樽川(三角点名:10.0m)

 ポイント
 誰も訪れない忘れ去られた場所で、時間が止まるようだ。樽川とは小樽内川の略称だ。
新川コース

 アクセス
 国道337号線(道央新道)の第一新川橋の袂から、新川の右岸沿いの道を北上する。新川は雪捨場になっているので、邪魔にならない所に停める。何処まで河口側へ入れるかはその時々による。
 国土地理院の地形図 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 2月7日 <2008(H20)年 行き1:21 帰り57 スノーシューイング> GPSトラックは「2008.2.7」の地図帖へ
 新川右岸沿いの除雪された道を進むと、右に残土を堆積したと思われる広場が現れる。新川の対岸には清川が合流してくる。バックには奥手稲山、銭函天狗山、春香山、和宇尻山が広がっている。河口近くになると小樽内橋があり、元は半分木造で、車で通るとガタガタ音がして怖かった。今は、木造部分が取り壊されていて通ることができない。橋の延長線上には吹上(マサリヌプリ)や石倉山が見える。
新川右岸沿いの道を 右に残土堆積場? 清川の合流 小樽内橋
 小樽内橋から東へ伸びる道に入り、オタナイの碑を目指す。オタナイの碑と方位台を結ぶ延長線上には春香山と和宇尻山が見える。オタナイの沼は凍結していて真っ白だった。
東へ伸びる道 オタナイの碑 春香山と和宇尻山 オタナイの沼
 振り返ると手稲の峰峰が手稲峰、ネオパラ山、手稲山、西峰、奥手稲山と連なっていた。目指す三角点「樽川」は低いので似た所もあり中々特定できない。電柱の上には大きな鷲が、冬の荒々しい海を見ていた。われわれに、気付いたのか首を横にして見ていたが、一呼吸置いて飛び去っていった。地図で見る砂丘はなだらかだが、大きな溝があり無闇に稜線を辿れない。
手稲山 三角点「樽川」方向 大鷲(大×) 砂丘の溝
 途中に、不法投棄された洗濯機が数台が雪を被っていた。本当に、金だけで動く、こういう輩は許せないと憤慨するが、何も出来ない。三角点かと思って近づいて行くとただの棒杭だった。その奥に、アンテナで囲まれた高みを目指すと、白い板で囲まれた三角点があった。
砂採取跡? 三角点の手前 三角点「樽川」 三角点
 早速、三角点に上がり、吹雪き模様の鉛色の海を見ながら、おにぎりを食べていたら、急に小樽が浮かび上がった。左から高島岬、茅柴(かやしま)岬、東赤岩山、赤岩山と広がっている。昔の時代に、この砂浜を道として辿った古の旅人を気取って、少し海岸線を歩き、アイヌ語由来の小樽「オタ(砂)ル(道)」を実感する。海岸線をスノーシューズで辿ると、白い雪と黒い砂が入り混じり不思議な気持ちになる。海岸線から砂丘地帯に戻り、再び、砂丘越しに小樽を見る。砂丘は地図では判然としないが、2列になっている。もしかしたら、新川はこの砂丘の中を流れていたかもしれない。オタナイの沼はその河跡湖に違いないと思う。そうすると、オタ(砂)ナイ(川)の意味が分る。
小樽赤岩山 浪打際から 海岸線を辿る 砂丘と小樽
 古の風景を想像しながら辿っていると、また、不法投棄された車両があり、身勝手な輩に腹立たさを覚える。オタナイの沼に戻ってくると、まだ、小樽が見えていた。オタナイの碑から内陸側に小樽内川神社を探すが、もう、砂に埋もれてしまったか、痕跡を見つけることはなかった。もしかしたら、オタナイの碑の所にあったのかもしれないと、諦めて、そのまま柏の林の中を散策して残土堆積場のだだっ広い雪原を帰る。
投棄車両 オタナイの沼と小樽 柏の林を 残土堆積場を
 2月17日 <2015(H27)年 一周3:15 スキー> GPSトラックは「2015.2.17」の地図帖へ 北の山游詩:森の磁針
 朝起きると、日常の生活を送るにはもったいないくらい素晴らしい天気だったので、近くのオタネ浜に出かける。新川右岸沿いの道は排雪場なので途中まで除雪されていた。今日は、排雪車も走っていないが、邪魔にならないように一番奥の駐車スペースに停める。スキーの準備をしていたら、後続の車が除雪されていない道路を果敢にも河口に向かって走って行く。
 道路から直ぐに雪原に出て、砂丘に延びる林の脇を辿って行く。カシワの森の傍にも道路がありそうだが見晴らしの良い雪原を辿って行く。途中、道路を横切って更に進んで行く。
手稲山 林の脇を カシワの森 道路を横切る
 雪原を振り返ると、藻岩山、手稲峰、ネオパラ山、手稲山、西峰、星置山、奥手稲山、銭函天狗山と連なっていた。
                    ←大
      藻岩山            手稲峰  ネオパラ山 手稲山 西峰 星置山 奥手稲    銭天
 雪原も終わりになり、いよいよカシワの林に入って行く。幸いに天気が良く日差しがあるので、11時30分の木立はほぼ北を指している。森の中にある砂丘の小山は海岸線に平行になっていて、方向が分かり易い。林の中に入ると方向感覚が無くなってしまうが今日は一直線に北の浜辺を目指せた。森の中で波の音が聞えだし森が切れると、海の向こうに独特の形をした小樽が見えていた。
雪原の終わり 木立は北を指して 砂丘は海岸線に平行 小樽が
 小高い丘に上がると、手稲峰、ネオパラ山、手稲山、星置山、奥手稲山、銭天の後ろに南岳、春香山、和宇尻山、鹿山、第二吹上、 マサリヌプリ(吹上)、石倉山、塩谷丸山、赤岩山と連なっていた。
                    ←大
手稲峰 ネオパラ 手稲山 星置山 奥手稲 南岳 春香 和宇尻 第二吹上 吹上 石倉山 塩谷丸山 赤岩山
 北側に、荒々しく削られたような砂丘が見えたので、スキーで滑り降りると、急ブレーキがかかる。スキーがもったいないので脱いで砂丘の上に上って見る。雪の消えた砂丘の上に立つと、石狩湾の向こうには真っ白な増毛の山々や樺戸の山々が連なっていた。石狩湾新港も直ぐ傍に見えていた。
          ←大
        石狩湾              増毛の山々                       樺戸の山々
 小樽方向に振り向くと、波の彼方に小樽が浮いていた。
          ←大
小樽方向
 再び、最初に着いた高見に戻って、海を見ながらおにぎりを食べる。沖には、漁船が行き交っていた。快晴に近かった青空に雲が湧き出しだんだん手稲山が隠れてくる。愛棒は雲の中から手稲山のパラボラアンテナの鉄塔を見付ける。なんとも異様な風貌にSF映画を見ているようだった。
 おにぎりを食べ終え、麦芽風味の炭酸飲料を飲み干し、三角点:樽川を探しに行く。アンテナの手前に三角点の棒杭を発見するが、標石が見つからない。諦めようかと思ったら、標石が靴に当たった。
漁船 手稲山の鉄塔(大×) 三角点と小樽 三角点:樽川
 三角点:樽川からオタナイの沼を目指す。オタナイの沼は、まだ凍り付いていた。オタナイの沼は、新川や星置川のバイパス工事も無く清川がオタルナイ川だった時代の河跡湖になる。正に、名前の通り砂の中に流れる川だった面影がある。
                    ←大
オタナイの沼
 頭の上には飛行機が丘珠空港を目指して高度を下げていた。オタナイの沼の端を辿って行くと、小樽を望める位置にオタナイ発祥之地碑と方位盤があった。
飛行機 オタナイの碑と小樽 方位盤 オタナイの碑
 凍り付いたオタナイの沼越しに小樽を見て、森を抜けようとするが、密生していて中に入れないので、道路沿いに進む。新川沿いの道に出る手前から残土堆積場に出て、新川沿いの道に上がると、河口方向に小樽内橋、対岸に清川の合流が見えていた。
小樽を 道路 小樽内橋 清川の合流
 =方位考=
 平らな森の中は、地図の等高線が無いので方位に注意。アナログ時計の短針を太陽(影)に向けて短針と12時の間が南を指すので日差しがある時には参考になる。影を中心に考えると、12時近くの木立の影は北を指す。砂丘は海岸と平行して波を打っているので、砂丘の森の中では参考になる。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2015(H27)年2月17日(火) スキー 一周3:15
 11:04駐車場所→11:24道路横断→11:38雪原終わり→林へ→11:58砂丘→12:10北ピーク→12:21砂丘12:42
12:49三角点:樽川→13:18オタナイの碑→13:40駐車場所
 2008(H20)年2月7日 スノーシューイング 行き1:21 帰り57
 10:40駐車場所→10:47小樽内橋→11:02オタナイの碑→11:51三角点:樽川12:11→12:49オタナイの碑→13:08駐車場所