90 蛇の渦巻き

白旗山に行ったときのことです。ベンチに小さな蛇がトグロを巻いて、寝ていました。私は蛇のトグロは真ん中が頭と思って、見ましたが頭は外にありました。おやおやと思い見ていたら、蛇が気付いて逃げて行きました。それが、縦に「のし」の字を書いたような格好で、板の隙間から去って行ったのです。

グルグル渦巻き グルグルル
ベンチの上に グルグルル
節穴のような グルグルル

昼ねをしていた グルルルル
うとうとしていた グルルルル
日差しを待ってた グルルルル

私は目が回ってきだぞ グルグルル
あまりの煩さに
のしの字書いて 逃げて行く
板の隙間から逃げて行く
スルスル スルスル 逃げて行く
最後に尻尾が逃げて行く
スルスルスルスル逃げて行く

渦巻き残して去って行く
私の目は グルグルル
渦巻き模様が グルグルル
居なくなっても グルグルル


2001年9月16日 白旗山にて

蛇のトグロが真ん中の時はファイティングポーズで、端の時には逃げの体勢なのでしょうか?


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