149 太陽の夕食


水明郷南294m峰の林道のできごとです。林の中を歩いていると、日が沈みかけていました。    

夕べに太陽は
木々を食べ始める
白く鋭い歯を見せて
木々を焼きながら食む

木々を食むたびに
鋭く白い歯が光を反射させる
そのたびに 幹は細くなり 融けだす
大きな幹でも 小さな幹でも

樹の精が 何時の間にか
現れて 自らの体を焼かせ
木々の幹を修復する

満腹になると
太陽は大きく膨らみ
口をつぐみ
眠たそうに 落ちて行く


2002年11月30日 水明郷南294m峰にて
白い歯を見せて 満腹になると

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