待根山(1002m)

 ポイント
 道民の森に繋がっているため、登山道の整備や標識も完備されている。春から夏にかけては蚊が多い。道民の森一番川(表玄関)からの登山者が多く、砂金沢(裏口)からは少なくなったようだ。別名は待根尻山、マチネシリ。
砂金沢コース

 アクセス
 新十津川町のそっち岳スキー場を目指す。スキー場の前を通過すると「惣富地林道 延長7,498m」の看板が立っている。林道は直ぐに分岐するので左折し、砂金沢川沿いの「砂金沢林道」に入る。入林ポストが林道右側の目立たない所にある。登山者で記入する人は稀ではないかと思うが、登山口には登山届ポストは無いので記入する。林道を辿ると、「おうぎ橋」「ぴんね橋」と通過して20分位で登山口に着く。現在は砂金沢沿いの奥まで行け、作業道から登っている人もいる。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2009.6.28」へ Google Map
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 6月28日<2009(H21)年 往復13.974km 登り3:42 下り2:29>北の山游詩:風の山登り
 道普請した後の砂利道を快適に走り登山口に着く。大きな看板の前に車を停め、蚊やブヨの来ないうちに準備を始める。今日は防虫ネットは初めて被ってスタートする。林道を少し戻って登山口から取り付く。登山道は、もう、夏草が覆いだしていた。イタドリは手で、アザミは足で折りながら進んで行く。林の中にはカマズミの花が咲き、小さな花には蟻が花の蜜を吸いに来ていた。
登山口 林の中を カマズミ(大×) 花の蜜を吸う蟻
 475mのコブを過ぎて下って行くと「山頂まで5km」の標識がある。ピンネシリまでの登山道は総延長6.1kmで、われわれも当初はピンネシリに行くつもりだった。展望の無い林に中にはミミコウモリが咲いているだけで目立った花は無い。再び、もう一つのコブを越えて行くと、突然、舗装した作業道路に出る。舗装道路を少し左に辿ると、登山道がある。登山道に入って直ぐに「山頂まで4km」の標識が現れる。
山頂まで5km ミミコウコリ(大×) 舗装した作業道へ 山頂まで4km
 カマズミの花の上に胴がゼブラ模様の虫が目に止まる。始めは、カミキリムシかひょっとしたらホタルかなと思ったが、アオジョウカイ(HYML仲間の原さん同定)と言うようだ。直ぐに「山頂まで3km」の標識が現れるが少し早めに感じる。711mのコブを越えると痩せ尾根になり、木立越しにピンネシリと待根山が見えて来る。道端にはタニウツギも咲き出してくる。
アオジョウカイ 山頂まで3km 待根山を タニウツギ(大×)
 オンコの大木の傍を通り、小さな沢を2つ越えながら辿り、振り返ると石狩平野(滝川方向)が見えていた。オオバミゾホオズキやニリンソウも道端に顔を出す。
オンコの大木 石狩平野が オオバミゾホオズキ(大×) ニリンソウ(大×)
 サンカヨウも咲いていて、雪が融けて間もない藪には思いがけずタケノコが生えていた。登山に来たのを忘れて、山菜採りに変身してしまう。気が付くとリュックが満杯になっていた。突然重くなったので、ペースも落ちてしまう。「山頂まで1km」の標識も出て来るが、ピンネシリは遠くに聳え立って見える。ようやく、分岐に到着するが、荷物が重いので、待根山をパスしてピンネシリに向かい、作業道を下ることにする。
サンカヨウ(大×) 山頂まで1km ピンネシリ 分岐
 分岐に着いて、ピンネシリを見上げながら山頂を目指し、コルへと下りて行く。尾根にはニッコウキスゲが風に揺れていた。一番川からの分岐を過ぎると直ぐにコルへ着く。登りに備えて、一休みしながら時計を見てびっくり、もう12時半になっていた。
ピンネシリを ニッコウキスゲ(大×) 一番川からの登山道 分岐の標識
 タケノコ採りで時間をロスしてしまったので、ピンネシリは諦め待根山で昼食にすることにして引返す。待根山の上にはノビネチドリ、チシマフウロが咲いていた。山頂に着き、早速、記念写真を撮し、ピンネシリを仰ぎ見る。山頂は意外と風が強いので、直ぐに分岐まで下がって昼食とすることにした。
ノビネチドリ(大×) チシマフウロ(大×) 待根山(大×) ピンネシリを
 折角、待根山に来たので、霞んでいる石狩平野と浦臼山、樺戸山、隈根尻山、三角山を一望する。
                         ←大 
石狩平野           浦臼山  樺戸 隈根尻山 三角山
 待根山の上にはヨツバシオガマが風に揺れていた。風で揺れ動くので撮すのに苦労する。分岐に戻って、昼食を済ませ、早々に下山を開始する。途中で、また、タケノコが目に付くので、採りながら下って行く。帰りはほとんど登り返しのない舗装道路の作業道を下ることにする。バリケードのブロックは道端に移動して、堀も鉄板が渡されていたので、楽々通過できた。次のゲートも横に歩道が付いていた。作業道が終ると、砂利道の砂金沢林道になり、一気に蚊やブヨが纏わり付きだす。おまけに、毛虫も頭の上から垂れ下がって来る。ゼブラ模様の毛虫が大発生しているようだ。長く感じられる林道を辿ってようやく駐車場に着く。
ヨツバシオガマ(大×) バリケード ゲート 駐車場へ

 一番川コース
 ピンネシリ(H19.7.14)並びに隈根尻山から縦走(H20.6.18)を参照願います

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 二人の山行記録
 2009(H21).6.28 晴れ 往復13.974km 登り3:42 下り2:29 タケノコ採りながら
 8:27登山口→9:02後5km→9:25後4km(舗装道路横断)→9:43後3km→10:18オンコの大木→10:21小沢→11:02小沢→12:07後1km→12:20分岐→12:29一番川分岐→12:30コル(引返し)→一番川分岐→12:35分岐12:44頂上12:55分岐(昼食)13:06→14:33後4km(舗装道路を下る)→14:50バリケード→14:52ゲート→15:24登山口