上二股峰山(770.3m) 三角点:奥沢761.8m 702m峰 |
ポイント タワーが2本ある702m峰は小樽湾や市街が良く見える(特に朝里側の見晴が良い)。タワーが1本の本峰は山頂が平なので、景色の良いところが限られている。本峰には三角点「奥沢(761.8m)」がある。 |
奥沢無線中継所作業道ルート |
アクセス 国道393号線を「赤井川村」に向けて上がって行くと、「毛無山展望所」がある。更に、上がって行くと地図に記載されている「毛無山」を過ぎた辺りに「キロロ10km」の道路標識があり、右に百葉箱の設置された駐車スペース(現在駐車禁止)がある。 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2008.12.24」へ 周辺地図 |
12月24日<2008(H20)年 往復スキー5.268km 登り1:31 下り57> |
最初は送電線の地図の614近くにある林道を目指すが、除雪されていないので、入口近くの雪山をスコップで突付いてみたが硬くて諦める。 戻って、NTTドコモの奥沢無線中継所の作業道を辿ると、樹氷で真っ白だった。スキーのトレースも雪に埋もれているので、20cm位の新雪をラッセルする。小休止で、一寸気を抜いたら、右に傾き出しそのまま転んでしまう。フカフカな雪なので、右足のスキーを外して、スキーに手を添えてようやく起き上がる。 作業道が分岐する手前から、トレースがバイパスして本峰を目指すので、いきなり40cm位のラッセルとなる。今日は、702m峰を先に辿ることにする。702m峰は小高い丘になっているので、登って行くが残念ながら小樽や朝里の市街は雪で見えなかった。 |
作業道を | 樹氷で真っ白 | 702m峰へ | 702m峰 |
それでも、本峰に建つパラボラアンテナを望むことができた。次に本峰の山頂を目指すが、今日は、展望が望めないので、平坦な山頂の一角にある最高点に到達することを目標とした。途中で、本峰のパラボラアンテナが右に見え出す。何も遮るものが無い作業道を登って行くと、先程のトレースが左の法面を上がってきて合流する。作業道は大きく、Uターンすると切り通しの法面に顔が現れる。
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702峰から本峰を | 本峰のアンテナ | 左からトレースが | 法面の顔 |
702m峰は望めるが、この辺りは展望の開けている所なので残念だった。トレースはパラボラアンテナの目前で藪に入って行くので、てっきり山頂を目指すのかと思いトレースに従う。 トレースは崖へと進んで行くので、トレースから外れて独自に山頂の尾根を目指す。山頂をGoogleで見たときに白い縞模様に見えるが、それは白樺の幼木だと思った。この雪で真っ白になった幼木が行く手を塞ぎ、方向感覚を鈍らせる。遂に、主稜線を通り越して、三角点近くに向かってしまう。大きな木の傍まで辿って、ギブアップして戻る。 |
702m峰を | 本峰のアンテナ | 青空と樹氷 | 樹氷の大木 |
高みを探しながら辿ったら山頂に行けると思ったが、余りにも平らなので駄目だった。帰りは忠実にトレースを踏む。たまに青空になると樹氷が綺麗だった。スキーの板も入れることが出来ないくらい密生した白樺の幼木の藪を横目に見ながら、崖の縁まで帰り着く。 先行者のトレースが何処まで行っているのか気になり、トレースを辿ってみる。トレースは藪の無いところに出た。滑り降りるのに丁度良かったのか、そこから滑り降りていた。 再び、NTTのパラボラアンテナを目指す。その途中、朝里ダムを造った時に採石された石切山(三角点:鹿踊場)とその本峰である「吹上」が見えた。パラボラアンテナに着いて昼食場所を探すが、風が強かったので風の無い林の中に落ち着く。崖越しに小樽港でも見ながらと思ったが、吹雪模様になり何も見えなかった。 |
青空と樹氷 | 白樺の幼木の藪 | 吹上 | パラボラアンテナ |
それでも、オニギリを食べ終えてやれやれと思って、樹氷やたまに出る青空を見上げて引返す。パラボラアンテナに戻ると、二人の作業員が登って来た。この二人はスノーシューズだったが、なんとわれわれのトレースを、更にスコップで雪かきしながら大きなプラスチックの橇を引っ張っていた。凄いパワーに驚く・・ お陰で、下りは、ドラキュラが棺桶を引きずったようなガタガタの溝を滑ることになる。がっかりしながら駐車場に戻る。 |
樹氷 | 青空と樹氷 | 棺桶を引っ張った? | 駐車場へ戻る |
1月20日 <2002(H14)年 スキー 登り2:10 下り1:10> 北の山游詩:港の見える峰 |
今日は天気が良かったので、あわよくば松倉岩までと思い、地図3枚を持ってきた。百葉箱のある駐車スペース(現在駐車禁止に)に着くと、犬を連れたカンジキの男性が出発するところだった。この駐車スペースからは朝里川スキー場のリフトが間近に見える。 |
昨日降った雪が意外と深く、膝がわずかに出る程度だった。先行者が途中までラッセルしてくれたので、すぐ追いつきラッセル交代となった。702m峰の白く丸いタワーが見えてくると分岐となる。分岐のところで休んでいると、先ほどの男性が登ってきた。男性は702mのアメダス気象観測タワーに行くとのことだった。
分岐からはわれわれだけで行くことになり、雪が深くラッセルが大変だった。途中の登りでは木が無いので、対岸の増毛の山々の暑寒別岳、樺戸山塊が良く見えた。 |
途中のスロープ | 青空に続いていそうな道 | 林道分岐(左へ) | ケアラシの海面 |
小樽湾の沖は気温が低いためか、ケアラシ状態で海面が真っ白だった。
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ケアラシの名残と増毛の山々 |
寒い山にケアラシで湿った空気が吹き上がったのか、樹氷が綺麗だった。樹氷の林をさ迷いながら奥へ辿ると、761.6mのパラボラアンテナ1本ある頂上に辿り着く。山頂からは、木が邪魔して小樽湾が見えなかった。ここで、疲労がピークに達したので、松倉岩に行くことをあきらめた。 それでも、少し余裕があったので、頂上と思しき最高点を探してみた。松倉岩と小樽湾が見える所がないか探しながら帰ると、その甲斐あって小樽湾が良く見える所を見つける。どうも三角点がある付近らしい。 その奥に塩谷丸山が顔を出している。隣の天狗山から於古発山は台地状になっているのが良く分かる。 |
雪化粧の木々 | 塩谷丸山を望む | 山頂で小樽港と(大×) | 台地状天狗山 |
小樽湾と対岸の増毛を見ながら、船や港湾施設の音を聞きながら、見とれて、無事、食事をする。恩根内林道は展望台から白い線で見えたが、かなり下にあっった。食事が終わり、また、思い思いの雪化粧をした林の中を下って行く。 |
小樽湾と対岸の増毛 | 恩根内林道 | 思い思いの雪化粧 |
改めて、頂上直下の下りでは目の前に展開する展望を楽しみ直す。増毛の山々をバックにした石狩湾、朝里方向から石倉山、第一吹上8マサリヌプリ)、第二吹上、屏風岳、朝里天狗岳、長峯、余市岳が連なって見える。その山々の間に和宇尻山、春香山、手稲山と思われる山々が見えた。サングラスを外すと、真っ白な新雪がキラキラと輝いていた。 |
石狩湾 石倉山 第一吹上 第二吹上 手稲山 屏風岳 朝里天狗岳 余市岳 |
下山ついでに702mのアメダス気象観測タワーにも寄り道をする。ここからは、朝里の市街と余市岳が良く見えた。帰りにスノーシュズのご一行さん10人以上の足跡あり、分岐まで来ないで、途中から直登した模様だ。最後に朝里の町並みを見て下山する。キラキラと光る新雪の上に兎の足跡が残っていた。 |
屏風岳 朝里天狗岳 | 702mから余市岳 | 朝里の町を | 兎の足跡(大×) |
=地名考= ★オンネナイとはアイヌ語で、大きな川という意味だ。小樽にしてみると勝内川は大きな川だ。 ★於古発とはウ・コ・パシと言い、急流が走りよると言う意味だ。また、オロ・アツと言う人もいる。ニシンの群来(くき)を意味する。市内にある妙見川は、昔、於古発川と呼ばれていたらしい。 ★毛無もアイヌ語では林の中の意味もあり、日本語の当て字と意味が正反対だ。 ★奥沢もオクシ「川向こう」の沢だったのだろうか。そうすると地名に意味を持ってくる。 |
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二人の山行記録 2008(H20)年12月24日(水)曇り 往復スキー5.268km 登り1:31 下り57 8:45駐車場→9:29分岐→9:42P702→10:16アンテナ(徘徊・昼食)11:28→12:11分岐→12:25駐車場 2002(H14)年1月20日(日)晴れ スキー 登り2:10 下り1:10 9:24駐車場→10:05分岐→10:48アンンテナ周辺徘徊11:34→11:34港の見える峰(昼食)12:35→12:46アンテナ→13:07分岐→13:18(702m)→13:32分岐→13:45駐車場 |