カムイヌプリ(759m) 東峰(山頂標識754m)中峰(三角点:鷲別来馬750.01m) |
コース | トラウシナイ林道 | トラウシナイ⇒水元沢⇒だんパラ |
ポイント 登山コースは、トラウシナイ林道、室蘭岳山麓総合(だんパラ)公園から水元沢、鷲別水源地(室蘭工業大学)から水元沢の3つ。 ピークの連なる山頂からの展望は良い。山頂標識のあるピークからは登別から室蘭、噴火湾を挟んで道南の山々が見渡せる。三角点と山内先生の墓からは羊蹄山も見える。頂上からは室蘭岳が見える程度(何故か奥カムイヌプリの標識がある)。 トラウシナイ林道コースには六合目に市民に開放された山小屋がある。鎖場を避けるバイパス道、足場の悪い所には丸太の土留め(階段)もあり良く整備さた登山道が延びている。 google地図ではカムイヌプリのmountain viewが見られる。 水元沢を辿る2コースは沢沿い以外は良く整備された登山道だ。沢沿いはやや不明瞭で、渡渉地点が多く飛び石の無い所もあるので、増水時には注意。小さな滝がアクセント。 |
トラウシナイ⇒水元沢⇒だんパラ公園コース |
アクセス トラウシナイ林道登山口:道央自動車道の登別・室蘭インターチェンジを下りて、中央通(T字路)を左に曲がり、川上公園の道標に従い、桜木通に左折する。高速道路を潜って川上公園の中を通る道道井景幌別(327号)線を北上すると、左手に「カムイヌプリ登山道入口」の看板がある。 トラウシナイ林道に入ると開放されたゲートがあり、その手前に駐車場もある。ゲートには「おしらせ/ここから先は事業/専用のため/一般車両の乗り入れ/をお断りします。」の看板があるが、三合目の登山口まで車で行ける。林道は道幅が狭く、退避場所が少ない。切通のカーブには落石が転がっているかもしれないので注意。登山口には立派な看板群と登山ポストがある。駐車スペースは6台程度か。 |
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水元沢登山口:室蘭環状(道道107号)線の望洋台霊園東側の標識に従い、舗装道路を上がって行くと、右手にむろらん高原だんパラスキー場が見えてくる。スキー場の駐車場に停めると水元沢へ行き易い。室蘭岳山麓休憩所もあり、水洗トイレが使える。水元沢へは、ゲレンデの南東を目掛けて横切る近道がある。
国土地理院地図 周辺地図 |
9月9日<2022(R4)年 縦走8.606km 3合目から登り2:16 下り1:59> |
トラウシナイ林道のゲート手前で、下ろしてもらおうと思っていたが、三合目の登山口まで送ってくれるというので林道を辿って行く。砂利は良く転圧されていたが、交差する所が限られているので、愛棒一人で帰らせるのが少々不安になる。前回は、切通の手前に駐車スペースを見付けて停めたが、今回は通り過ぎるが、落石が一つあった。無事に、登山口に着きほっとする。後続車が来ないうちに下ってもらう。案内板を見るとカムイヌプリの標高が746mとなっていた。登山届をだして、登山道に入って行くと、直ぐに、靴を濡らすことのない渡渉1や板の橋もある。 |
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三合目登山口 | 案内板 | 渡渉1 | 橋 |
小さな沢には、石積みをしてあった。渡渉2を過ぎると、分岐になる。沢沿いになると、エゾノリュウキンカの保護をしているようで網で囲っていた。 |
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石積 | 渡渉2 | 分岐 | リュウキンカ |
石段風になっている沢を最後に渡渉地点は無くなる。目の前が明るくなり、カムイヒュッテが現れる。四合目と五合目の標識は見落としたのか、ナミダ坂も登りきってしまったようだ。トイレもあり、その壁には通年の料金表が打ち付けられていた。 |
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石段風渡渉3 | ヒュッテ | 玄関 | トイレ |
ヒュッテの入口を振り返ると、看板「六合目」道標「頂上まで1000m」があった。目の前に大きな岩が立ちはだかって来る。この山唯一の鎖場だが、 左からう回路を辿る。岩の基部には穴ではないが隙間があり、アフルンパロに繋がっているのかと思う。岩の上に上がって下を見下ろす。 |
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六合目 | 鎖場 | 岩の基部 | 岩の上 |
鎖場を過ぎると、樽前山、ペウレ峰、風不死岳が見えて来る。合目の標識を頼りに登って行く。 |
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樽前山 | 七合目 | 八合目 | 九合目 |
東峰の直下から展望が開けだす。東峰には山頂標識「カムイヌプリ山頂七四五m」が立っている。木立に鐘も吊り下げられている。登別の幌別ダム、椴法華岬、漁港、ポンアヨロが見えていた。やはり、ここが広いし、山頂標識を立てるのにふさわしいと思うが、最高地点では無いので標高は必要ないのではと思う。ニセコのイワオヌプリのように標高を表示しない方が良いのではと思う。以前は、ここが頂上だと思って帰っていた。 |
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東峰が | 山頂標識 | 鐘 | 幌別 |
室蘭側の方が良く見え、鷲別岬、イタンキ岬、母恋富士、測量山、室蘭市街、有珠山 白鳥大橋、噴火湾を挟んで有珠山が見えていた。 |
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鷲別岬 イタンキ岬 母恋富士 測量山 室蘭 有珠山 白鳥大橋 |
主稜線の延長上に見える室蘭岳を見ながら辿って行く。室蘭市街を眺めながら僅かにアップダウンを繰り返すと、三角点に辿り着く。 |
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室蘭岳 | 室蘭 | 三角点 | 標石 |
三角点からは、羊蹄山や室蘭が見えた。更に、奥に進むと室蘭港の全体が見えて来る。直ぐに、「山内先生永遠に眠る」と刻まれた石碑がある、碑陰には昭和49年7月14日/登別市山●●」と刻まれている。追悼碑なのか墓なのかは分からない。付近にはハイマツがあるが、自然なのか植えられたのかは不明だ。以前、リンドウが咲いているのを見たこともある。 |
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羊蹄山 | 室蘭 | 室蘭港 | 山内先生の墓 |
ここからも羊蹄山が良く見えていた。地図で見るより急傾斜を下って行くと、岩塔が現れる。岩に上がってみたら鷲別岬やイタンキ岬のある海岸線が良く見えた。この辺りから岩稜になり、岩壁も現れる。 |
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羊蹄山 | 岩塔が | 鷲別・イタンキ | 岩壁 |
岩の上を見上げながら辿って行き登りきると、最高地点に到着する。何故か、木立に奥カムイヌプリの標識が打ち付けられていた。頂上で、椅子を取り出し暫し休憩するが、展望は無い。立ち上がると室蘭岳の頭が見えていた。地図では、東峰や三角点と肩を並べている北峰に向かって急傾斜を下って行く。北峰のコルを過ぎる頃、室蘭岳が威圧的に見えて来る。 |
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岩の上 | 山頂 | 室蘭岳 | 室蘭岳 |
室蘭港も一望できる。振り向くと、北峰と頂上が同じくらいの高さに見えていた。大きな木が目立つ尾根筋を辿って行くと水元沢の分岐になる。分岐から少し登って尾根筋を下って行くと、木のゲートがある。尾根から沢に下った所に滝がある。 |
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室蘭港 | 分岐 | 木のゲート | 水元の滝 |
水元の滝からはピンクテープを頼りに渓流の中を複数渡渉する。 |
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渓流の中を複数渡渉4 | 渡渉5 | 渡渉6 |
5回位渡渉を繰り返すと、林道に出る。林道にも、小川が流れ込んでいて、軽く渡渉する。 |
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渡渉7 | 渡渉8 | 林道へ(振り返る) | 渡渉9 |
林道は段々荒れて来る。地図の左股の小川を渡渉したり、沢状地形の所にも川の表記は無いが小川が流れているので渡渉する。 |
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荒れた林道を | 渡渉10 | 渡渉11 | 渡渉12 |
荒れた道は真っ直ぐ延びているが、いよいよ幅の広くなった鷲別川を渡ることになる。川には飛び石があり難なく渡れた。林道に出て振り返ると道標「水元沢コース」が木立に括りつけられていた。カーブミラーが現れ、曲がると法面が岩壁になる。その道端に、小さ目のクマの糞があった。 |
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鷲別川渡渉13 | 振り返ると | カーブミラー | 熊の糞 |
岩壁が途切れる辺りに、分岐標識{室工大水元沢コース」「ヒュッテ」が立っていた。沢に下りると、困ったことに飛び石が1つ欠けていて渡れない。何個か石を投げ入れ足場を造り、渡りだすと石が安定していなかったようで、見事に踏み外す。仕方がなく、水の中をジャブジャブと歩く。渡渉地点を振り返ると、岩壁の下は護岸工事をしている。渡った所に石碑風の道標があり左が登山道のようだ。右の荒れた道は、右岸沿いに延びていて渡渉13に繋がっていたのかとも思う。 |
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岩壁 | 分岐 | 渡渉14を振り返る | 石碑風の道標 |
小さな沢を渡り、林の中を登って行くと道標「水元沢コース」が木立に括りつけられていた。途中荒れた道が分岐するが道なりに登って行くと、道標は無いがヒュッテとゲレンデの分岐になる。ゲレンデの出口に看板があり振り返ると、クマの糞の情報提供だった。市外局番が記載されていないので、携帯電話では欠けられないなと思う。 |
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渡渉15 | 道標 | ゲレンデへ | 振り返る |
ゲレンデの奥のカムイヌプリを振り返りながら登山口の駐車場に向かう。登山口に着いても愛棒の車が無い。電話をするが通じない。スキー場の駐車場に行ってみたら車だけがあった。休憩所へ探しに行ったりしていたら、道の方から現れた。どうやら、途中まで迎えに行っていたようだ。改めて、噴火湾やカムイヌプリを眺めて終わる。 |
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カムイヌプリ | 休憩所 | 噴火湾 | カムイヌプリ |
=頂上考= 国土地理院の地図にはカムイヌプリの標高が746mとなっている。以前からアマイモノコさんが最高地点ではないかと指摘していたが一向に直らない。シュウさんが、後志森林計画区(室蘭)基本図41昭和41年6月(1966年6月)の地図に759.0mの表記を見付けた。その地図には現在と殆ど変わらない三角点:鷲別来馬750.08mも載っている。それを補完するために、国土地理院の地図とそれに埋め込まれているデータをGPS(0点は補整していない)の数値と比較してみた。 現 状 地図のデータ GPS 三角点を基準に差を 山頂標識 745 748.1 752.36 4.80 +750.0=754.8 三角点 750.01 749.4 747.56 0 750.0 奥カムイヌプリ 746 743.6 761.02 13.46 +750.0=763.46 頂上は759.0mより高そうだが、公式の数値としては妥当な数値ではないだろうか。このことから、地図上の746はカムイヌプリの正真正銘の頂上759.0mとなる。奥カムイヌプリの標識は早急に撤去して欲しい。 |
コース | トラウシナイ林道 | トラウシナイ⇒水元沢⇒だんパラ |
二人の山行記録もくじへ 次カムイヌプリ・室蘭岳縦走へ アソビホロケール山へ |
山行記録 2022(R4)年9月9日(木) 晴れ トラウシナイ林道からダンバラ公園縦走8.606km 登り2:16 下り1:59 8:35三合目登山口→8:36渡渉→8:42橋→8:44飛び石→8:46渡渉→8:55作業道分岐→9:03エゾノリュウキンカ→9:26六合目ヒュッテ(山頂まで1000m)→9:38鎖場→9:45七合目→10:01八合目→10:14九合目→10:22山頂標識10:24→10:34三角点→10:36山内先生の墓→10:53山頂11:01→11:24水元沢分岐→11:38水元の滝→沢の中で渡渉が続く→11:48作業道(右岸へ)→11:50渡渉→11:53渡渉→12:00渡渉→12:03渡渉(左岸へ:道標)→12:12工大分岐・渡渉難所12:16→石の道標→12:18渡渉→12:22道標→12:34分岐→12:49分岐→12:52ゲレンデへ→13:00登山口駐車場=電話通じず探す=13:05休憩所駐車場 |