67 お寺の犬


盤渓山へ登るために、妙福寺へ行って許可をもらおうと思ったのですが、断られました。しかし、砥石山の登山道を使って登ることができると言われて、迂回することにしたのです。その時、お寺にいた犬(太郎)が、道案内のためか山頂までついてきました。
帰りも、見送ってくれました。犬との楽しい1日でした。    


山門をくぐると
鈴を鳴らして 尻尾を振って
笑顔で近づく犬がいた
なんと清清しい犬だろう

自分の方が道に詳しいと
我らの前を 胸を張って歩いている
後を振り返り 振り返り
付いて来いと言いた気に
鈴を鳴らして 尻尾を振る

雪の斜面を駆け上り 駆け下りる
全速力で駆けている
まるで 何かを追い払うかのように
藪になれば 振り返り顔を出す
安心しておいでと言っているかのように

頂上に着くと何かを探して
右へ左へ忙しい
耳を立て何かを聞いていると思うと
じっと何か遠くを見つめている
太郎おまえはなにものなんだ
どうして犬の姿でいるのだ
その仕草はまるで登山者ではないか


2001年4月22日 盤渓山にて

この太郎、頂上では大食らいでした。おにぎり1個半、カップヌードル麺大半を食べてしまい。われわれの食べるものが無くなりました。低い山なので、食料をあまり持って行かなかったのが裏目にでました。

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