千尺峰(495.5m 408m)
=手稲山北東尾根=

 ポイント
 手稲山(タンネウェンシリ)を構成する北東尾根は、ネオパラ山から始まり640m峰、三角点:手稲峰、454m峰、三角点:宮の澤と連なっている。その北側に千尺スキー場跡があり、その中にピークが495.5mと408mの2つある。495.5mの北西尾根には札幌オリンピックのボブスレーコース跡がある。
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 千尺スキー場跡ルート

 アクセス
 手稲オリンピアを目指して、手稲山山麓線を登って行く。途中に、カッコウの森(閉鎖中)、手稲本町市民の森をやり過ごし上って行くと千尺スキー場跡がある。駐車場は閉鎖されているので路肩を除雪して路駐する。
 国土地理院地図  周辺地図
 1月14日<2016(H28)年>
粉雪20cm 往復スノーシュー3.7km(手稲駅まで片道2.59km) 登り1:43 下り41
 愛棒に千尺スキー場跡まで送ってもらって、ツボ足で登って行く。直ぐに、石狩湾が望めたが天気は下り坂の様だ。コース跡は思った以上に新雪が積もっているのでスノーシューを履く。時折、地吹雪模様になり真面に風雪が当たって来る。振り返ると丸山が見えていた。
石狩湾が ゲレンデ跡を 地吹雪模様 丸山が
 第一リフト沿いを石狩平野を背に、一直線に登って行く。登るに連れて石狩湾が大きくなって来る。ゲレンデ跡を見上げるとゴルフ場の境界にある馬の背には雪庇が発達しているのが見える。石狩湾を振り返ると、海から筋雲が入って来ているのが良く見える。
第一リフト沿い 石狩湾が見え出す ゲレンデ跡を 石狩湾
 地吹雪に耐えかねて、第二リフト奥の沢沿いに延びる狭いゲレンデ跡を目指す。第二リフトからは雪庇が良く見えていた。狭いコース跡は林の中なので、風雪が弱まり楽になる。三樽別川を挟んで手稲峰にある岩塔が見えて来る。
第2リフト奥へ ゲレンデ跡の雪庇 狭いコース跡 岩塔
 狭いゲレンデ跡が少し広くなると、広いピステへ通じる分岐になる。狭いゲレンデ跡からも石狩湾やモエレ山が見え、間近に手稲峰も見え出す。狭いゲレンデ跡は少し下りになるので、一直線に山頂を目掛け林の中に入り、広いゲレンデ跡に出る。
石狩湾が モエレ山 手稲峰 ゲレンデ跡に出る
 広いピステ跡からは丸山や市街地がまだ見えていた。石狩湾が見え出すと、筋雲が石狩平野に進んで来ていた。山頂方向を見上げると、まだ、青空が見えていた。天気との駆けっこで、山頂まで青空の内に着けるかギリギリに思えた。
丸山が 市街地 石狩湾が 山頂直下
 頂上に上がると、手稲山は雲に覆われていた。小高い山頂に上がり、振り返ると石狩平野にも雲が押し寄せてきていた。やはり、気象庁の解析雨量・降水短時間予報の通り12時半までの晴れ間のようだった。地吹雪模様で、山頂に座るわけにも行かず、下山しようと手稲山を振り返っている時に、地震速報が鳴り響いた。強い地震だと言うが、風が強くて地震が感じられなかった。何処かに異変がないか目を凝らすが、その兆候は無かった。取り合えず、愛棒に電話をしてみるが、通じない。取り合えず、早く下りた方が良いのではと、ゲレンデ跡を下って行く。
手稲山とピーク 石狩平野を 手稲山 ゲレンデ跡を下る
 その間、何度か愛棒から電話が来るが繋がる様子はない。ゲレンデ跡から外れて、408m峰に寄って見る。一応、ピークを踏んで、ゴルフ場の土手に陣取り昼食をする。晴れていれば石狩湾や石狩平野が一望出来るが、今日は筋雲に覆われてしまっていた。おにぎりを頬張りながら、愛棒に電話するがやはり通じなかった。昼食を終えて、土手を下って行くと、雪ダルマが転がって音符のように見えていた。ここには、吹雪のピューピューという音ではなく、どんな音が雪玉が奏でているのだろうかと思いながら下って行く。
 道路近くになって、ようやく愛棒と繋がってほっとする。帰りは、一般道を手稲駅目掛けて引き返す。手稲駅に着く頃には本格的に雪が降って来た。
408m峰へ 石狩平野を 転がる雪玉 手稲駅に
 =地震考=
 気象庁によると、14日12時25分頃地震があり、 震源地は浦河沖(北緯42.0度、東経142.8度)で、 震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は6.7、札幌の震度は4とのことだった。我が家では、重たいシャンデリアからLED照明に取り換えたばっかりだったので、ほっとしている。ペンダントライトは左右に結構揺れたようだ。
 12月19日<2011(H23)年> 往復ツボ足+スノーシュー4.432km km登り1:11 下り41
 駐車場跡からは手稲山は見えないが、手稲峰とネオパラ山が望まれる。ゲレンデ跡を登って行くと、潰れたハウスがあり、中が透けて見えていた。錆びてしまい、もう動くことの無いリフトの山麓駅は産業遺跡の佇まいだった。何時まで営業していたのだろうと思いながらゲレンデを登って行く。ゲレンデ跡には固く踏まれたトレースが延びていたので、ツボ足で登って行く。
手稲峰・ネオパラ ピステ跡 潰れたハウス 錆びたリフト
 青空を見上げると、昼白月が広い青空を独占していた。振り向くと、丸山が真ん中に鎮座していた。ピステ跡を見上げると、トレースは何処までも続いているようだった。第二リフトの山麓駅も産業遺跡に様に赤く錆び付いていた。
昼白月(大×) 丸山が ゲレンデ跡を 第二リフト
 最後の急登を過ぎると台地に上がり、風が吹きぬけてくる。振り向くと石狩平野が一望できる。
           ←大
石狩平野
 一息入れていると、STVのヘリコプタが飛んで来た。台地からトレースの無い408m峰に寄ってみようと、スノーシューを履く。ゴルフ場の中へと入って行き、薮の中の高みを踏む。再び、台地のトレースに戻り、山頂を目指す。振り返ると、円弧を描く石狩湾が綺麗だった。山頂へは、右側がゴルフ場なので、遮るものがないので、景色が綺麗に見える。
STVのヘリ(大×) 408m峰 石狩湾 山頂へ
 高度が上がると、目の前の408m峰が邪魔しないので、石狩湾が徐々に広さを増してくる。筋雲の下から対岸の山々も覗いて見える。
                     ←大
石狩湾
 山頂が近づいて来ると、雪原から手稲山がゆっくり頭を持ち上げて来る。山頂に辿り着くと、一番高そうな場所を見つけ踏むと、目の前に手稲山が見えていた。奥へと辿ると、眼下に聖火台コースが見えて来る。乗り継ぎ用のリフト施設跡もあり、春香山や銭函天狗山が見えていた。
手稲山が 手稲山を 聖火台 リフト跡
 下りは、第二リフトの南側に延びる林道のトレースを辿ってみる。林道は手稲峰が間近に見えて来る。三角点を設置した時には、この急登を登ったようだ。急傾斜の中には岩塔も見えていた。笹薮の落とし穴に嵌りながら、ようやくピステ跡のトレースに合流する。再び、市街地を見ながら下って行くが、スノーシューの爪が引っかかり、何度か転びそうになる。仕方が無く、トレースを外しながら下って行く。
市街地を 手稲峰の急登 岩塔 再び市街地を

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 登山記録
 2016(H27)年1月14日(木) 晴れ スノーシュー 新雪20cm 登り1:43 下り41 総歩行距離3.7km(手稲駅まで片道2.59km)
 10:39駐車場跡→11:16第二リフト山麓駅跡(左のピステ跡へ)→11:40分岐→11:58林へ→12:13ピステへ→12:22山頂12:2512:39P408m12:59→13:10第二リフト山麓駅跡→13:26駐車場跡→14:06手稲駅
 2011(H23)年12月19日(月) 晴れ 新雪 往復ツボ足+スノーシュー4.432km登り1:11 下り41
 9:25駐車場跡→9:44第二リフト山麓駅跡→10:04台地(スノーシューを履く)→10:11P408m10:36山頂10:40→11:00第二リフト山麓駅跡→11:21駐車場跡