172 青い樹氷の輝き

能宇延平690.3mを散歩したときのことです。樹氷が綺麗でした。どうやら、支笏湖から蒸発した水が再び凍り綺麗な樹氷を作るようです。青空をバックに日の光を受けると、発光ダイオードのように輝く様は、正にホワイトイルミネーションでした。また、風に吹かれ氷同士がぶつかって出す音は、まるで、祭りの奴さんの鈴のようでした。

支笏の雫が
北風に吹かれると
雫は樹木に宿りだし
梢は氷に包まれる

透けた氷に包まれた
梢が幹を弛ませる
梢の氷は 揺れもしない
木の実も 静かに氷付く

透けた梢の氷は
青空から 青い光をもらい
白い雲からは
白い光の影をもらう

通りかかる北風は
青い光りを 揺らしながら
シャンシャンと音を出し
透けた梢を輝かす


2004年2月28日 能宇延平690.3mにて








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