小白山(893.1m) 

 ポイント
 低山の割には距離もあり時間もかかるが、帰りの長い林道滑りは初心者向けで楽しい。
薄別(宝来沢林道)ルート

 アクセス
 札幌から国道230号線を走り、定山渓を過ぎて熊牧場付近の右手に大きな「無意根山登山口」の看板があり、林道入口に停める。
 国土地理院地図 GPSトラックは地図帳「2010.4.12」へ 周辺地図
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 4月12日<2010(H22)年 往復14.107km 登りシートラ2:39 下りスキー54>北の山遊詩:雪の五線譜
 林道入口には、無意根山登山(宝来)小屋まで5.6kmの看板が立っている。堅雪だったので、スキーをリュックに固定しシートラスタイルで登って行くことにする。少しスキーは重いが、ツボ足の方が早いようだ。一汗かくと、まだ真っ白な宝来沼が見えた来る。真っ白に凍りついた水面に木々の影が落ちていて、沼とは思えない。良く見ると岸辺に水が滲んで来ていて、春を感じ取れる。行く手には小白山よりも高い、三角点「小川峰947.5m」が現れる。再び、小川に近づくとスノーブリッジは健在のようだった。
林道入口 宝来沼 小川峰 スノーブリッジ
 行く手の木立越しに、P798mが見え出す。この辺りに、旧宝来小屋があったようだが、痕跡は無かった。道は、白樺の直線道路になり、沢沿いから遠ざかってしまうので、本来はここら辺りからスノーブリッジを渡り、P798mを西側から回りこむようにして登ることになるのだが、目の前の尾根は真っ白で一見登れそうにない。つい、白樺の真っ直ぐな道路につられて林道を辿ってしまう。行く手には巻雲の放射状雲が、白い筋を描いて吹き出て来ていた。
P798 白樺の直線道路 登る尾根 放射状雲
 対岸を見ると少し高く台地状の地形になっている。きっと、沼がある辺りだろうと思いながら辿ると、目の前に小白山の真っ白な崖が見えて来る。行く手には、真っ白な無意根山の尾根上のP1269m辺りが見え隠れする。振り向けば札幌岳が見えていた。宝来小屋(山小屋ではない)に着くと、小屋は雪に半分埋まっていた。林道に付いていたトレースも無意根尻小屋の方へ、一斉に上がって行っていた。
小白山の崖 無意根山P1269m 札幌岳 宝来小屋
 宝来小屋の前からは真っ白な崖を伴った1079m峰を見上げ、引き続き林道を辿って行く。林道は大きくカーブし、沢を渡って行くと、小白山が見え出す。道端の雪の断面にはツララが下がって、ツララが音符で、雪の縞模様が五線譜のようだ。音楽家なら、どんな曲が流れているのか聞こえるところだが、私は凡夫なので春の小川しか聞こえて来ない。急傾斜に付けられた林道の奥に平らな尾根が見えて来る。
1078m峰 小白山を ツララの五線譜 平らな尾根
 切り通しは吹き溜まりで、雪の小山が綺麗だった。切り通しを過ぎ、ようやく尾根に辿り着く。ここで、スキーを履き、小さな斜面を滑り下りて行くと、直ぐに、痩せ尾根になり登って行く。痩せ尾根越しには札幌岳が見えて来た。最後の登りでは、笹が立ち上がりだしていた。
切り通し 痩せ尾根 札幌岳を 笹が立ち上がり始め
 無意根山の東尾根なのだが、無意根山は木立に邪魔されてすっきり見えない。無意根山の東斜面には岩塔が見えていた。頂上に付くと目の前に烏帽子岳や神威岳が見えていた。無意根山は見えないかと、木立の隙間を探して見たがすっきりとはしない。早速、座ってブランチと洒落る。
無意根山 岩塔 神威岳 無意根山
 ブランチが終わり、山頂を一回りするが、山頂標識は無かった。木立越しに、中岳、喜茂別岳、砥石山が見える程度だった。
 細尾根を下って行き、振り返ると狭薄山が顔を出していた。
中岳 喜茂別岳 砥石山 狭薄山
 帰りの林道は、カリカリ、ザクザク、黄砂と目まぐるしく雪質が変わるが、林道の幅を使って曲がりながらテレマークの練習をする。

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 山行記録
 2010(H22)年4月12日 晴れ 往復14.107km 登りシートラ2:39 下りスキー54
 6:44駐車場場→7:19宝来沼→7:57宝来小屋跡→8:40宝来小屋→9:09スキーを履く(林道から尾根へ)→9:23頂上9:47→9:55林道へ→10:06宝来小屋→10:17宝来小屋跡→10:41駐車場場