北海道大学人類遺跡トレイル
 地点 06/遺跡学術交流会館 07/K39遺跡学生部体育館 08/K39遺跡ゲストハウス 10/K39エルムトンネル 15/K39遺跡弓道場 18/K39遺跡付属図書館再生整備 

 ポイント
 北海道大学埋蔵文化財調査室ニュースレター第6号2009年6月号に「これらは北海道大学教育GP「博物館を舞台とした体験型全人教育の推進」の一環としてキャンパス内15か所(サテライト2-16)に設置されたものでもあります。発掘調査の成果、遺跡の立地などの情報を提供しています。」と掲載されていた。看板を辿るだけでも楽しめそうなので、後日、残りを回ってみたい。
=写真をクリックすると大きくなります=
 06 K39遺跡学術交流会館地点(札幌市北区北8条西5丁目) <'18.6.21> 周辺地図
学術交流会館前 6の看板
 北大式土器と小竪穴
○時期:続縄文文化から擦文文化
○内容:遺物包含層(集落遺跡か)
○立地:サクシュコトニ川上流側の右岸平坦地
○発見された遺構:小竪穴(2基)
○発掘:1984年
 続縄文終末の後北大V式の深鉢形土器(7世紀頃)が出土した。小竪穴の性格は不明であるが、住居址の可能性が考えられる。
 07 K39遺跡学生部体育館地点(札幌市北区北16条西7丁目) <'10.6.27、'11.11.4> 周辺地図
7の看板
 後北C2-D式土器
○時期:続縄文文化
○内容:キャンプ地
○立地:旧琴似川支流の小●川の右岸平坦地
○発見された遺構:屋外炉址(4基)
○発掘:1986年
 続縄文後半期の後北C2-D式土器まとまって出土した。屋外炉祉からは、石器の加工時に生じる砕片、動物等の小片や植物の種子(クルミやヤマブドウ)などのたねの残滓が発見された。
 08 K39遺跡ゲストハウス地点(札幌市北区北12条西8丁目)<'09.8.10> 周辺地図
大野池の河畔林 08の看板
 2000年前のキャンプ地
○時期:縄文文化
○内容:キャンプ地
○立地:サクシュコトニ川上流側の右岸平坦地
○発見された遺構:屋外炉址(3基)
○発掘:1994年
 続縄文前半期の屋外炉祉(約2000年前)からは、サケ、にしん、シカ等の動物、アサ・クルミ等の植物の遺存体が発見された。
 10 K39遺跡エルムトンネル地点(札幌市北区北17条西9丁目) <'10.6.27> 周辺地図
遊歩道脇 10の看板
   擦文文化の木製道具
○時期:擦文文化
○内容:集落遺跡
○立地:サクシュコトニ川下流側の右岸均平地
○発見された遺構:竪穴住居址(55基)
            炭化物集中(2箇所)
○発掘:1996〜1999年
 擦文前から後期におよぶ7枚の文化層からなる累重する集落遺跡、埋没河川(旧川道)からは舟材・草鞋・かんじき・曲げ物・箸など多くの有機質の道具が発掘された。
 15 K39遺跡弓道場地点(札幌市北区北12条西7丁目) <'09.8.10> 周辺地図
弓道場 15の看板
   消失住居址
○時期:縄文文化
○内容:集落遺跡
○立地:サクシュコトニ川上流側の左岸緩斜面
○発見された遺構:竪穴住居址(1基)
            炭化物集中(2箇所)
○発掘:2006年
 擦文中期の竪穴住居址(10世紀頃)が、屋根や壁の木材が燃えて炭化した状態で発見された。竪穴埋土からはクルミや炭化した種子が見つかた。
 18 K39遺跡付属図書館再生整備地点 <2015.7.11> 周辺地図
サクシュコトニ川 18の看板
   長大な煙道付きのカマド
○時期:擦文文化
○内容:集落遺跡
○立地:サクシュコトニ川上流側の左岸傾斜地
○発見された遺構:竪穴住居址(1基)
○発掘:2009年・2010年
 割り板を敷きならべた天井をもつ長大な煙道(煙出し)を作り付けたカマドのある竪穴住居址が発見された。擦文文化前期(8世紀)。
 カマドと煙道は特殊な方法(立体剥ぎ取り法)を
用いて、発見されたままの状態で屋内に展示できるように保存処理されている。
は看板に書かれた内容です。

散歩路もくじ2へ   次北大生態系トレイルへ   北の探歩訪へ

 二人の散歩路記録
 2015.7.11 2010.6.27 2009.8.10