ポロト自然休養林
(望岳台115.3m 最高地点130m) ポロトの巨木

 ポイント
 インフォメーションセンターを基点にポロト湖を一周する自転車道(時計回り)兼遊歩道約5.8kmがある。ビジターセンター(キャンプ場)を中心に白老林道約3.1km、望岳台・もみじ平遊歩道約1.8km、緑化遊歩道約0.8km、馬の背遊歩道約1.4km、鹿追遊歩道約0.8kmが網の目状に延びている。主なピークは望岳台と望岳台・もみじ平遊歩道の最高地点になる。林内には、巨木や大木が多く、樹名板も設置されている。

 アクセス
 JR白老駅を目指す。駐車場はウポポイに有料駐車場、インフォメーションセンターとビジターセンター(キャンプ場)手前に無料駐車場がある。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2023.9.2」へ Google Map
 9月2日<2023(R5)年 一周13.768km 4:08>
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 愛棒にキャンプ場の駐車場まで奥ってもらう。孫達はウポポイに引き返す。駐車場には祠があり覗いて見ると「大山祇神霊」と書かれた木の札が祀られ、御神酒が2本が添えられていた。山の守り神なのだろう。キャンプ場に向かう途中にウツナイ川右岸に延びる白老林道の入口を眺める。入口には「ハリキリ巨木/まで30分(1.5km)/ポロトの森で/一番の巨木」の看板や自転車歩行者専用の表示もある。ウツナイ川を渡ってセンターハウスの広場に入ると、入口に国有林の看板があった。
駐車場 白老林道 入口の看板
 看板の下には、案内図も設置されていた。キャンプ場を利用する訳ではないのでビジターセンターの外側を眺めると、手摺の所にガイドマップがあった。奇麗に整備されたキャンプ場を横目で眺め、ウツナイ川左岸沿いの自転車道とか管理道と表示された砂利道を望岳台目指して辿って行く。
案内図 ビジターセンター ガイドマップ キャンプ場
 林野庁の大きな看板があり、分岐になる。分岐には道標「もみじ平2.8km」「望岳台(鹿追遊歩道)1.2km」「ビジターセンター0.3km」があり山道になる。暫し登って行くと、分岐になり道標「望岳台(鹿追遊歩道)0.4km」「緑化遊歩道入口0.4km」「キャンプ場0.8km」が設置されていた。途中で、解説付きの樹名板「アオダモ」「エゾヤマザクラ」が見られる。
案内図 分岐 緑化遊歩道分岐 樹名板
 丸太の法面を過ぎると、馬の背分岐になる。分岐には樹名板「イタヤカエデ」や道標「望岳台0.2km」「キャンプ場1.0km」「馬の背遊歩道入口1.4km」がある。登って行くとタヌキの溜め糞がある。カシワの大木もあるが、この森では大木には入らないのか樹名板が無い。
丸太の法面 馬の背分岐 タヌキの溜め糞 カシワの大木
 いよいよ望岳台の東屋が見えて来る。道標「もみじ平2.3km」「キャンプ場1.2km」「望樽遊歩道入口1.4km」や案内図、テーブルやベンチ、解説板もある。望岳台からは何も見えないので、一寸がっかりする。
望岳台 道標 広場 解説板
 広場から少し刈り込んだ所があり、行って見ると樽前山を覗けた。望岳台から望樽遊歩道を下って行く。大木と朽木の大木の間に、樹名板「アオダモ」「クリ」「ホオノキ」「エゾヤマザクラ」と現れる。僅かに高い所には見出し標209があり、再び、樹名板「ミズキ」「ダケカンバ」「イタヤカエデ」「ミズナラ」「ハルニレ」と続き分岐に下る。分岐には道標「カムイ入口3.4km」「望岳台(鹿追遊歩道)1.4km」「ビジターセンター0.4km」がある。ここで、愛棒に電話をすると、まだまだ見るのに時間がかかるというので、自転車道を下ってウポポイまで行くことにする。
樽前山 大木 朽木の大木 分岐
 見出し標「山R100」を過ぎると蛇行したウツナイ川が見えて来る。トドマツの人口造林地の看板を過ぎると、ミズナラの大木が現れる。見出し標「山R114」が現れる辺りから簡易舗装の道になる。高速道路の橋桁の手前が3000m地点の標識がある。高速道路に沿ってウツナイ川に浮く「いざない橋」がある。橋から上流と下流を眺める。
ウツナイ川 ミズナラの大木 高速道路 いざない橋
 高速道路の下を潜ると林野庁の大きな看板が出てくるとポロト湿原になる。この頭の上に送電線や湿原を横切る保守道路があるはずだが確認を忘れる。3500m地点の看板が出てくると、クリの大木があり、ポロト湖が見えて来る。曲がり角には錆びついて何が書いているのか分からない看板がある。良く見ると、「この生物遺伝・・」と読み取れる所がある。樹名板「エゾヤマザクラ」が出てくるとカツラの大木がある。曲がり角に森林管理局の看板、樹名板「キタコブシ」、ホオノキの大木、4000m地点の標識が相次いで現れる。
クリの大木 カツラの大木 ホオノキの大木 4000m地点
 シロザクラの大木や樹名板「サワシバ」が現れると、湖畔沿いの道になり、ポトロ湖が良く見え出す。曲がり角には4500m地点の標識がある。湖畔にはベンチも置かれている。
シロザクラ 沼辺を ポロト湖 4500m地点
 次の曲がり角に5000m地点の看板がある。キハダ、ハリキリの大木を過ぎると、5500m地点地点になるが、裏道感が漂って来る。これを過ぎると自転車道の出口になる。
5000m地点 キハダ 5500m地点 自転車出口
 出口にはウレシパの杜約120mの看板があるので、何が書かれているのか分からない古い看板の所まで引き返すと、遊歩道が延びていた。直ぐに、樹名板「マタタビ」「イタヤカエデ」「ハンンキ」「オニグルミ」「クリ」「ミズキ」がある。最高地点近くにはアイヌ模様の棒杭もある。下って行くと巣箱が見える。
ウレシパの杜 樹名板 遊歩道 巣箱
 樹名板「キタコブシ」、アイヌ模様の棒杭、樹名板「キハダ」「エゾマツ」「トドマツ」と続き一周する。再び、出口に出て道路を渡り、ガマ・フトイ再生池を見に行く。
アイヌ模様 再び出口 ウポポイの横 ガマ・フトイ再生
 ウポポイの中で、愛棒と合流して白い恋人のアイスクリームを食べる。噴火湾パノラマパークで食べた時よりも柔らか目だった。よっぽど売れているのだろう。孫は、これから彫刻体験、弓矢、衣装体験をするようで、まだまだ時間がかかると言うので、再び、ポロト湖の西側をキャンプ場に向かって歩き出す。ポロト自然休養林入口で、ポント沼を覗くがやはり水辺には行けなかった。ポロト自然休養林の看板からは樽前山が望めた。「ポロト湖一周コース/歩行者専用道/自転車道入口/休養林野営所まで約2.1km/一周(出口)約5.8km」の看板が立っていた。
ポント沼 ポロト自然休養林 樽前山 入口
 ポロトの森の看板もある。湖畔からウポポイを眺めて遊歩道を北へと辿って行くとカツラの大木がある。インフォメーションセンターにはレンタルカヌーや自転車もある。
森まで2.1km ウポポイ カツラ インフォセンター
 センターの前からは、送電線の鉄塔に右に樽前山の西山が僅かに見えていた。ウポポイも良く見える。
                         ←大
ポロト湖
 ポロトの森は白老2000年の森の事業で整備しているようだ。ポロトの民話の看板や林野庁の大きな看板もある。歩き出すとすぐにカツラの木があり、500m地点の看板が出てくる。ポロト湖が終わり湿原に入るとミズナラの大木が出てくる。
2000年の森 ポロトの民話 500m地点 ミズナラ
ポロトの民話(ポロト湖の誕生)

 昔、シラオイコタンに若い夫婦と男の子の三人家族
が住んでいました。初冬のある日、夫は一人で狩に
出かけました。しかし、夜になっても帰らず、コタンの
人々は総出で数日にわたって探索しましたが、ついに
見つけることはできませんでした。残された母子は
あきらめきれず毎日丘に登って夫の帰りを待ったのですが、
泣き声だけがむなしくこだまするばかりでした。このとき
涙が丘を流れ落ち、出来上がったのが二つの沼なのです。
母の涙がたまってできたのポロト(大きい沼)、子供の涙で
できたのがポント(小さい沼)と名づけられました。
白 老 町
 曲がり角が広場になっていてベンチも置かれ、「ビジターセンターキャンプ場1.2km」の道標もある。1000m地点を過ぎるとハリキリやカツラの大木が見えてくる。この辺りで送電線を潜ったり、湿原の中の道があるはずだが確認を忘れ、1500m地点を通過してしまう。
広場 1000m地点 ハリキリ 1500m地点
 ウツナイ川が最も近づく所に、ホオノキの大木がある。「ビジターセンター0.5km」の道標を越えると高速道路が見えてくる。高速道路の付け根近くに、分岐標識「ビジターセンター0.4km」「植物観察浮橋」があり、いざない橋に向かう。途中の木道は落ち葉で滑るので、タチグリをしながら滑り降りる。いざない橋を渡り切り再び引き返す。ハルニレのある200m地点を通過しキャンプ場に着いたので愛棒に電話をすると、これから弓矢と衣装を着ると言うので、白老林道に入りハリキリの巨木を見に行く。
ホオノキ 高速道路下 浮橋分岐 白老林道
 「ハリキリ巨木/まで約15分(0.7km)」の看板のある所で引き返す。途中で、ウツナイ川に架かるU字溝をひっくり返した渡渉地点を渡り、キャンプ場に出て、次の丸太の橋を渡って林道に引き返そうと思ったら、真ん中で橋がなくなっていて、横の飛び石も一つひっくり返っていて渡れず引き返す。沢沿いにはツリフネソウが咲いていた。
ハリキリ巨木まで ウツナイ川を 渡れない ツリフネソウ
 キャンプ場の中を散策していると、これからピックアップに向かうと言う。もう少し時間があるので、望樽遊歩道の分岐まで往復しようと、ポロト湖一周の看板から辿る。サクラの大木、ヤチハンの樹名板を眺めていると、分岐標識「望岳台(馬の背遊歩道)1.6km」「望樽遊歩道0.3km」があった。2500m地点を通過して望樽遊歩道の分岐まで行き引き返していると、愛棒から駐車場に着いたと電話があり急いで引き返す。
キャンプ場 ポロト湖一周 サクラ 分岐
 

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 二人の山行記録
 2023(R5)年9月2日(土) 晴れ 一周13.768km 4:08
 10:50キャンプ場の駐車場→10:54センターハウス→11:00モミジ平分岐(鹿追遊歩道へ)→11:13緑化遊歩道分岐→11:19馬の背遊歩道分岐→11:25望岳台11:27→望樽遊歩道へ→11:50ビジターセンター分岐→12:02いざない橋(高速道路下)→12:11地点3500m(舗装道路)→12:22地点4000m→12:31地点4500m→12:38地点5000m→12:46地点5500m→12:51自転車道出口(ウレシバの森へ引き返す)13:03→13:09ガマ・フトイ育成地→13:14ウポポイ13:47→13:55ポント沼→13:59自転車道入口→14:05インフォメーションセンター14:10地点500mー14:18地点1000mー14:27地点1500mー14:32高速道路下(いざない橋分岐)ー14:43地点2000mー14:46駐車場・ハリキリ巨木へー14:59ハリキリ巨木まで約15分(0.7km)で引き返すーキャンプ場散策ー15:18ポトロ湖一周コースへー15:21馬の背遊歩道分岐ー15:23地点2500mー15:25望樽遊歩道分岐で引き返す→15:31キャンプ場の駐車場