171 木の葉鳥

真簾峠651.8m峰の登ったときのことです。今朝降った、まだ、成りたての結晶のような雪がチーッ、チーッと音を立て、青空に舞っているように見えます。
そこには、小さな木の葉のような小鳥がいて、小枝を揺らしていたのです。

秋に葉の落ちた
まだ 芽の膨らまない
冬の小枝に
白雪の結晶が
静電気を帯びたように
ふわふわと揺れて宿る

その木々の小枝に
木の葉が茂り
揺ら揺らと小枝がたわむ

白雪の結晶は
チーッ チーッと 音を出し
青い空に透けて行く

それを追って
木の葉は青空へ舞う
チーッ チーッと 青空へ舞う
小鳥のように舞う


2004年1月25日 真簾峠651.8m峰にて


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