鳩ノ巣山(621.6m)昭和(三角点:356.4m)

 ポイント
 夕張市街地から取り付き、市街地、映画の看板、ズリ山等を見ながら高度を上げ登って行く。山頂直下からは、夕張岳、芦別岳が顔を出す。南側には太平洋、勇払原野、樽前山から支笏湖の山々が見渡せる。
夕張市役所ルート

 アクセス
 夕張市役所を目指し夕張岩見沢(道道38号)線を走る。夕張市役所の駐車場に着き、入口の注意書きを見ると大きな車の制限はあるが、部外者の駐車禁止事項は無かった。就業時間前ということもあり、断わらないで勝手に空いている所に駐車させていただく。
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 2月25日<2008(H20)年 往復スノシュー4.767km 登り2:20 下り57>
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 駐車場の道路(道道38号線)沿いに見える法面につけられた道からスノーシューで登 って行く。一寸急な尾根を登って行くと、貯水槽の施設があり三角点「昭和:356.6m」を通過する。冷水山をバックに、貯水槽の施設の法面を登って行くと、細い目のキタギツネがお出迎えだ。丸々と太っているところを見ると餌には不自由していないようだ。
夕張市役所駐車場 夕張市役所をバックに 貯水槽の施設の上 キタギツネ
 尾根の南斜面は植林地で真っ暗だが、植林地の端が尾根になっている。大きなゴヨウマツのような松が現れると、植林地が終わり、明るい広葉樹の森になる。今度は、目の前の尾根に横から上がる恰好になるり、登って行くと、アンテナが立っていた。後は、尾根通しで登って行く。一息入れながら振り返ると、高松の真っ白なズリ山が目立っていた。
植林地の端を 植林地が途切れる アンテナ 高松のズリ山
 再び、南西側が植林地となり、尾根も痩せてくるので、辿り難くなる。地図の549mに上がると。一気に展望が開け、勇払原野が見え、その奥に太平洋も見える。樽前山、風不死岳、紋別岳、恵庭岳と支笏の山々が連なり、その手前に馬追山(丘陵)が見える。山頂はその奥にある。
                     ←大
太平洋 勇払原野 樽前 風不死 紋別 恵庭 馬追丘陵    山頂
 549mの尾根で足を止めて、樽前山、風不死岳、紋別岳、恵庭岳、イチャンコッペ山を遠望する。振り返ると「冷水山」が見え、ゲレンデを滑っているスキーヤーも見える。鹿ノ谷を真ん中にして、左に鬼首山、右に雨霧山が見えるが、両山とも特徴が無い。冷水山の肩越しに少し尖ったように見えるのは佐主岳だろうか。
樽前山と風不死岳 紋別・恵庭 冷水山 鬼首山・雨霧山
 馬追丘陵と由仁安平低地が尾根越しに良く見える。この尾根は林が無いので、風による悪戯(風紋)が目立つ。動物の顔の様な風紋、キツネが踏み固めた足跡が風に飛ばされず、盛り上がって見える。
由仁安平低地と馬追 風の悪戯 キツネの足跡が 盛り上がった足跡
 振り返ると風紋越しに冷水山が綺麗に見える。真新しい爪の跡がくっきりと付いたキツネの足跡も現れる。長い山頂の端に辿り着き、振り返ると真っ白な夕張岳が悠然と見えた。
風紋と冷水山 キツネの足跡 山頂の尾根へ 夕張岳
 「芦別岳」も頭をもたげる。夕張岳と高松のズリ山は白さを競っているかのようだ。山頂は平らで奥行きがあり、何処が山頂なのか分らない。主稜線の原っぱからは樽前山、風不死岳を見ることが出来る。
芦別岳 夕張岳とズリ山 山頂へ 樽前山と風不死岳
 振り返ると夕張岳が見ていたが、芦別岳はもう見えなくなっていた。主稜線は平らで長いので、何処が頂上か分らない。一番高そうなところを見つけ、山頂宣言をする。八谷和彦氏は、ここから、三角山を目指したんだが、何で鳩ノ巣山経由なのか理解できない。
 山頂は林の中で展望が悪いので、樽前山、風不死岳を見ながら少し戻る。夕張岳を見ながら昼食をと思ったら、もう雲 の中だった。何時の間にか、変な雲の覆われだしたようだ。
夕張岳 山頂 樽前山と風不死岳 変な雲
 仕方が無く、勇払原野を目の前にして昼食をする。マウント冷水スキー場にはゴンドラが動いていて、スキーヤーが滑っているのが見える。上手な人の滑りは、滑らかで早い。転んだ人は中々起きない、怪我でもしていなければ良いのだが、とか勝ってに想像してしまう。遠くに佐主岳と思われる山が、直ぐそこに鬼首山、雨霧山が見えるが、山頂を確実に同定することは出来なかった。
                         ←大
冷水山     佐主岳   鬼首山       雨霧山
 勇払原野の奥には「太平洋」が広がり、樽前山、風不死岳、紋別山、イチャンコッペ山、恵庭岳が連なり、目の前に由仁安平低地、馬追丘陵が見えていた。
                         ←大
太平洋 勇払原野  樽前 風不死 紋別 恵庭 馬追丘陵       山頂
 既に、夕張岳は姿を消していたが、その代わり、三角点「本流越:873.75m」と思われる山影が浮き出て見る。夕張岳と白さを競っていた高松のズリ山は一段と白さが増したように見える。「鬼首山」を最後に林の中を下る。下山途中、アンテナの所に着くと、アンテナの工事中だった。
三角点「本流越」? 高松のズリ山 鬼首山 アンテナ工事
 石切夕張神社の屋根には大丈夫かなと思える位、雪が積もっていた。三角点:昭和からは、アランドロンの太陽がいっぱい、日本侠客伝、網走番外地、史上最大の作戦、クレオパトラの看板が見えていた。本当に昭和だなと感心する。その奥には真っ白なズリ山があったが、往時には、真っ黒なズリ山から湯気がでていたことだろうと思いながら下って行く。
石切夕張神社 太陽がいっぱい 史上最大作戦 夕張博物館

 =買い物考=
 帰りに、栗山町に寄り、ラッキーの中に入っているパン屋のパンを買う。少し値上げしたかと思ったが、なんと国産小麦粉に替えたと言う。流石に農村の真っ只中にある店だと感心する。
 序に、小林酒造に寄って、酒粕を買う。酒粕は1kg入りで新酒粕300円、吟醸粕500円、大吟醸粕700円だったが、500円のを買う。残念ながら蕎麦屋の「錦水庵」は14時を回っていたので開店はしていなかった。
 なんたって、国産や地場物は嬉しい。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2008(H20)年2月25日 晴れ後曇り 往復スノシュー4.767km 登り2:20 下り57
 8:53市役所前→9:09三角点昭和→9:36アンテナ→10:19細尾根→11:13山頂11:33昼食11:56→12:17アンテナ→12:25三角点昭和→12:33市役所前