26 山歩と信頼


人間なにかと外観にとらわれがちです。立派なカメラを装備した人でも、自分の犯罪を自分で立証している人もいます。登山者もまた同じです植物を踏んづけ、ゴミをまき散らす人も少なくありません。五体満足でも、中身が空っぽな人の多いことか。

目をつぶると
山の高さ 谷の深さが
五体(からだ)で感じられる
風をとらえ 手を広げ
鳥になれる
山の音 谷の音
青空の音は増幅される

目をつぶって歩きだすと
足の裏で大地の確実さを感じる
それは一瞬の時間(とき)で崩れさる
たった今見てた道の
数歩の歩みのみ
自分の行動を
自分で信頼できなくなる時

それがどうだろう
右 左 のかけ声の仲間達
遅いが確実な歩み
まったく不安のない歩み
一歩 一歩の歩み
次の確実な一歩を
仲間に委ね本当の大地を
信頼を感じてる

仲間と仲間が 楽しそう
周りの登山者にも
その楽しさを分け与え
不安だった一歩を
希望の一歩に変えている
明るい笑顔が 声が
山を見ている
苦しいはずの山登りを
楽しみに変えて


2000年9月7日  自宅にて


konnoさんやそのお仲間の人達に言う言葉は見あたりませんでした。ただ、ただ、見守っていますよ。これからも楽しんで頂きたいものです。

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