イチャンコッペ山(830.3m)三角点:一安公岳ichiankodake( 828.7m)

 ポイント
 家族向きで、展望は良いが、頂上で休むところが狭い。支笏湖と周辺の山々を見ながらコブを3つ位アップダウンを繰り返しながら登る。景色は電波反射板がある785mのコブ(八合目)が一番良い。合目の標識は、ほとんど無くなった。
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
ポロピナイコース

 アクセス
 札幌から国道453号線を走り、オコタンペ湖への分岐を右に見過ごして下ると、ヘアピンカーブがある。
 この傍に、広い駐車場があり、登山口は駐車場の反対側車線で、ヘアピンカーブの曲がり角だ。
 国土地理院地図 周辺地図
ヘアピンカーブの付け根
 9月26日<1999(H11)年 登り1:38 下り1:13>
 始めから結構な急な坂でこれを過ぎると、下り坂になる。何度か登ったり下ったりして、林道を幾つか横切って越えて行く。始めのコブに一合目があり、二つ目のコブからは支笏湖が見えるようになる。三つ目のコブを登って、一時下って反射板のある八合目に向かって登る。頂上へは下がって、また、登る。この尾根道の景色は頂上よりも良いかもしれない。
 山頂標識からは恵庭岳の火口が真正面に見える。直ぐ下に支笏湖が、対岸に風不死岳、樽前山が見える。頂上にアンテナが林立する紋別岳も見える。
支笏湖 山頂標識(大×) 支笏湖(大×)
 支笏湖の湖面は日が射すと色が変わり綺麗だった。下山するときにも支笏湖が間近に見え、支笏湖に下りて行くような錯覚に陥る。お花畑に花が咲いていると綺麗だろうと思った。
 10月19日<2010(H22)年 往復7.849km 登り1:46 下り1:13> 
 ポロピナイの展望台は支笏湖が見えるように木を切ったようで、キムンモラップ山やモラップ山も見えていた。早めに、下りの歩道に渡り、ヘアピンカーブの登山口を目指す。登山口には登山届けポストが復活していた。記入を済ませて、いきなり幌平山の山腹に延びる急登を登って行く。風邪気味の体は重たく喘ぎながら登って行くと、もう、ご夫婦連れが降りて来た。
駐車場から ヘアピンカーブへ 登山届けポスト 急登を
 登山道は笹刈りがされていて、快適で、見上げると青空と紅葉が綺麗だった。高度が上がると逆光で黒光りしている支笏湖の上に風不死岳の黒いシルエットが見えて来る。隣の恵庭岳も間近に見えて来るが木立越しですっきりしない。
青空と紅葉 青空と紅葉 風不死岳が 恵庭岳が
 傾斜が緩やかになると、反射板のある785mのコブが見えるようになる。紋別岳もアンテナ群を光らせていた。今度はトラバース気味にコブを乗り越えて行く。登山道の角度が変って反射板のあるコブが右から左へと動き出す。右手にはキムンモラップ山とモラップ山が仲良く見えて来る。
反射板が 紋別岳が 反射板に向って モラップの山
 登山道は反射板のあるコブを真正面に見るようになり、下り気味になる。樽前山と風不死岳が良く見える所もある。614mのコブの北側に回り込むと、いきなり笹が被って来る。帰りのために、手当たり次第笹を折りながら登って行く。植林地に入ると、再び、良い登山道に変り、反射板への急登に入る。
反射板に向って 樽前と風不死が 笹が被って 植林地
 反射板の登りは、反射板が見えているが、中々着かない。恵庭岳を見ながら一息入れながら、登って行く。
反射板の登り 恵庭岳が 反射板が間近に もう直ぐ反射板
 登って行くと、男性がシャッターチャンスを狙って支笏湖の方を見ていた。われわれも振り向くと、支笏湖を囲むように、紋別岳、モラップ山、樽前山、風不死岳、多峰古峰山、白老三山、恵庭岳が見えていた。
                               ←大
 紋別岳    モラップ山        樽前岳 風不死岳      多峰古峰     白老三山 恵庭
 785mのコブに上がると、反射板の支柱が邪魔だが、恵庭岳、漁岳、空沼岳が連なって見えた。
                     ←大
恵庭岳             漁岳         空沼岳
 最近、空沼岳から瓢箪沼まで、HYMLの仲間が笹刈をしたので、感謝の気持ちで一杯になる。今回は、合目の標識が見当たらなかったが、確か、反射板は8合目だったかなと思いながら、山頂を目指す。アップダウンを繰り返しながら登って行くと、樽前山と風不死岳が良く見えて来る。最後の登りをクリアすると山頂標識が立ってる。
空沼岳を 山頂へ 樽前と風不死 山頂へ
 早速、混まない内にと、山頂標識と記念写真を撮す。地図がガイドの西條さんの言葉「最高地点に登らなければ登頂したことにはならない」を思い出し、私一人で三角点のマークのある山頂を目指すことする。山頂標識の奥の笹薮を良く見ると、道床の確りした道がある。幸い、笹の丈も低く、藪漕ぎしないで辿ることが出来た。山頂はこんもりしていて、その回りが空堀のようになっている。上がって見たら棒杭があり人一人が立てるスペースもある。残念ながら三角点を探すことが出来ず。樽前山と風不死岳を撮して、山頂を後にする。
山頂標識と(大×) 山頂 棒杭 最高地点から
 山頂標識に戻って、シートを広げ昼食にする。ココアを飲みながら、オニギリを頬張っていたら、後続者が次から次と到着する。平日なので、あまり混まないかと思い、真中に陣取ってしまったので、早々に引き上げる。山頂標識からは紋別岳、樽前山、風不死岳、多峰古峰山、恵庭岳が見えるが、反射板の方が良く見えるかもしれない。
                         ←大
紋別岳         樽前 風不死岳  多峰古峰       恵庭
 パノラマを撮し終わり、恵庭岳を見ながら反射板に向う。帰りは反射板越しに恵庭岳が良く見える。
恵庭岳を見ながら 反射板へ 反射板越しに恵庭 反射板に
 反射板の裏から、藤野三山や藻岩山が見えていた。今度は、支笏湖と風不死岳に向って下って行く。登山道は笹が被ってはいるが、幌平山の山腹越しに恵庭岳が見えて来る。
藤野の山々 風不死岳に向って 笹が被って 恵庭岳が
 幌平山の山腹をに差し掛かると、紋別岳や樽前山、風不死岳が見え出す。急傾斜を下って行くと、中国人風の男女が2組上がって来た。何処まで行くのだろうかと不思議になる。展望の無い、急傾斜を黙々と下って行くと、ようやく登山口に着く。
紋別岳 樽前と風不死 幌平山の山腹 登山届を
 11月23日<2004(H16)年 往復7.456km 登り1:33 下り55 単独> 
 登山口には登山届のポストが設置されているので、早速記入するが、今日一番乗りだった。「立ち入り禁止台風18号による倒木が発生しており、当分の間立ち入り禁止とします。平成16年9月9日石狩森林管理所長」の看板が道を塞ぐロープにぶら下げられていたが、自己責任で入らせていただく。始めから結構急な幌平山(718.2m)の裾をグイグイ登って行くといきなり倒木が道を塞いでいる。この倒木を乗り越え進むと木立越しに恵庭岳が顔を出す。振り向けば、モラップ山方向の湖面に天子の梯子と言うよりはスポットライトのように朝日が照らしていた。電波反射板のある785mのコブが見え出し、幌平山の山頂がもう少しというところでトラバースし、次のコブに向って下る。
倒木が道を塞ぐ 恵庭岳が顔を出す モラップとSライト 785mのコブ
 コルから支笏湖を見ると樽前山や風不死岳が逆光の中に見えていた。次のコブからは支笏湖と反対側の斜面を辿るので、暫し支笏湖とお別れするが、空沼岳が顔を出していた。この後、何度かアップダウウンを繰り返して、林道を幾つか横切り越えて行く。以前着たときには合目の標識が完備されていたのだが四合目しか目に入らなかった。コブを越えると電波反射板のある785mのコブが真正面に見えてくる。頂上は右奥の位置になる。785mのコブに近づくと笹原になりいきなり展望が開ける。
風不死と支笏 空沼岳を望む 785mのコブを見上げる 785mのコブに
 鉄塔が無ければ360°の展望が得られるが、それでも贅沢過ぎる景色だった。左から紋別岳、モラップ山、樽前山、風不死(ふっぷし)岳、多峰古峰(たっぷこっぷ)山が逆光で光る支笏湖を囲んでいた。支笏湖は恵庭岳で切れるが、雪を擁いた山並みが漁岳から空沼岳に広がっていた。更に右には藻岩山や札幌市街が広がっているが、煙って写真にはならなかった。
                     ←大
紋別岳 モラップ山    樽前山 風不死岳    多峰古峰
                     ←大
恵庭岳          漁岳        空沼岳
 頂上方向を見ると登山道が笹原に伸びていた。また、下って登って行くと山頂標識に着いた。山頂標識からは支笏湖がより近くに見える。振り向くと頭を雲で覆われていた恵庭岳が丸い火口を見せていた。
頂上方向を 支笏湖がより近くに 恵庭岳が 山頂標識
 頂上に着いたので愛棒に電話をする。まだ、時間が早いのでおにぎりを立ち食いをしながらキョロキョロと下を見る。結構、山の下まで林道が通じているので、この林道を使って登ることを考えていた。
 食べ終わり、そそくさと下山を開始する。785mのコブと恵庭岳が綺麗に見える。更に、こぶに上がると恵庭岳の頭から雲が取れ全体が見えるようになった。転げるように下ると恵庭岳の頭から噴煙のように雲が伸びていた。
 途中で、勢い余って登山道を越えてしまいバックする。幌平のコルからの支笏湖はまた朝とは違った綺麗さがあった。
785mのコブと恵庭岳 コブから恵庭岳 雲が噴煙のように 綺麗な支笏湖

 =三角点を探して=
 山頂看板のあるところは、山頂ではなく、看板から北へ70m位の所にこんもりとした山頂がある。その東側に三角点があるはずだが、いまだ探せていない。探し当てた人は、ご一報下されば嬉しいです。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2010(H22)年10月19日(火) 晴れ 往復7.849km 登り1:46 下り1:13
 9:35駐車場→9:38登山口→11:05反射板(八合目)→11:21頂上(最高地点11:31)11:51→12:04反射板→13:02登山口→13:04駐車場
 2004(H16)年11月23日(火) 晴れ 往復7.456km 登り1:33 下り55 単独
 7:33登山口→8:14四合目→8:49八合目(反射板)→9:06頂上9:19→9:32八合目→10:14登山口
 1999(H11)年9月26日(日) 曇り一時雨 登り1:38 下り1:13
 9:34登山口→9:46一合目→10:20四合目→10:45六合目→10:57八合目(反射板)→11:12頂上11:57→12:10八合目→12:13七合目(お花畑)→12:16六合目→12:57二合目→13:10登山口