石碑の裏から剥がれた落ちた石板が、ジグソーパズルの様に置かれていた。石板は部分的に欠けているが、「手稲山聖火台建設協力者/●●●●●● 株式会社久米建築事務所/三菱金属鉱業株式会社 株式会社松村組/●●造林株式会社 株式会社ほくさん/北海道相互銀行 株式会社テイネオリンピア/完成1971 11」と刻まれているようだ。 |
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聖火台から石狩湾を望み、聖火台の中を除いてみる。鉄板の鍔が付いた円い容器状の中に、三本の管が覗き、底には円い穴が開いていた。聖火が見ていた風景は石狩湾新港、風車、手稲前田森林公園などが無く、随分と牧歌的だったと思う。 |
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聖火台から石狩湾 | 聖火台の上部 |
リュージュコース 周辺地図 |
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リュージュコースはゴルフ場の打ちっ放しの奥にあるようだ。 |
男子大回転コース<2009.8.22> 周辺地図 |
男子大回転コース跡は手稲山が雪化粧している時に雪崩斜面のようにくっきりと見えるが、夏に近づくと藪の中で何も見えない。男子回転スタート地点は、ヲープウェイから山頂に向かう道から分岐しているが、通行止めになっている。 手稲山北尾根コースの研修センター分岐や道路沿いにあるゲートの横にも「男子回転ゴール跡」の道標がある。ゲートから入って行くと「「男子回転ゴール跡1.5km/滝の沢3.6km」の道標がある。 |
研修センター分岐 | ゲート横分岐 | ゲート | ゴール跡の道標 |
パラダイスヒュッテを通り過ぎると、工事用の看板が立ち、「男子回転ゴール跡」だと分かる。傍に立っている道標には、何故か表示は無い。 |
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高みに続く道は通行止めで「←遊歩道→」の看板が揺れている。この奥にゴールハウス跡やリフトの跡があるはずだが、藪で躊躇してしまう。 |
女子大回転コース<2011.7.3> 周辺地図 |
女子大回転競技のために、ロープウェイ、山頂スタートハウス、山麓ゴールハウス、運営本部棟などが建設された。スタート地点は標高982m、ゴール地点は標高625mと言われている。山頂スタートハウスは探せなかったが、標高625mにひっそりと佇んでいる建物があるが、山麓ゴールハウスなのだろうか。 |
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また、ロープウェイ山麓駅前に五輪のマークが付いているオリンピックハウスは運営本部棟だったのだろうか。 |
男女回転コース<2011.7.3 2020.5.15> 周辺地図 GPSトラック「2020.5.15」 |
テレビ山道を登って行くと、最東端のカーブから男女回転コースを横から見ることが出来る。ネオパラ山と手稲山のコルからネオパラ山に行く分岐があり辿って行くと、リフトの山頂駅がある。この辺りに山頂スタートハウスがあったのだろうか。 |
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女子スタート地点 | 男子スタート地点 | 風景 |
ロープウェイのゴンドラ<2018.7.30> 周辺地図 |
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手稲山ロープウェイ山麓駅では、五輪マークの付いたゴンドラが発車の時間を待っている。 |
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二人の散歩路記録 2022.6.26 2020.5.15 2020.4.24 2018.7.30 2016.2.27 2015.6.2 2011.7.3 2011.4.27 2009.8.22 |