パンケメクンナイ湿原(標高940m 沼2600u) |
ポイント パンケメクンナイ湿原には岩内岳経由と目国内岳(新見峠)経由で行ける。 |
新見峠コース ![]() |
アクセス ニセコを縦断するニセコパノラマライン(道道66号線)から岩内蘭越線(道道268号線)に入る。岩内蘭越線は道幅が狭く、路肩が軟弱なので気を使って走行する。新見峠を越えるとすぐ右に駐車場(白樺山と共同の駐車場)があり車を入れる。登山口は少し下がって右側にある(左側は白樺山の登山口)。 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2008.8.31」へ 周辺地図 |
8月31日 <2008(H20) 登り2:44 下り2:34> |
駐車場に近づくと、青空が出てきて、期待感が膨らむ。駐車場には既に3台駐車していた。準備をしていると函館ナンバーの車が3台到着し、一挙に騒々しくなる。 看板だらけの登山口の中から登山届ポストを見つけ記帳する。登山道を登って行くと、二合目、三合目と合目の札がぶら下っている。どうやら、一合目の札を見落としたようだ。 |
駐車場とトイレ | 登山口 | 二合目 | 三合目 |
四合目までは順調に登ってしまう。振り返ると「昆布岳」が雲海に浮き、白樺山、シャクナゲ岳、ニトヌプリ、アンヌプリとニセコの代表的な山々が一列に見え出す。 間もなく、「前目国内岳」に到着したので、三角点五国内を探すが道端には見当らない。帰りにもう一度探そうと思う。 |
四合目 | 昆布岳と雲海 | チセ・アンヌプリ | 前目国内岳 |
前目国内岳から岩内岳越しに岩内市街や湾が見えていた。目国内岳を真正面に見ながら少し下って行く。四合目から五合目は、今までの一合目分より時間がかかる(合目は標高差で決めているようだ)。五合目を越えると、また、一合目に費やす時間がほぼ等間隔になってくる。コルを通過して登り始めると展望が開け振り返ると前目国内岳、アンヌプリが見えだす。 |
岩内市街 | 目国内岳を見上げる | 五合目(大×) | 前目国内岳を振り返る |
アンヌプリの奥に、霞んではいるが羊蹄山を振り返りながら登って行くと、「岩の門」と呼ばれる大きな岩が目の前に現われる。以前、登った時にはギンリョウソウが道端に咲いていたが、見当らなかった。六合目を過ぎると、岩場になり、迷わないようにテープが張られていた。 |
羊蹄山が | 岩の門 | 六合目(大×) | 岩場へ |
岩場にはエゾオヤマノリンドウが顔を見せ始める。大きな岩を交わして登って行くと岩尾根になる。岩の上の上がりながら尾根道を辿ると、ノリウツギ(サビタ)の白い花が咲いていた。 |
エゾオヤマノリンドウ(大×) | 大きな岩を | 岩尾根になる | ノリウツギ(サビタ)(大×) |
七合目辺りから笹原になるので、昆布岳や新見温泉を見ながら登って行く。道端にはオオバスノキと思われる黒い実がぶら下っていた。八合目からは更に展望が広がり、山頂の岩が見えて来る。振り返れば、羊蹄山が雲に隠れ初めていた。 |
七合目 | オオバスノキ(大×) | 八合目 | 羊蹄山が |
ジグを切って上って行く登山道を見上げると踏み跡の跡と思われる跡が見え出す。この跡は台地湿原に下る踏み跡ではないかと思いながら、近づいてくる山頂を見上げる。道端にはエゾオヤマノリンドウ、シラタマノキが咲いて来る。台地には沼が水面を光らせていた。 |
踏み跡の跡? | 頂上を見上げる | エゾオヤマノリンドウ(大×) | 南台地の沼 |
大きな岩が現われだすと、九合目になる。まず、手前の岩塔に向かって登って行くと、登山道は岩山に消える。岩の隙間に入りながら這い上がる。 |
岩が現われ | 九合目 | 手前の岩塔 | 岩の隙間に入り |
岩には矢印が書かれているので、矢印に従いながら、登り易い所を見つけ、岩塔を見上げながら登って行く。 |
岩を乗り越え | 岩塔を見上げる | 手前の岩塔の基部を | 一番奥の岩塔 |
手前の岩の基部を通過すると、また、岩塔が現われ、その奥に岩の隙間を通るように矢印が付けられている。岩の上を辿って行くと、山頂標識が岩の隙間に刺さった格好で見えてくる。山頂で記念写真を撮し、岩の上でココアを飲む。 最高点の岩に上がろうと思うが、怖くて上がれないので、岩越しに北側にある野束川上流の沼を写す。今度は、岩場に戻って、ココアを飲みながら、台地に広がる湿原を見る。岩の上で休んでいると、単独の男性が山頂に寄らず、真っ直ぐパンケメクンナイ湿原の道を辿って行った。われわれも、休んで元気を取り戻したので、湿原に下りてみることにした。 |
岩の隙間に | 山頂(大×) | 野束川上流の沼 | 南台地湿原の沼 |
岩の上に立ち、風にバランスを崩されながらもパノラマを撮す。10年前の時は青空で綺麗だったが、今日は少し霞んでいた。それでも、前目国内岳、白樺山、シャクナゲ岳、イワオヌプリ、チセヌプリ、アンヌプリ、羊蹄山と一列に並んで見えていた。 |
前目国 白樺 シャク チセ アンヌ 羊蹄山 昆布岳 |
「雷電山」方向は綺麗に晴れ上がっていた。三角点の三国内は三角形で良く見える。1175m峰と「1174m峰@」の間には「雷電山」が見えていた。1073m峰は少し離れて見える。 @「1174m峰」は鰹コ文社発行の地図「ニセコ羊蹄山」と夏山ガイドに「幌別岳」と明記されているが、山名は山から流れ出ている川の名前や山麓の地名を付けるのが普通だと思う。その常識から行けば、「1174m峰」から北側に流れでている川が「幌内川」なので、当然「幌内岳」だと思う。因みに、国土地理院の地図には記載されていないが、「幌内岳」になることを期待したい。 |
三角点:三国内 1175m峰 雷電山 1174m峰 1073m峰 |
岩内岳の奥には積丹の山々が望まれるが、岩内の港は岩内岳に隠れて見えないが、市街地の広がった平野は良く見える。 |
岩内岳 岩内の市街 ニセコ連峰 羊蹄山 |
岩の山頂を下り、岩内岳への標識から縦走路に入る。いきなり、紅葉して実の付いているイワツツジが目に飛び込んでくる。三角点の四国内は錆びた鉄棒の道標の近くにあるので寄ってみるが、愛棒は全く興味を示さない。登山道に戻って岩山の山頂を振り返る。登山道の南側に薄っすらと踏み跡らしき道があるが、獣道なのか台地湿原に下りた跡なのだろうかと想像を膨らませる。 |
縦走路入口 | イワツツジ(大×) | 三角点 | 山頂を振り返る |
登山道は雷電山に向かって下り出す。ジグを切りながら樹林の中を下って行くと、白い毛虫が慌てて道を横断していた。一瞬、展望が開け岩内岳が真正面に見えて来るが、直ぐに林の中を辿って行く。 |
雷電山に向かって | 白い毛虫(大×) | 岩内岳を | 林の中へ |
沼が近くになると傾斜がきつくなり、転がる様にして下りると、パンケメクンナイ湿原が広がっていた。湿原の道を辿ると、長い沼が目の前に現われる。沼と言うよりは川と言った方が良いくらいだが、沼の辺には湿原特有の植物がある。 |
パンケメクンナイ湿原の長い沼 |
長い沼の辺に延びる道を岩内岳方向に辿って見た。沼の端に辿り着き、振り返ると、今度は、変わった形に見えていた。沼の後には、1174m峰のなだらかな山があり、ほのぼのとした雰囲気がある。沼の北の端から帰ることにする。 |
長い沼の北の端 |
湿原には可愛い「池塘」も点在しているようだ。沼の水面にはミツカシワ、ヒツジグサといった水草が見られる。長い沼を北側から見て帰るが、その沼に面白い岩を発見する。口を開けて今にも飛び出してきそうな雰囲気がある。 |
池塘 | ミツカシワやヒツジグサ | 長い沼を | 面白い形の岩が |
沼と1174m峰を見て、帰ろうとしたら、愛棒がチングルマがあると言う。足元を見るとナガモノシロワレモコウやウメバチソウが僅かながら咲いていた。 |
沼と1174m峰 | チングルマ(大×) | ナガモノシロワレモコウ | ウメバチソウ |
未練がましく10730m峰を振り返り、樹林の登山道を登って行く。木立が切れた所から急峻な岩内岳が見えていた。林の中には真っ赤な実が付いたツリバナがぶら下っていた。ようやく、樹林地帯から抜け出し、笹原に上がると、目の前に目国内岳が見えてきて、ほっとする。 |
1073m峰 | 岩内岳が | ツリバナ(大×) | 目国内岳を |
三角点のある山頂に戻ると、岩の上の山頂が騒々しいことに気が付く。山頂の基部を通過して、縦走路の入口に着くと大勢の人が岩の山頂に登っていた。われわれは、昼食の場所に山頂を断念して、一つ目と二つ目の岩の間に陣取り、台地湿原を見ながら昼食をする。登山道から近い場所なので、登山者が引っ切り無しに通る。その度に、あいさつを交わすことになる。 早々に、昼食を切上げて、下ろうとするが、登山者の列が切れないので、岩内岳を見ながら待つ。 |
三角点のある山頂 | 山頂の基部 | 一つ目と二つ目の間 | 岩内岳を |
整然と一列になったニセコ連峰を見ながら下って行く。登りで写し忘れたシラタマノキを写しながら岩尾根を下って行く。コルからは前目国内岳を見上げながら登って行く。疲れた体には辛い登りになり休みながら登って行く。 |
一列のニセコ連峰を | シラタマノキ(大×) | 岩尾根 | 前目国内岳を |
「前目国内岳」への登り返しで、休みながらオオカメノキの実、まだ咲いているカマズミに白い花を写しながら上がって行く。 前目国内岳に上がると、ご婦人が二人でニコニコと笑顔で話し掛けてくる。良く聞くとツアーで来たが、先には行かずここで待っていると言う。 |
オオカメノキの実(大×) | カマズミ(大×) | 前目国内岳 | シャクナゲ岳を |
山頂では三角点「五国内」を探そうと、藪の中に入るが、とうとう見つけることが出来なかった。次回、また挑戦しようと、藪から出て下って行く。駐車場に戻ると、駐車場は満杯で、おまけにバス2台が駐車していた。われわれは、新見温泉の紅葉の滝を見ようと車で下って行く。 |
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二人の山行記録 (遊びの時間含む) 2008(H20).8.31(日) 晴れ 登り2:44 下り2:34 7:51駐車場→8:09二合目→8:14三合目→8:22四合目→8:30前目国内岳→8:47五合目→8:57岩の門→9:00六合目→9:17七合目→9:23八合目→9:34九合目→9:48頂上10:05→10:11三角点→10:52パンケメクンナイ湿原11:03→11:55三角点→12:00頂上12:22→12:29九合目→12:37八合目→12:43七合目→12:54六合目→12:56岩の門→13:04五合目→13:22前目国内岳13:28→13:34四合目→13:40三合目→13:44二合目→13:59駐車場 |