オダッシュ山(1097.5m)

 ポイント
 十勝平野、大雪山、日高山脈などが一望できる。ダニ対策も十分に。アゲハ蝶は見るだけで、絶対採らないようにお願い。
新得畜産試験場コース

 アクセス
 新得町にある農林水産省の畜産試験場にめがけて行き、正面玄関を左に見て、山に向かって行くと、砂利道になり、JRの陸橋がある。これをくぐり、高速道路に突き当たったら左に行くと登山口がある。
 国土地理院地図 GPSトラックは「2007.7.8」の地図帖へ Google Map
 7月8日<2007(H19) 往復6.116km 登り2:18 下り1:18>
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 建設中の高速道路のアンダーパスを潜り、高速道路沿いに右折し、ヤスダ川沿い登山道を目指す。高速道路沿いから直角にヤスダ川右岸に伸びる登山道に入る。以前は、綺麗な白い砂の沢だったと思うが、高速道路で消えたようだ。
登山届ポスト 高速道路のアンダーパス 高速道路沿いを 高速道路から山へ
 ヤスダ川沢の右岸沿いの登山道を登って行くと、ラン科と思われる大きな目立たない花が咲いている。ウバユリはまだ蕾だった。大きな木が倒れていて潜りぬけると「いこいの水場」の標識が現れ、綺麗な流れの川を横切る。後は、アザミとイタドリを薙ぎ倒しながら、とにかく急傾斜を登るだけだ。時折、ダニが服の上を這いずり回っているので、払いながら登って行く。途中で、新得の平野を一望できるところもある。
ヤスダ川右岸沿い 目立たない花 いこいの水場手前 新得の平野
 白樺平というところはわずかに平なところがある程度だ。この辺りから、植生が一変し笹の背が低く、少なくなる。笹の背丈が低くなったので前峰を見ながら登って行くことになる。鎖場にはロープが設置されている。
白樺平 前峰を望む 前峰を望む 鎖場
 高度を上げて行き、道端にゴゼンタチバナが現れると、前峰に到着する。前峰からは一旦下り気味になり、三角形の双珠別と思われる山影が望まれるようになる。そして、徐々に傾斜が強くなると、最後の急登だ。喘ぎながら登って行くと、先行していた3人の若者が下ってきた。
ゴゼンタチバナ(×大) 前峰 双珠別を望む 最後の急登
 急な登山道を登り切ると、山頂に踊り出る。山頂には、途中で追い越していった、犬連れの女性が休んでいた。山頂標識の所に陣取っていたが、気を利かせてくれたのか、奥へ移動してくれた。犬に付いたダニを一生懸命払っているような仕草なので、今日はダニが多いですねと声をかけあう。
 我々は手前の平らなところでダニを払いながら昼食とする。昼食を食べていると、一匹のエルタデハが私の手の甲に止まった。良く見ると、汗でも吸っているようだった。
 蝶も満足したのか、何処かへ飛んで行ったので、大雪山や双珠別と狩振岳と思われる山を写す。前回は、日高山脈、大雪山連峰、東大雪連峰が見渡せ、大雪山の数か所から出ている噴煙も確認できたが、今回は見通しが利くのに確認ができなかった。
山頂に辿り着く 手の甲に蝶が 大雪山を 双珠別と狩振岳?
 山を写していると、前回同様に黒アゲハ蝶と黄色のアゲハ蝶が乱舞いしていた。キアゲハ蝶は私の足に止まり、写そうとすると逃げる。黒アゲハ蝶の方がすばやい動きで全く無理だった。その内、黄アゲハ蝶は私の目の前でチシマフウロの花に止まりストローの様な口で蜜を吸い出した。
山頂標識と(×大) 前峰を キアゲハ蝶 蜜を吸っている
 山頂でダニチエックをして、服に付いているダニを取り去り、下って行く。高速道路は緑の大地を這う大蛇の様に全容を見せていた。前峰に差しかかるころ、左の二の腕にチクリと違和感があり、見てみるとダニが食らいついていた。慌てて、引き抜いてしまう。しまったと思い、頭が残っていないか相棒に確認してもらうが、どうやら残っていないようだ。念の為、ポイズン・リムーバで血を吸い出す。
 それから、お互いにダニチエックをして、前峰にも上がらず一目散に下って行く。背の低い笹原からは平野が良く見えるのだが、そんな気分はぶっ飛んでいた。
高速道路を 前峰を通過し 背の低い笹原を 平野を見ながら
 白樺平、ヤスダ川のいこいの水場と下って行き、高速道路沿いの道を引き返す。
白樺平 ヤスダ沢川 いこいの水場(×大) 高速道路が
 7月29日<2001(H13) 登り1:54 下り1:18>    北の山游詩:大地の海
 登山道は良く整備されていて、エゾニワトコ、ヨツバヒヨドリ、キツリフネ、オオカメノキなどを見ながら登って行く。ヤスダ川沿いの登山道は、何処からともなく良い匂いが漂っていた。
エゾニワトコ ヨツバヒヨドリ キツリフネ オオカメノキ
 エゾアジサイの咲くヤスダ川の右岸を登り、いこいの水場というところで沢を横切る。ヤスダ川は、綺麗な白い砂の流れだった。登山道は急傾斜で、ロープも張られている所もある。道床は黒土で滑りやすいので、ロープに助けられる。
 白樺平に上がると、わずかに平になり、笹の背が低く少なくなり植生が一変してくる。雷鳥も姿を現し、うぐいすも鳴いていた。
 標識があるので頂上かと思ったら、前峰だった。前峰には大きな石があり、岩の上に上がって見たが、何も見えなかった。
エゾアジサイ ヤスダ川 白樺平 岩のある前峰
 前峰から本峰まではなだらかな尾根の登山道になる。途中で晴れ、木立越しに山が見えるようになるが、デジカメでは良く撮せなかった。頭の上にはうろこ雲が広がっていた。頂上は広く刈り払われていて、頂上の奥まで行けそうだった。
木立越しに山が(↑大) 木立越しに山が(↑大) うろこ雲(↑大) 頂上の奥(↑大)
 頂上からは日高山脈、大雪山連峰、西大雪連峰が見渡せ、大雪山の数か所から出ている噴煙も確認できた。
頂上からの展望
 山頂にはカラスアゲハやキアゲハが乱舞いしていた。カラスアゲハはすばやい動きで、デジカメでは撮せなかったが、キアゲハはなんとか撮すことができた。
 十勝平野の雲海は本当に海と見間違うほど埋め尽くされ、綺麗に感じた。山頂標識と記念写真を撮し下山を開始する。途中でまだ蕾のホツツジや黄金の茸を見付ける。
キアゲハ 頂上 蕾のホツツジ 黄金の茸

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2007(H19)年7月8日 晴れ 往復6.116km 登り2:11 下り1:18 
 8:57登山口→9:13憩いの水場→9:57白樺平→11:03前峰→11:15頂上11:59→12:11前峰→12:44白樺平→13:05憩いの水場→13:17登山口
 2001(H13)年7月29日 曇り 登り1:54 下り1:18 
 9:16登山口→10:04白樺平→10:57前峰→11:10頂上12:04→12:19前峰→12:50白樺平→13:07憩いの水場→13:22登山口