27 へそ曲がりの詩


寅さんのように一本筋が通っていて、「幻の瀧」のようにきりりっとし、それでいて優しさは忘れず、かと言ってベタベタせずに、冬の太陽の暖かさと、春のザラメの硬質の光を併せ持つ、そんな歌を私は聞きたい(はあと)と、ADACHI さんに言われて作りました。
ひぐまさんのHPには曲付きで載っています。

おれは 山の男は大嫌い
山で死ぬやつ なお嫌い
けれど そっと ケルンに酒をかけ

おれは 山の花は大嫌い
山の花を見たって 何になる
けれど そっと 小花に微笑みを

おれは 山の女なんて大嫌い
山で泣く女(人) なお嫌い
けれど そっと 疲れた肩に手を添える

山の男 山の花 山の女 大好きさ
みんな みんな 友達さ
だから そっと 自分が傍(そば)にいる

佳作
サトシンさんにしてはちょっと具合いが悪いな!
おれは 熊が大嫌い
食われるやつは なお嫌い
けれど いつも 鈴なしだ

波さんかな!
おれは 熊が大好きさ
食われるやつは あほんだらだ
けれど いつも 笛を吹く


2000年9月11日  自宅にて

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