定山渓小天狗岳(764.7m)
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 ポイント
 さっぽろ湖が見えて眺望が良いが、階段が続くので膝に注意。最近、木段が腐って支えていた鉄棒が登山道の至る所に顔を出しているので、くれぐれも転ばないように注意が必要だ。一部、地獄の針の山状態で、危険になっている(現在は、鉄棒の頭に白いペンキが塗られて認識し易くなっている)
木挽より(’03.6)
定山渓ダム資料館コース
時期 6/17 6/22 7/30 8/9 10/4
1995(H7) 2003(H15) 2022(R2) 2008(H20) 1998(H10)

 アクセス
 道道1号(定山渓レークライン)線を走り「定山渓温泉西2」の交差点から定山渓ダムを目指す。ダムへの道はダムが出来る前は小樽の朝里に抜けていた旧道だ。定山渓ダムの前は園地になっていて、広い駐車場があり立派なトイレもある(トイレはダム資料館にもある)。駐車場には「定山渓ダム下流園地の開園期間は4月下旬〜11月上旬、開門は9時、閉門は17時」の看板が立っている。ダムを右に見て、左側に登山口の看板があり、法面を辿ると並木の中を歩き登山口に着く。
 国土地理院地図 周辺地図
 6月17日<1995(H7)年 登り1時間>
ダムの前(大×)
 定山渓ダムから道路の橋の下を潜って登って行く。前半は板の階段で登り難い。登って行くと、岩塔があり山の雰囲気がある。
 ひどく暑い日だったので、愛棒は何回も休んでしまう。ベンチを通り過ぎると山頂に辿り着いた。
 頂上は狭いが、定山渓ダム、烏帽子岳、神威岳などが見える。頂上からは、さらにダムの方へ下る道がある。
木段(大×)
 6月22日<2003(H15)年 単独 登り54分 下り37分>
 ダムの駐車場から舗装道路をダムを見上げながら、資料館方向に向かっう。資料館とダムの上にある管理到棟の位置関係が良く分かる。上の駐車場の片隅に登山口へと延びる小路がある。近づいて行くと道標があり、階段を登って行く。
ダム 資料館と上の管理棟 登山口へ 道標
 階段を登り切ると、道の片隅に「小天狗岳登山道」の道標が立っていた。道端に咲くオオダイコンソウの花を見ながら、ダムや上の管理棟を眺めて登って行くと、上としたを繋ぐ階段が見えて来る。ダム堤頂遊歩道と言うようだ。
道標 オオダイコンソウ ダムを ダムの上への階段
 再び、金属製の道標が立っていて、法面の片隅に延びる登山道を登って行くと、色々な看板が立つ登山口に到着する。金属板のルート図や注意書きを眺める。
道標 登山口 ルート図 注意書き
 登山口から、沢伝いに行き、道路の下をくぐり、橋の下にでる。ダムのゲートが開いていない季節にはこの橋の袂の空き地に乗り上げて、ここから登る人もいる。
 登山道は木段が多いので、高さが合わない人は意外と膝にくる。無理しないで休みながら登ろう。登山口の標識には800段の階段があり、登り50分と書かれているが楽しみながら登るには1時間以上は必要だ。最近は、この木段を支えている鉄棒が木が腐って無くなって剥き出しとなっている所が多いのでくれぐれも気を付けよう。転ぶと大変なことになるのではと心配だ。

 丁度、半分位登ったところに道を塞いでいる岩搭が現れる。これに登るとこの山一番の景色が堪能できる。足の下は絶壁だった。
登山口 橋をくぐる 岩搭から無意根山 絶壁
 岩塔に上がると、神威岳、さっぽろ湖、定山渓ダム、定山渓温泉、札幌岳が眼下に広がっていた。
                               ←大
神威岳  さっぽろ湖 定山渓ダム        定山渓温泉     札幌岳
 改めて、定山渓ダムわ眼下に見て下りようと思ったら、烏帽子岳と神威岳が見えていた。ツルアジサイの白い花が咲いている登山道を登って行くと、ダムと定山渓市街が見えて来る。
定山渓ダム 烏帽子岳と神威岳 ツルアジサイ ダムと定山渓
 道端にはオオカメノキの白い花が咲いているが、登山道は草に覆われて来る。山頂に上がると、三角点が真ん中にあり、奥に山頂標識があった。山頂からは、さっぽr湖と木挽展望台、木挽大橋が眼下にある。
オオカメノキ(大×) 草の生い茂った道 頂上 湖と木挽展望台
 頂上からは余市岳、定山渓天狗岳、烏帽子岳神威岳が間近に見え、手稲山は遠くに見える。
余市岳と定天 烏帽子岳 神威岳 手稲山
 八剣山は少し離れて見える。頂上に新たに設置された円盤にも山名が刻まれている。頂上からはさらにさっぽろ湖側に登山道が下がって行くが、山メール仲間の藤本さんによれば、さっぽろ湖畔まで下りられ、湖畔沿いを通り小樽内川が湖に注ぐところにでることができるらしい。道はかなり荒れているので、ハイカーは無理かもしれない。帰りはさっぽろ湖や烏帽子岳と神威岳を見ながら下る。
八剣山 湖へ下りる道 尾根道からさっぽろ湖を 烏帽子岳と神威岳
 途中で岩塔を何とか撮そうとしたが、思うように行かなかった。登山口から舗装道路を下って行くと、登りの時には気がつかなかった午後5時閉門の看板を見る。大きなダムの展示物やダムをみながら駐車場に到着する。
岩塔を振り返る 注意書き ダムの展示物 駐車場へ
 7月30日<2020(R2)年 往復4.403km 単独 登り1:22 下り遊歩道経由48>
 ゲートの開門時間9時前に着きそうだったので、心配しながら車を走らせて来たら時間前に開いていた。駐車場には先行者が登山口へと足を運んでいた。駐車場の一角にある定山渓ダム下流園地案内図を眺めて、登山道入口では無くてピクニック広場の中の舗装道路を登って行く。ダム資料館はコロナウイルスのために閉館していた。野外展示広場に上がると、奥に登山口が見える。閉門時間の注意書きやルート図は、更新されていた。以前の看板は地べたに置かれていた。
駐車場 展示物 登山口 案内板
 白井トンネルと神威トンネルの間に架かる橋(樹海橋?樹林橋?)を潜って沢を渡る。右側が沢の急な道を登って行くと、樹名板「ホオノキ」が目に付く。大きな倒木が道を塞いでいたので乗り越えると、また倒木がある。傾斜が増すと、ロープが垂れていた。倒木を交わし、鎖場を登って行くと、尾根筋になり、真新しい丸太の階段にロープが垂れていた。行く手を塞ぐように岩塔が見えて来る。
橋桁を 倒木 ロープが 岩塔
 岩塔に行くと、この山一番の景色が広がっている。以前は岩塔の上に上がって、烏帽子岳や神威岳を見たが、鳥の毛だらけだったので止めた。猛禽類が鳥を食べた跡なのだろう。岩の上に上がらなくても、ダム、駐車場、定山渓、盤ノ沢山、夕日岳、空沼岳、札幌岳、朝日岳、五明山が見渡せた。
                     ←大
ダム 駐車場 定山渓 盤ノ沢 夕日 空沼 札幌 朝日 五明山 岩塔
 再び、急登になるとロープが垂れていた。足元には、頭を白く塗られた鉄棒が残っていた。急登の途中に、子供が座るのに丁度よさそうな幹がある。座って見るが稀府岳にある{お知り合いの木}の座り心地ではなかった。再び、丸太の階段とロープが垂れている。しばらく、ロープの垂れた道を登って行くと、先行していた男性が下りて来た。主稜線に上がると、東側の木立が切れていてダムを見下ろすことが出来た。手稲山も遠望できた。ダケカンバの樹名板が現れると、間もなく頂上に到着した。山頂では、全く展望が無くなっていた。
小ベンチ ダム 手稲山 山頂
 頂上を通り越して西へと下る道を辿ってみたが、以前よりは藪が濃くなっているようだった。余市岳を眺めて引き返す。山頂へは寄らずに、愛棒に電話をして、そのまま主稜線を下って行く。木立の切れ目から、木挽大橋、ダムと定山渓、烏帽子岳と神威岳を眺めて、急傾斜を下って行く。
余市岳 木挽大橋 ダムと定山渓 烏帽子・神威
 帰りは、白井トンネルと神威トンネルの間にある橋(樹海橋、樹林橋?)の袂から小樽定山渓(道道1号)線に上がる。神威トンネルからダムの上に行き、さっぽろ湖を見ながら涼む。
道道1号 神威トンネル ダムの上 さっぽろ湖
 ダムの遊歩道を人道橋に上がって、烏帽子岳、神威岳、さっぽろ湖、定山渓ダムを見回す。
           ←大
烏帽子岳 神威岳 さっぽろ湖 定山渓ダム
 最後に、道路の真上から、烏帽子岳、神威岳、さっぽろ湖、定山渓ダム、管理支所を眺める。下って行くと、老犬と老人が上がってきていた。マスクをしていないので、早々に交差する。
                     ←大
烏帽子岳 神威岳 さっぽろ湖 定山渓ダム           管理支所
 
 8月9日<2008(H20)年 往復3.813km 単独 登り44分 下り23分>
 案内板が駐車場の一角に設置されていた。この案内板を見ると、登山口へ行く道が良く分かる。駐車場からダムを見上げ、大きなダムの展示物を見ながら登って行くと、登山口に辿り着く。登山口に設置されたポストがあり、登山届に記帳する。登山口の標識を改めて見ると「800段の階段があり、登り50分」と書かれている。
案内板 駐車場からダムを ダムの展示物 登山口
 登山道は沢の中に延びていて、橋の下をくぐりながら辿ると、橋脚の袂にでる。ダムのゲートが開いていない季節にはこの橋の袂の空き地に乗り上げて、ここから登る人もいる。登山道は板で土留めをした階段が多いので、高さが合わない人は意外と膝にくるようだ。若い女性2人も、早々と倒木に腰を下ろして休んでいた。軽くあいさつをして、先に進む。
 丁度、半分位登ったところに道を塞いでいる岩搭が現れる。岩塔を回りこみながら上がると、無意根山やさっぽろ湖が見えて来る。
橋脚の袂に 岩搭が現れる 岩搭から無意根山 さっぽろ湖を
 眼下には登山口のあるダム下流園地、奥に進むと目の前に朝日岳があり、その後に五明山と札幌岳が岩塔越しに見える。岩塔にはとても怖くて上がれないので引返すと、烏帽子岳と神威岳が見えていた。登山道に戻ると、本格的に急な階段が続きだす。
ダムと定山渓 札幌岳と五明山 烏帽子岳と神威岳 急な階段
 土留めの板を支えている鉄棒が、板が腐って無くなってしまい剥き出しとなっている所が一部に見られる。遠くに藤野三山を見ながら、倒木を交わしながら登って行くと、急登が終わり主稜線に上がる。6月にはオオカメノキが咲いていたが、今はもう、赤い実を付け出していた。
鉄棒が 藤野三山 倒木 急登が終わる
 尾根道からは札幌岳や藤野三山が良く見えて来る。さっぽろ湖と木挽展望台も眼下に見えて来ると、山頂は間近になる。頂上手前にベンチが2つあったが、もう朽ち果てた板が地べたにあるのみだった。
札幌岳を 藤野三山 湖と木挽展望台 頂上を見上げる
 山頂にはご夫婦が休憩していた。山頂の標識は以前は高い位置に設置されていたが、今は辛うじて、地べたに近い位置にあった。三角点近くに設置されている方位盤も健在だった。以前来たときには、余市岳と定山渓天狗岳が見えていたが、今回は木立がお大きくなったのかすっきり見えない。烏帽子岳と神威岳は木立の間から間近に見え、アンテナ群の立つ手稲山は少し離れて見える。
三角点のある山頂 方位盤 手稲山 烏帽子岳と神威岳
 八剣山も木立の間から見えていた。余市岳はほとんど木立の中に埋まっていた。頂上からはさらにさっぽろ湖側に登山道が下がって行くが、道はかなり荒れて来ているので、ハイカーには無理だろう。
 帰りはさっぽろ湖を見ながら下る。登る時に出会った女性2人はまた、休んでいた。相手は苦笑しながら軽くあいさつをする。山頂から景色を見て、山の素晴らしさを見付けて欲しいと思いながら下る。再び、岩塔が目に入る。
八剣山 余市岳 湖へ下りる道 岩塔
 また、岩塔の上に立つと、眼下にはさっぽろ湖の全景が見え、木挽展望台、ダムの堰堤、ダム下流園地が見えて来る。
                     ←大
木挽展望台          さっぽろ湖            定山渓ダム  園地
 下山途中に、キアゲハが地べたに止まっていたので、写そうとすると人を警戒して、直ぐに飛び立ってしまう。
 10月4日<1998(H10)年登り1:00 下り53>
 職場の観楓会で定山渓温泉に一泊した次の日の朝に、愛棒に迎えに来てもらって定山渓天狗岳に向かう。ホテルを出た途端に雨が降って来た。林道の入口に着くと、登山口まで行って引き返して来たというご夫婦に出会う。晴れ間を見て林道をと25分位で東尾根コース(現在は跡形もなし)の登山口、それから10分で熊の沢コースの登山口に辿り着く。
 登山口から少し入りかけると雨が強くなり、登山道も荒れていたので引き返すことにした。林道を歩いていると、晴れ間が出て来たので、引き返しかけたが、やはり雨が強くなり本当に諦める。
 予定を変更して登山道が確りしている小天狗岳に向かう。ダムの駐車場に辿り着くと、登山者が大勢いた。途中で、雨が降ったり晴れたりと安定しなかったが、岩塔がありその上に上がって見る。頂上に登ると、定山渓天狗岳見えていた。頂上は狭く、人で溢れていたが、なんとか記念写真を写せた。直ぐに、下のベンチに戻り、昼食とする。昼食の間も、雨がぱらついていた。
 帰りは、烏帽子岳、神威岳、定山渓の町並み、さっぽろ湖、木挽大橋、定山渓ダムを見ながら下るが、登山道は登りよりもさらに濡れていて滑った。
山頂(大×) 定山渓の市街(大×) 木挽大橋 ダム

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2020(R2)年7月30日(木) 晴れ 往復4.403km 単独 登り1:22 下り48 単独
 8:58駐車場→9:06登山口→9:06橋桁→9:42岩塔9:46→10:20頂上10:28→10:43岩搭横→10:59舗装道路へ→11:00神威トンネル11:03→11:12登山口→11:16駐車場
 2008(H20)年8月9日(土) 晴れ往復3.813km 単独 登り44分 下り23分
 11:20登山口→11:41岩塔11:43→12:04頂上12:09→12:21岩搭横→12:32登山口
 2003(H15)年6月22日(日) 晴れ 登り54分 下り37分 単独
 9:35登山口→9:59岩塔→10:29頂上10:36→10:52岩搭横→11:13登山口
 1998(H10)年10月4日(日) 曇り、時々雨、一時晴れ 登り1時間 下り53分
 :登山口→33岩塔→27頂上→28岩塔横→25登山口
 1995(H7)年6月17日(土) 晴れ 登り1時間