151 遠くロシアに続く道

石倉山に小樽の春光町からスキーで登ったときのことです。今もロシアとは平和条約の締結がなく、小樽でも近くて遠い国のイメージがあります。そのロシアと戦争をしたときの日露戦争時代の置き土産がありました。

忘れられた遠い記憶の中に
置き去りにされた軍事道路
先は 崩れて 通れないが
遠くロシアに続く道

歩兵が通り抜けた道端に
古の便りを運んだ郵便小屋
山奥の道端に ひっそりと
使われなくても 扉が無くても
生きている 郵便小屋

今は 誰にも見られずに
佇んでいる 山の郵便屋さん
四季の便りや動物達の郵便を
運んでいるのか 郵便小屋

われは 愛棒と汗を流して
平和に歩み 楽しみを噛み締める
それは 遠くロシアに続く道
平和に続く道であれ


2003年1月13日 石倉山にて
 もう一つ、驚いていることがあります。この軍事道路は潮陵高校の坂から始まっていたのです。私も何度か朝里まで、その道路を使って、抜けたことがありました。

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