カルルス山(1077m) |
ポイント 樹氷が綺麗だが、ガリガリのアイスバーンとなっていた。その上、凍りついた木々が行く手を塞いでいるのでルートを見つけるのに苦労した。山頂には標識があり、間近に来馬岳、正面にオロフレ山、加車山、クッタラ湖(窟太郎山)、上登別の山々が望める。橘湖は窪んでいるだけ。 木に樹氷がついてモンスターのようになることから、別名「バケモノ山」と呼ばれ「リングワンデリング」する人も多いようだ。 |
オロフレ峠展望台入口ルート |
アクセス 札幌は良い天気だったのに喜茂別町あたりから雪が降り出してきた。壮瞥町弁景のゲート前には開門5分前に着く。道道2号線は冬季(11月下旬から4月下旬)は17時から翌朝9時まで通行止めになっている。壮瞥町側は弁景にゲートがあり、朝9時になると登別方向から係りの車が来て開門となる。道道2号線を壮瞥町側から登って行くと旧道が右に分かれオロフレ峠展望台に行く道がある。この道は、冬期閉鎖していたので入口に停める。 国土地理院地図 GPSは「2004.3.20」の地図帖へ 周辺地図 |
3月20日<2004(H16)年 往復スキー4.531km 登り1:27 下り1:31> |
オロフレ峠展望台入口に着いた時には芳しくない天気だった。当初、三角点:白水川(1022m)の尾根沿いに登る予定だったが、結構急な所があるので、駐車場脇のP926mの裾をかすめて行くことにした。綺麗な樹氷の林の中を登って行くと、青空が覗いてくるので、天候回復の兆しかと期待が膨らむ。綺麗な樹氷の結晶を見ながら登って行くと、何時の間にかP926mのコブの上に登ってしまう。 |
P926mへ | 樹氷の林 | 青空が | 樹氷の結晶 |
P926mから下ると道に出てしまい、道路を辿った方が楽だったようだ。今度は、P1058mとP1043mのコル目掛けて登るが、凍りついた木が行く手を塞いでいるので、ルート作りが大変だった。途中で振り返ると3人組みが道路を登って来ていた。オロフレ山に行くのだろうか。 迷わないように白水川P1022mの尾根に沿って進む。P1043とP1058のコルへ登る所は傾斜がきつく、雪面がガリガリなので、スキーのエッジが立たない。砕氷船にようにアイスバーンを割りながら進もうとしたが歯がたたない。見た目は綺麗な樹氷の森を通過するのも骨が折れる。 |
道路に出てしまう | 白水川P1022m | 1043と1058のコルへ | 樹氷の森 |
倒木も行く手を塞ぎ、その都度避けて登って行く。振り返ると徳瞬瞥山が晴れ間から僅かに見える。頭の上は、青空になり樹氷が輝く。垂れ下がって凍っている木々が行く手を遮ぐ。その都度、方向を変えると方向音痴状態になってしまう。 |
倒木 | 徳瞬瞥山が | 樹氷と青空 | 垂れ下がった木々 |
何とかコルに上がると、束の間の青空が広がっていて、樹氷が一段と綺麗に見えた。さらに、尾根伝いに行くと、またしても、凍りついた木々が垂れ下がり、行く手を塞ぐ。カルルス山が目の前に現れるが、樹氷の林が続いていた。P1058mとカルルス山のコルから最後の登りになる。 |
樹氷と青空 | 樹氷の林 | カルルス山が | コルから登りに |
途中で、振り返りP1043mとP1058mの位置を確認する。オロフレ峠からの尾根が連なって見え、来馬岳も顔を出し、加車山とクッタラ湖も見えていた。 |
P1058mを振り返る | オロフレ峠からの尾根 | 来馬岳 | 加車山とクッタラ湖 |
上登別の山々を見ながら、平らな山頂直下を登り、やや左カーブすると頂上に到着する。頂上には立派な山頂標識「1077m平、宮崎コース」があった。振り返るとオロフレ山の裾野だけが見ていた。 |
上登別の山々 | 頂上(×大) | 山頂標識 | オロフレ山 |
山頂で、昼食を食べながら、オロフレ山、来馬岳、加車山、クッタラ湖(窟太郎山)、上登別の山々の山座同定うを楽しむ。橘湖は見えなかったが、クッタラ湖は昨年3月15日には凍結していたのが、今年は青い湖面を見せていた。 風を避けて昼食をとっていると、オロフレ山の登山口方向から尾根伝いに、今朝出合ったと思われる3人組が登ってきていた。1人が早く、後の2人は遅く、ペースが合わないようだった。 |
加車山 クッタラ湖(窟太郎山) 上登別の山々 来馬岳 |
急に吹雪だしたので、早々に下山することにするが、トレースが風に飛ばされ跡形が無かった。 帰りの1058m峰までは、少し西寄りにコースを取ると密林から逃れられると思い、登ったルートを外れて帰ろうとした。すると、愛棒がルートを外れていると言うので、GPSを見ながら辿りと、登ってきたトレースに合流した。愛棒が、また、戻っていると言うが、トレースがあるので、GPSを見ないで登って行くと、また、頂上に辿り着く。 どうやら、「リングワンデリング」をして、山頂に逆戻りしたようだ。山頂標識を再び見たときには懐かしさの余り、冷や汗がでた(~_~);このばかとも呟いた。この頂上は吹雪きの時には要注意だ。 今度はGPSを見ながら、先程の合流地点を探し、無事登りの時のトレースを発見する。登り返しがあるので、シールを付けたまま下るが、愛棒のシールが片方剥がれ落ちて無いと言う。先日まで、愛棒のシールが古くなり粘着力が落ちていたので、予備を持って歩いていたが、今日は持ってこなかった。仕方がなくそのまま下るが、途中でルートを外れたところに落ちていた。 帰りは落ちている枝がブレーキになり滑り難く、滑るというよりは歩いていると大差がない状態だった。最後に道路に出て駐車地点に帰る。 |
アイスバーンの斜面 | 樹氷の林を滑る | ゲートをくぐる | 道路に出る |
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二人の山行記録 (遊びの時間含む) 2004(H16)年3月20日(土) 曇り 往復スキー4.531km 登り1:27 下り1:31 9:21駐車場所→9:38道路出会→10:18コル→10:48頂上11:18→頂上付近で迷う→12:37道路出会→12:49駐車場所 |