永山岳(2048m)国立峰(2173m)安足間岳(2200m)当麻岳(2000m)沼ノ平(1413m)

 ポイント
 大雪山と思えないくらい人がいない。沢沿いの道は小川の渡渉があり、清流や滝が楽しめ、沢登りをしているかのような感じにさせられる。時計(右)回りで辿った。
愛山渓温泉コース

 アクセス
 旭川から層雲峡に向かって39号線を走り、安足間を過ぎて、正面にコンビニ、右にドライブインが見えると、愛山渓の道標がある。橋の手前の舗装道路を右に曲がる。この道路は所々未舗装で細いところもあり、入浴客も来るので注意したい。愛山渓は温泉宿があり、キャンプは禁止だった。
 国土地理院地図 登山道の地図 Google Map
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 8月30日<2001(H12)年 一周約14km 8時間30分>   北の山游詩:高原のエトピリカ
 登山口で記帳を済ませ、林道を辿ると、すぐ左に看板があり、左の登山道に入る。真っ直行くと松仙園へ行くらしい。登りは沢沿なので、川の音を聞き、清流を見て沢伝いに登って行くと、綺麗な川に橋が架かっていた。登山口から20分くらいで、三十三曲との分岐が現れる。ここは真っ直ぐ行く。
 今度は橋は無いが綺麗な川を渉る。この辺りは大きな岩が多く、歩きにくい。川には入っていないが、沢登をしているような感じがした。1時間程度登ったところで、村雨の滝が現れる。綺麗な滝で、この滝の横をロープ伝いに登って行く。
モミジカラマツ(大×) ポンアンタロマ川  エゾタツナミソウ 村雨の滝
 また、エゾノリュウキンカの花が咲く川を渉ると、まもなく沼ノ平方向との分岐で、滝ノ上分岐に到着する。真っ直ぐ登って行くと、始めは展望が無いが森林限界を過ぎるころより、沼の平の湖沼群、十勝連峰、芦別岳、夕張岳が見えだす。
エゾノリュウキンカ 渡渉地点 沼の平 十勝岳
 ま永山岳へは花と景色を見ながら登る。十勝岳は雲に覆われている最中で頂上に着くまで雲がこないようにと祈って登る。
イワブクロ 永山岳へ登る ミヤマリンドウ イワギキョウ
永山岳が近づく トウチクソウ(大×) ダイセツヒナオトギリ(大×) エゾウサギギク(大×)
タカネシオガマ ウスユキトウヒレン チシマツガザクラ オオイワツメクサ
 愛別岳の吊尾根を横から見ると、あまりにも荒々しく、我々には行けそうも無いと実感した。
           ←大
荒々しい愛別岳の吊尾根
 永山岳には岩の上に立派な山頂標識とベンチがあった。稜線を登ると荒々しい独立峰があり、間もなく分岐に到着する。右に入り、安足間岳へ向かう。
国立峰 永山岳山頂 ミヤマキンバイ 分岐手前の国立峰
 安足間岳着くと、山頂標識がなく、寂しいかぎりだった。安足間岳からは比布岳、北鎮岳、白雲岳、旭岳が望めた。
                         ←大
比布岳       北鎮岳           白雲岳方向    右は旭岳 
 安足間岳の山頂で、大雪の山々を見ながら昼食とする。天気は北側最高、南側は雲が発達してた。ここで昼食とし、比布岳に行くか、沼を行くかを相談して、沼から降りることにした。最後に、安足間岳の頂上に、ケルンがあり棒杭が刺さっていたので、記念写真を撮す。当麻岳を目指し、下山したが、稜線の道はなだらかで、どこでも歩けるところもあり、花も豊富だった。振り返りと愛別岳や旭岳が望まれた。
安足間岳頂上 稜線 愛別岳を振り返る 当麻岳の途中から旭岳
 稜線の道は花も豊富で、イワヒゲ、チングルマ、エゾツガザクラ等の花を満喫しながら散歩気分で下って行く。
イワヒゲ(大×) チングルマ エゾツガザクラ コガネギク(大×)
 引き続き、アオノツガザクラ、ユキワリコザクラ等を見ながら辿って行くと、雪田がある。ここは、ガスったら大変だと思いながら天気に感謝しながら通過する。当麻岳にはクイズのような道標があり、「当麻岳と安足間岳の表示のある看板は左へ、○×のペンキのあるところとは岩の上へ登る」と頂上となる。
アオノツガザクラ ユキワリコザクラ 途中の雪田 当麻岳頂上
 当麻岳から旭岳が物凄く近く感じられ、噴煙やロープウェイも良く見ることができた。当麻岳から、フデリンドウやエゾツツジを見ながら下って行く。沼の平が見えるようになると、かなりきつい下が待っていた。
当麻岳を下る フデリンドウ エゾツツジ 沼ノ平を
 岩場を通過したりしながら下って行き、振り返ると当麻岳は遠のいていた。下り切ると、姿見との分岐になる「当麻乗越」があり、旭岳をバックに記念写真を撮す。分岐から真っ直ぐ下って行くと、ハイマツと笹が多くなり、上り下りを繰り返すようになる。大沼と小沼を見渡せるポイントがあり、沼を見るが、小沼が何ともいえない魅力があった。
岩場を通過 当麻岳を振り返る 当麻乗越の分岐 大沼と小沼
 当麻乗越を振り返りながらジグザグを切って沼ノ平に下りて行く。登山道は、笹が刈りっぱなしなので、ズルズル滑って大変だった。
 一番最初に六ノ沼に到着する。水面は風で小波だってはいたが綺麗に山並みを映していた。木道を辿って行くと半月沼湖畔に到着し、高原湿原の説明を書いた看板があった。湖畔にはタチギボウシが咲いていた。
乗越を振り返る 六ノ沼と安足間 半月沼湖畔 タチギボウシ
 次に、エゾオヤマリンドウやワタスゲを見ながら、五ノ沼を目指す。五ノ沼には、雪渓がまだあり、その近くではまだ春の花が咲いていた。木道は雪の下なので、陥没しないかと心配しながら歩いた。
オヤマリンドウ ワタスゲ 五ノ沼 五ノ沼の残雪
 松仙園方向に延びる木道を辿って行くと、真正面に北大雪のニセイカウシュッペ山が見えて来る。木道沿いは湿原なので、エゾホソイが咲いていた。松仙園との八島分岐、永山岳との滝ノ上分岐が現れる。
 愛山渓方向へ進路を取ると、ヤマハハコが咲くだけの三十三曲になる。ここは所々で展望は得られるのだが、笹が刈りっぱなしなので、滑って滑って大変だった。おまけに最後の三十三曲分岐までは急傾斜だった。特に三十三曲の道は、愛棒には酷で膝がやられたようだ。
 松仙園方向 ニセイカウシュッペ エゾホソイ ヤマハハコ

 =温泉考=
 愛山渓温泉の入浴料は500円(シャンプーリンス、ボディシャンプー付き)

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2001(H12)年8月12日(日)
 晴れ 一周約14km 8時間29分
 7:31愛山渓登山口→7:49橋→7:52三十三曲分岐→8:30村雨の滝→8:47滝ノ上分岐→10:48永山岳10:57→11:24安足間分岐→11:28安足間岳12:0812:30当麻岳13:03→13:38姿見分岐→14:09/4.6km→14:36六の沼→14:51半月湖(3.0km)→14:57松仙園分岐→14:59八島分岐(2.6km)→15:24三十三曲1.5km→15:45三十三曲分岐→16:00愛山渓